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冥の部屋  〜 新着順表示 〜


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口、耳、目、どれかがなくなってしまうのなら、どれを選ぶ?



僕がふと聞いたその質問に、君はうーんと考えたあと、困ったように口を動かした

「口は、困るな、君と話せなくなってしまう」

「耳も、困るな、君の声が聞けなくなってしまう」

「目も、困るな、君を見れなくなってしまう」

それじゃ答えになってないよ、と言うと、君は言う



「じゃあ、全部なくなってもいいよ」



どうして、そう言った私の手をぎゅっと握って、君は笑った

「君と話せなくても、声が聞こえなくても、姿が見れなくても、こうすれば君の感情が心に浮かぶもの」

さっきと言ってることが違うよ、なんて言葉は、夕焼けに照らされた君の笑顔に呑み込まれて、

僕はただ、ぎゅっと手を握り返した


2012/06/21 (Thu)

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「ごめんなさい」

貴方は世界にそう呟くけれど

具体的な悪という理由がないそれは何の、解決にもならない



「貴方は悪くないよ」



いじめっ子に謝って、

冷たい親に謝って、

弾き出された世間に謝って、

それは謝りではなく、誤りだ

貴方は呼吸をしてもいい

好きな言葉を使ったっていい

貴方から溢れたものは、いつか涙や笑顔になる

誰かの感情になれる筈の貴方は、

無価値なんかじゃない

2012/06/19 (Tue)

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朝日から溢れた色

空と光が溶けて、輝く雫

淡く、染み渡るようなそれは、

空気の中に降って、寝ぼけ眼にゆらゆら揺れる

窓越しのその世界

切り取られた高尚な絵画のような世界は、


一際輝く光を帯びて、

一瞬の風景になって、


何事もなかったかのように、現実を映し出す



あぁ、二度と出逢えはしないだろう

それは刹那の夢



けれど瞳は覚えていて

朝日が作り出したその世界を

空と光が溶ける、一瞬の時を



心が光で溢れるように


2012/06/19 (Tue)

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皆に聞かれた、ある言葉

誰にも聞かれなかった、ある言葉

どれも同じ言葉であるべきなのに、優劣決めて背比べ

賛美の数で決めつけて、少なければ忘れてしまう

否定され、天秤から溢れた言葉は、

音もなく、

落ちていった



どうか嫌いにならないで

貴方から生まれたその言葉

どうか覚えていて

貴方が紡いだ一つ一つの、その言葉を


2012/06/18 (Mon)

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コンクリートに点を描く

ぽつり、ぽつり

予報外れの雨

水玉模様だ、とコンクリートを指差す間

あっというまに、コンクリートを色濃く染めた

水玉模様は見えなくなって、

僕は走って、雨粒から逃げる

ばしゃり、ばしゃり

あぁなんだ、そこにもあった

水溜まりに落ちる雨粒が描く、水玉模様

「綺麗だね」

僕は足を止めてしまった

2012/06/18 (Mon)

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「僕は嘘で出来ている」

そう言って、

涙を溢す君

震える体

君が嘘って言うなら、

その涙も嘘なのだろうか

波打つ心臓は嘘なのだろうか




「君は嘘じゃないよ」



ほら、こんなに温かいのに



2012/06/18 (Mon)

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