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カラクワトの部屋  〜 新着順表示 〜


[42] ふと、涙
詩人:カラクワト [投票][編集]

炬燵の角に小指をぶつけた。
あんまり痛くて涙が零れた。

君がいなくなった
あの日
一滴だって出なかったのに
あんなに悲しかったのに

泣きたくなったら出てきてほしい
悲しくなったら出てきてほしい

おねがい。

2008/11/29 (Sat)

[41] なくした鍵
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探したものは見付からなかった
それはもとから
なかっただけかもしれないし

探されたものは出会えなかった
それは気付かなかっただけかもしれない

望みに臨んで
益体もなし

けどまだ 探そう
まだ欲しいうちに
まだ探せるうちに

体をたてに
夢をかてに

全てが
報われるまで。

2008/11/29 (Sat)

[40] ちがうかな
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例えば、死ぬ間際。
死ぬな、死ぬなと言われるより
生きろ、生きろと囁かれたい

例えば、恋人に
好きか、好きかときかれるより
好きだ、好きだと言われたい

言葉って人間の些細だ。
でも人間に顕すものは大きいんだよね

2008/11/28 (Fri)

[39] のぞみにのぞむ
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がんばって
がんばって
がんばって

ダメだったら
踏みつけて

めぐりめぐる
目眩の中で

手はつながない
肩にかける

下を向いて上を目指す

螺旋の塔は止まらない
螺旋の塔は終らない

2008/11/28 (Fri)

[38] ゼロ未満
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もう終わったと
いうきみは
まだ始まってない

種のまま ただおちているだけだろう?

幕をひらけ
情熱をうつせ

回らないフィルムに
手をたたく彼はいない
暗い土中にかじりつけ
始まる前に終りは来ない

それはただ
いつ やめるかだ

2008/08/16 (Sat)

[37] くだらない発見
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そのことに
気付かないように
気付かないように
してきたのに、

結局気付かなかったのは

誤魔化しを始めた時点で
そのことに気付いていた

ということだけだった

2008/06/17 (Tue)

[36] ささやかな線
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なぞる。なぞる
ゆびでなぞる

ゆびの先で きれいになぞる

なにかを示すためにか

すりきれて痛くなった指には
赤がにじむかも、知れない

それでも何かが
消えないように

爪を立てたい 衝動を
かろうじで おさえ

なぞる。なぞる
それは、模倣。

だけど明日もめげずに続ける

2008/06/10 (Tue)

[35] デラレナイ・デラレナイ
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黒の安寧に揺蕩う。

真暗に裂いた 毒の臭いが

正しい未知だと識っている

だけど 照らさないで。

あらわにされる
腐ったうでを

―いまはまだ みたく ない

だから今日も闇のなか。

これからさきも夜のウミ

2008/06/10 (Tue)

[34] 選択の理由
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ある孤島の白浜で
ひとりの老人を見掛けた。

彼は一心に木片を
小刀で削っていた。

死を、刻んでいるんです
尋ねた私にそう答えた
―誰のものか
―何のためか

それならば、
お持ちの品より良く切れる
ナイフを差し上げましょうか
と私が言うと

彼は、要らないと目を伏せた。
何故かという問いに一言

私がそう思ったから

とそっけなく呟いた。

しかし、気が付くと
声の主は少年で
先の老体は何処にも無かった。

―それが孤島の性格だった

2008/03/24 (Mon)

[33] ない者
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私に向かって犬が吠えた。
うるさい、と怒鳴っても
鳴きやまないから
大声で 腹の底から叫んでしまった

子供らは笑い
相も変わらず犬は吠える

しかし誰が気付いただろうか

私の顔面は
赤く歪み

目には泪
それは白色
白痴のような
虚無の悪あがきだった

2008/03/24 (Mon)
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