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あかつきの部屋  〜 新着順表示 〜


[325] Swallowtail
詩人:あかつき [投票][編集]

気づけば10年ぶり そんなこと見せない素振り ひとり心さぐり 無邪気に記憶たどり どこからともなく思い出に誘われて優雅にひらりひらり舞う蝶 この手を伸ばせばもう一度さわれるのかな あの頃みたいにもう一度手を繋げるのでしょうか…

大人びた眼差し 少し短くなった髪 何気ない笑顔 昔のおもかげを探す 知らない君を目の当たりにする度にハラリハラリ羽をもがれたよう この手を伸ばしてももう二度とさわれないだろう たぶん追っているのは色褪せた思い出の中のだけの蝶……

風の吹かない部屋に漂った残り香はいつまでもあまく 何もない空を探し続けるあおい心を弄ぶ……

2018/11/14 (Wed)

[324] REGAIN
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『継続は力なり』そんな言葉に躍らされ感覚が麻痺して不感症

『結局三日坊主』そんな意見にビビらされ毎日をガムシャラに走り抜ける

求めたものと違っている 気づかぬフリが上手くなった

自分自身ごまかしてどこまで生き延びればいい?

『続けていれば何か見える』呪文のように唱え続ける



いらないものばかりあふれかえる部屋の中

本当に必要なものが見つからない

涼しい顔して踏んばって結局疲れしか残らない

自分自身ごまかしていつまで生き続ければいい?

ゴールが見えないわけじゃないただここにゴールがないだけ

『明日はきっと変えてやる』そう誓い眠りに就く夜

満員電車に揺られながら意思なき一日が始まる



腑抜けた顔を眺めながら増えるシワの数を数える…

自分自身ごまかしてどこまで生き延びればいい?

遠のいてく夢を忘れ行儀よく枠にはまるだけ?

誰のために? なんのために?

戦う理由を思い出せ

『欲しいものはなんだろう』呪文のように問い続けよう

2015/10/05 (Mon)

[323] 幸福ロジック
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長い長い坂道
キミの手を引いて走り

登りきったその先
間違ったことに気づく

「誰も幸せになんかできない」

思い知らされた途端
地図を丸めてた

幸せっていったい
何でしょう?
追いかけるほど
逃げていくよ

隣で寄り添うその笑顔
いつの日か涙で
濡れないように祈る





雨上がり裏道
キミと手を繋ぎ歩き

水溜まり飛び散る
泥だらけのスニーカー

思い切り笑われた瞬間
幸せの欠片に
触れた気がしたんだ

幸せっていったい
何でしょう?
追いかけるほどに
分からないよ

どんな匂い?どんな感触?
どんな形?どんな色?
誰か教えて

ねぇ……



互いに歩幅合わせてそっと
おんなじペースで進んでいく

幸せが何か知らないけど
おんなじ夢に向かって
今日も歩いてく

信じた方へ……

2012/02/17 (Fri)

[322] Street Children
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ピカピカの靴を履いた

青い眼の隣人

窓の向こうの視線は冷たい



汚れた素足のまま

町を歩く少年

空を見上げる眼差しは澄んでいた



小さな花を誰にあげる?



延々と続いていく道は暗闇

足元に散らばる無数の凶器

後悔しか残らぬ歴史の傷痕

それでも誰も恨んだりしないよ

2012/01/18 (Wed)

[321] サヨナラは風のように
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遠い遠い町で灯が消えて
またひとつ大切なもの亡くす

いつかはこんな日が
来ること知ってた
でも心はどこかで
あなたを追いかけ彷徨うよう

慌てて部屋中の
ドアを開けていた



どんな想い含ませて
抱き締めてくれたのだろう?

どんな笑顔輝かせ
見つめてくれたのだろう?

あの柔かなぬくもりが
そっと教えてくれて
サヨナラは風のように
優しく吹き抜けた

2012/01/17 (Tue)

[320] -virgin-
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潤い不足
渇ききった心じゃ毎日は輝かない

ストレッチ不足
柔軟性の足りない心じゃ弾めない

冷めてるの?飽きたの?
決してそんな訳じゃない…けど
マンネリで少し凝ったみたい



素直に感謝して
初めてのように
もう一度キミと向き合いたい

恥じらいも戸惑いも
全部ひっくるめて
あの頃みたいに抱き合いたい

2011/12/31 (Sat)

[319] ゴーイングマイウェイ
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肚を括って選んだこの道
がむしゃらにただ走る

小さな石ころに躓く度に
これで良かったの?
なんて自問自答



産声を上げたその日から
幸か不幸か止まれません
どんな使命を授かったのかも
知りません



せーのでスタートを切ったのに
気が付きゃボクは独りぼっち
無い物ねだりを繰り返している
迷子のよう



黄ばんだ地図を丸めて
黒ずんだケータイ消して
最新の感性張って
いつの日もゴーイングマイウェイ……



指差し笑われたって
夢とかけ離れたって
手応えを探して走る
胸の中でゴーイングマイウェイって叫びながら

2011/11/12 (Sat)

[318] 冬の花
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いつでも 隣に 居るわけじゃないけど
たぶん きみと出逢って 人生の半分以上は 過ぎたと思います

今では 別々の道を選んだけど
それでも 互いを忘れないでいるのは
友情なの? 愛情なの? それとも…?



繋がっているのは 確か
でもその距離は 遥か



きみが この胸に生まれた時から 何度目の冬だろう

白銀に染める やわらかな粉雪
今もそこに きみの息吹を 感じています



…その繊細な心に 触れられた夜を 忘れない…



きみが色づいて そして色褪せて 何度繰り返したろう

求め合うたびに すれ違いの今生
ならば 来世で逢いましょう


きみを この胸に秘め続けて 何度目の冬だろう

氷に鎖ざした 想いを焦がすのは
風に消えてしまいそうな かすかな きみの声

2011/10/23 (Sun)

[317] トワイライトスター
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人を傷つけることを
自分が傷つくことを
君に嫌われることを
もう何一つ怖れない

気遣いをした挙げ句
いつも評価は平均値





見上げた星は遠く
たぶん僕は薄暗く

誰かに突き刺さる
ヒカルモノを……

刺し違えてもいい
ヒカルモノを……





なんか損しているよね
やっぱ損しているよね
これは損しているよね
確実に損しているよね

胸に残ってるのは
にがい焦燥感だけ



言いたいことも言えない
言葉たちは消化不良

悪い噂はないけど
一目おかれることもない

ノーとは言えないイエスマン
ノルマばかりが増えていく

人の目なんか怖れない
誰の評価も怖れない

2011/10/17 (Mon)

[316] ひまわり
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咲いてよ
闇をとかすように
鮮やかに清らかに
最後に笑いあった
あの日の笑顔をもう一度……





瞳の奥にある光
それはいったい
何が輝いている

小さな背中が
大きく見えたのは
もしかしたら
つらい哀しみのせい?



「もう戻らない…
失われたかけがえない物」
そんなこと思うのは
僕たち周りだけなの?





まだ小さな種だけど
喜びや哀しみを含み
大きく膨らんでいく

忘れたい
誰もいない哀しい夜明け

忘れない
引き裂かれた友との約束



咲いてよ
無邪気に笑う黄色い希望
最後の哀しみを
今は胸にしまって…

もう一度咲かせてみせて
沈まない太陽

荒んだ大地を
黄色く染めておくれ
希望の花……

2011/10/08 (Sat)
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