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[7] 「飛翔」
詩人:toki [投票][編集]

旅立つ人に 羽は要らない
どこか遠くへ 逃げたくなるから

この地についた 足だけでいい
それはどこにも 行けるから

いつか僕らは この地をけって
広い空へと 飛び立つのだろう

だけど僕らに 羽はない
刻んだモノが 羽となる

飛翔するなら 羽は要らない

この地についた 足があればいい
それはどこにも 飛べるから…

2005/02/11 (Fri)

[6] 「偉大な存在」
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この風のように
自由に空を翔けられたら
どんなにいいのだろう
時には羽を休めて
また風は吹くのだろう

この木のように
大地にただずむことができたら
どんなにいいのだろう
哀しい雨にうたれても
また陽は昇るのだろう

この川のように
永遠の存在で在れたら
どんなにいいのだろう
それは海に流れて
また命が芽生えるのだろう

2005/02/03 (Thu)

[5] 「白い鳥」
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あの日 あの時 あの場所で
白い鳥が 羽ばたいた
銀色に輝く その鳥は
雲の彼方へ 溶け込んだ

僕が空に 飛んでから
どれだけ月日が 流れたろう
君が空から 消えてから
どれだけ月日が 流れたろう

この日 この時 この場所で
僕は時々 思い出す
白く羽ばたく その鳥は
光の彼方へ 溶け込んだ

2005/02/02 (Wed)

[4] 「風吹く場所へ」
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風が吹いた あの日から
僕らの時間は 動いている

小さく刻む 時の中で
少しずつでも 歩いていた

風がやんだ あの日から
僕らは歩みを 止めていた

いつかは見えた あの空も
今は闇しか 見えはしない

たった一度だけ
風が吹いた

僕らは一歩を踏み出した

風が吹いた この日から
僕らの時間は動き出した

止まらない 時間の中で
僕らは 歩き続けている

少しずつ 少しずつだけど
風吹く場所へ…

2005/02/01 (Tue)

[3] 「物語」
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遠く遠くに 失った
気付かなかった 大切なもの

時はいつでも 刻まれて
僕を少しも 待ちはしない

全ては遠い 花火のように
咲いては 儚く 散ってゆく

失くして気付いた ものがある
忘れないから 未来を築く

僕の見た 物語は
まだ遠く 霞んでいる

全ては遠い 花火のように
咲いては 儚く 散ってゆく

霞みの先は まだ遠く
未来は僕にも わからない

2005/01/31 (Mon)

[2] 「鐘の鳴る街」
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白紙の街に 彩った鐘
高く遠くへ 鳴り響く鐘

いつか忘れた 記憶の中で
それはいつでも 教えてくれた

虚空に広がる 虹たちに
手を伸ばした 遠い日々

白紙の街に 色褪せた鐘
静かに静かに 閉ざされる音

いつか街を 彩る日まで
もう少しだけ 描きたい

いつまでも 僕を照らす
鐘の鳴る街を

2005/01/30 (Sun)

[1] 「雨あがりの午後」
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いつか射した 日差しのような
日々は遠くに 過ぎ去った

今はただ 在るけど無い
空回りする 音のない世界

知ってる?
いつか 空が 教えてくれた
雨の後には虹が出るって

あの空の
向こうは今も 霞んでる
だから僕は 待っている

僕はただ これしかできない
弱いからは 理由じゃない

だけどただ これだけでいい
導かれるまま 歩き続けよう

虹を見る その日まで

2005/01/28 (Fri)

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