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シンラの部屋  〜 新着順表示 〜


[168] 
詩人:シンラ [投票][編集]

髪が随分伸びたね

ずっと
錆びた鳥かごの
中にいた君


細い腕が泣いていたんだ

何も言わず
ただ
耐えていた君



泣き出してほしい
僕も一緒に泣いてしまいたい

連れ出してあげたい
僕も一緒に行ってしまいたい







空から青い光が降る日

その鳥かごは
消えてなくなるから

遠くへ行こう
遠くへ行こう



もう二度と
黒い大人に捕まらないように
閉じ込められないように
怖くないように



空から青い光が降る日

君の背中が羽ばたくから

すぐに行こう
飛んでいこう

何があっても
君を守るから

2015/04/26 (Sun)

[167] 冬の想い
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膝を抱えた寒い部屋
息をひそめて泣いていた

きれいなものは悲しくて
フィルター越しの青い空



淋しい冬に
どうか花束を

凍える夜空に
流星の夢を



舞い散る雪が
桜になるまで



わたしの孤独が
いつか

あなたの日溜まりになるまで

2015/01/07 (Wed)

[166] リストカット
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腕の傷は
まだ痛いけど

心の傷は
もっと痛いね。



泣きたくても
泣けないから

赤い涙を
流すんだ。

2014/10/26 (Sun)

[163] 少年と少女
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そして
少年と少女は歩き出した

いつか見た
光射す丘を目指し



太陽のかけら
月のかけら
ひとつずつ握りしめて

森を越え
大地を駆け
海を渡って

約束の場所へ



僕はなぜ
生まれてきたんだろう?

僕はなぜ
大人になるんだろう?

解けない謎も君となら
きらめく宝探しだね


そして
少年と少女は歩き出した

いつか見た
光射す丘を目指し

2014/10/16 (Thu)

[162] 星の涙
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星だって
ときには涙を
流すんだ。



やりきれないコト
いくつもあって


ふらふら夜を
彷徨った


薄紫の
煙を吹かした





北の空には
大粒の星


きらきら
雫。





泣いてるように

見えたんだよ。

2012/05/05 (Sat)

[161] クリームソーダ
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5月にふたりでドライブするように
世界と一緒につながりたいのさ

夏の予感 緑のジングル

白いTシャツ 空に映える

おろしたてのスニーカー
駆けよる君が
眩しくて

なびく前髪

風との距離が
ちかくなる


クリームソーダをかきまぜるように
世界と一緒につながりたいのさ

2012/05/05 (Sat)

[160] 孤独
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孤独を知るとき

初めて自分の
存在に気づく


冷たい水に
かじかむ指

初めて自分の
温度を知る



ほんの少しの勇気があれば

涙をこらえて探してた


ほんのひとつの微笑みがあれば

涙は空へ
透けてゆく




そして

初めてひとの
温もりを知る

2012/02/20 (Mon)

[158] 青い空の下で
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自分のこと
許せたなら

きっと涙
ほほえみになる


自分のこと
好きになれたら

きっと世界は
きらめくだろう



きっと明日を
愛せるだろう





青く晴れた
空の下で

2012/02/14 (Tue)

[156] 風の強い日
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銀の太陽
わたしを照らす

凛と吹く風
過去を遠ざける


走り出すんだ
息せき切って



やがて辿り着く
安息の日まで


今はまだ

強い風の中で

2012/02/01 (Wed)

[155] 
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という時

ひとつひとつに

「こんにちは」と

「さようなら」を



訪れる



ひとつひとつに

「はじめまして」と

「ありがとう」を。

2012/01/30 (Mon)
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