ホーム > 詩人の部屋 > スガワラシンゴ。の部屋 > 新着順表示

スガワラシンゴ。の部屋  〜 新着順表示 〜


[7] 「勇み」
詩人:スガワラシンゴ。 [投票][編集]

何をどうしたって
傷つくんなら
僕の中の信念に基づいて
背中に忘れ物しないようにしよう

泥まみれの勇姿を
頭の中に描いて
 
胸に抱いた
覚悟の旗掲げて

2006/09/14 (Thu)

[6] 「古ぼけたキャンパス」
詩人:スガワラシンゴ。 [投票][編集]

今日はどんな絵を描こう
古ぼけたキャンパスに

いつからかな
好きなものを好きなように
描けなくなってった
技術だとか規制だとか
人目とか常識とか
邪魔なもんが増えた
まだ情熱だけ
小さく筆先で燻って

本当は
良い筆も
良い絵の具も
良い紙も
必要ないんだよ
価値はきっとそこにはない
僕の熱さえ
そこにあればそれでいい

今日はどんな絵を描こう
僕の古ぼけたキャンパスに
隣に詩なんか添えて
一人笑ったりして

2006/09/02 (Sat)

[5] 「一人恋を描く」
詩人:スガワラシンゴ。 [投票][編集]

掴みそこねた君の手を
もう握りしめる手立てはないが
君を想う僕の心を
引き止める術もないはずだろう

君から目をそらした瞬間に見た
曇る表情をなんと言葉にすればいいかな
その後に僕が負った自業自得の痛みを
なんと表現すればいいかな

馬鹿だなぁと
一人笑うが
その後に残る
なんともいえない無音を
かみ締めて震う

この部屋に君がいないんだと
室温の低さで気付く
今さら気の利いた言葉浮かんで
より一層虚しさが増す
また君が好きだと知った
次の瞬間にもう戻る事はない事も

胸を刺す痛みだけ
やけにリアルに




2006/08/28 (Mon)

[4] 「生」
詩人:スガワラシンゴ。 [投票][編集]

生きてみた

友達つくって
遊んで
笑って
学校行って
勉強して
学校嫌って
でも学校楽しんで
恋をして
会いたくなって
大事に想って
家を嫌って
でも一人の力の弱さに
打ちのめされたりして

なんとか卒業して
仕事始めて
一人暮らしもして
なんとか今
生きている

生きるなんていうと大袈裟かな
だけど生きてます
しんどいけど
産まれてきたから

僕の細胞が
僕に生きろと
意思を告げた瞬間

2006/08/21 (Mon)

[3] 「公園二人」
詩人:スガワラシンゴ。 [投票][編集]

銃を握っても
多分違和感を覚えるだろうから
左手には筆を持っていよう
誰も傷を負わないように
耳に入る声が笑い声であるように

権力を握っても
僕は持て余すだろうから
右手には君の手を握っていよう
晴れた日には公園を
夢見心地で散歩すんだ

武器も力もいらない
君を描き幸せにする力だけ

一人神様に手を合わせて

2006/08/18 (Fri)

[2] 「結局」
詩人:スガワラシンゴ。 [投票][編集]

ただ恋を歌ってみても
辿りつかない空間
僕らが持つ
切なくなるほどの人間臭さに
どうしようもないくらいの愛しさを
僕は見つけてしまう
同時に煩わしさも添えて
それを踏まえて僕は
何重にも言葉を重ねて
想いを告げる
まるで詩人のように
あたかも君を
知り尽くしているかのようにさえ

ただ恋を歌うだけの
ちっぽけな僕は
上手く声になりはしないが
君の持つ人間臭い不完全さを
好きになれずにはいられない

君に「好きだ」と
言わずにはいられない




2006/08/09 (Wed)

[1] 「言葉風」
詩人:スガワラシンゴ。 [投票][編集]

伝えたい事があったんだけど
言葉があまりにも多すぎて
喉を通れずにいる

七畳程度のこの部屋で
二酸化炭素だけが
意味を持って空気を揺らす

壁の絵が今日は騒がしいな
大通りの車の音が消えた
感情に文章はついてこれず
夢は現実の隅っこで泣いてる
筆が宙を舞っている

七畳程度の部屋で
僕の世界は千変万化
喉につかえるたくさんの言葉を
無理矢理引っ張り出して
詩に乗せていこう
四百字詰の原稿用紙から生まれる

微かな上昇気流掴んで

2006/08/08 (Tue)

- 詩人の部屋 -