ホーム > 詩人の部屋 > 新着順表示

新着順表示  〜 新着順に10件ずつを表示しています 〜


[196560] 呪文
詩人:サエ [投票][編集]

夜中に見返す愛しい文字たち
きれいに並んだ愛しい文字たち
もうすぐ消える愛しい文字たち
透明な宝箱があったらいいのに

秘密の角を曲がったら
そこは月明かりもない夜のなか
あなたに背を向け火をつける
煙がくゆる夜のなか
あなたが私を呼んでいる
私の名前を繰り返す

返事なくても続けるあなた
何度も唱える呪文のようで
続く呪文は魔法のようで
私は魔法にかけられて
あなたの呪文が愛のことばに聞こえるの

名前をひとつ呼ばれるたびに
私の体温が上がってく
名前がまるで
愛してるの隠語のようで
あなたに何度も唱えて欲しくて
私は聞こえない振りをする

消費期限はあと2日…
あなたはあと何度
魔法を使うだろう

2020/04/01 02:09



[196558] シティ・イン・ザ・アイランド
詩人:梅宮 蛍 [投票][編集]

おおきなひとがやってきて ぼくをのみこんだ
まっくらになったみちのとちゅう
そこはあたたかくて やわらかくて

ちいさなひとがあらわれて ぼくにはなしかけた
ピンクいろのみちのとちゅう
そのひとは ぼくのまえにきたひとだって
そういって

ぼくのてをとって ふたりはおどった

ねぇ ここはどこ?
そんなことがだいじなこと?
ねぇ きみはだれ?
あなたはしってるはずよ

おおきなひかりがやってきて ぼくをのみこんだ そのあさに
ちいさなひとがやってきて ぼくはかみさまと ともだちになったんだ

2022/01/28 01:40



[196556] 性根
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

小さな頃から
嘘が好きだし
嘘しか
話す気になれない

耳のそばを蝿がかすめる

シーミーと言って
年に一度
沖縄では親族がその先祖の墓に
集まる風習がある

本当に見た事にしか
語る価値を感じない

母の実家の墓は
本島に寄り添う
ごく小さな島の丘のふもと
建ち並ぶ墓の中
団地のポストのような一角にあり

あたりまえみたいに訪れてきた

子供の頃から
なぜたが
自分達の墓のある場所から
上に登った事が無い事に
その日
登ってみながら
初めて気が付いていた

各階のような墓のある等列が
段々ごとに
整然と続いていたが
終点付近は
異様だった

蝿が
そこら中を飛び交い
犬小屋みたいな墓が
いや、ただのコンクリートの箱が
横に向かって二三十は並び
中にはコンクリートの蓋が外されたような箇所もあって
寒気と鳥肌を感じながら

わけもわからず

とにかく
その場をあとにした

帰宅してから

大雨が降りそそいだ
台風が近づいていたのだ

この嵐の夜が
何もかもを洗い流してくれるように
祈るように布団の中に縮こまり
何もかもが外で雨風に打ち震え
遠退いていった

今も毎年シーミーはあるけれど
もう二度と
自分達の墓のある所から上へは
行こうとは思はない

俺は嘘が好きで
懲りない方だと
思っている

2023/01/21 23:56



[196554] 砂時計
詩人:サエ [投票][編集]

砂時計のなかの自分

時間が経つにつれ

息苦しさでいっぱいになる

時間が解決するだなんて

慰め以外のなんでもない

じわじわと落ちてくる砂

いっそのことひとおもいに落ちてこい

あなたの想いが目に見えたなら

わたしは平気じゃいられないだろう

あなたの姿を探してる

いつだって1番に見つけたい

目を瞑ったらあなたが映る?

甘え下手な甘ちゃんは

何も見えない

離れたら意味がないの

触れないと意味がないの

誰か砂時計を逆さにして

もう一度あの頃に戻してください

2020/03/26 02:25



[196553] 僕らの声は澄んでいる
詩人:たかし ふゆ [投票][編集]

金曜日に髪を切りに行った
山崎さんの指が相変わらずしなやかで
僕の髪も相変わらずへたり癖で

世界は変わらない

と思ったのに
道すがら、交差点でお地蔵さんを見掛けて、まじまじと見る
果たして、こんな顔立ちだっただろうか

エントロピーが拡がり続けていくように
世界はアップデートを加速し続ける



別れたとき、元カノが「他の人の彼女になったよ」、とメールしてきていて
付き合いだした頃の温度と、その時の温度とを天秤に意味もなくかけた

夕暮れの時計台
伸びていく給水塔の影
風に舞いながら
空を漂ういくつもの折り紙たち

秒針の音だけが響いて
怒りもせず、悲しくもなく
僕は歩き出す
ただ、何かの終わりだけを実感しながら


見えない涙や傷を抱えながら
僕らは生きている
切り落とされる髪の毛のように
伸びきって、いつかそれらが身体から離れていくまで


煙草の煙がくゆる自室

切れかけのトイレットペーパー

机の上の、書きかけの文字


2020/03/25 23:26

[196552] you
詩人:サエ [投票][編集]

運転してても

一服してても

コンビニ行っても

仕事してても

昨夜のあなたの愛してるが

右耳に張りついて

とれないの

この声をいつか忘れる日がやってくるのが

たまらなく怖くてさびしいの

明日なんて来なくちゃいいのに

昨日を永遠にループしていたらいいのに

2020/03/25 13:17



[196551] 世界イジメ曝しあげろ宣言
詩人:TheDark [投票][編集]

イジメる奴を曝しあげろ yeah!
イジメる奴を曝しあげろ yeah!
イジメる奴を曝しあげろ yeah!
イジメる奴に裁きを与えろBOW
イジメる社会を曝しあげろ yeah!
イジメる社会を曝しあげろ yeah!
イジメる社会を曝しあげろ yeah!
イジメる社会にウイルス与えろBOW
イジメ隠す学校を曝しあげろ yeah!
イジメ隠す学校を曝しあげろ yeah!
イジメ隠す学校を曝しあげろ yeah!
イジメ隠す学校をメディアに売り払えBOW
イジメ擁護する家庭曝しあげろ yeah!
イジメ擁護する家庭曝しあげろ yeah!
イジメ擁護する家庭曝しあげろ yeah!
イジメ擁護するバカ親曝しあげろBOW
イジメイジメイジメイジメイジメ yeah!
イジメイジメイジメイジメイジメ yeah!
イジメイジメイジメイジメイジメ yeah!
イジメする奴をイジメちゃおうぜBOW
イジメイジメイジメイジメイジメ yeah!
イジメイジメイジメイジメイジメ yeah!
イジメイジメイジメイジメイジメ yeah!
イジメする奴をイジメちゃおうぜBOW
イジメる奴を曝しあげろ yeah!
イジメる奴を曝しあげろ yeah!
イジメる奴を曝しあげろ yeah!
イジメる奴に裁きを与えろBOW
イジメる奴を曝しあげろ yeah!
イジメる奴を曝しあげろ yeah!
イジメる奴を曝しあげろ yeah!
イジメる奴に裁きを与えろBOW

2020/03/24 21:13



[196549] じんましん
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

拒絶を拒絶したい
抵抗に抵抗したい
やられる前にやらなくちゃ
逃避からの逃避行
逃げても逃げても逃れられない
自分自身にも負けるのか
我が身に刃を突き立てて
やられる前にってそれ
自傷というより自殺行為だ
掻き毟る
赤く滲む
束の間の静
殺しても殺しても追いかけてくる
諸悪の根源は別にいる
黒幕を倒さなければ意味ないぜ
拒絶して
抵抗して
逃走しても闘争しなけりゃ
自分自身と手と手を取り合って
戦え
このまま野垂れ死ぬのは御免だぜ

そうでもないのか

2020/03/22 20:36



[196547] ビリーフ
詩人:EASY [投票][編集]

あなたが出来ないことを
誰かがすることは

誰かが出来ないことを
あなたがすることで


幸せになりたいと思うのに
不幸だったりすることは

幸せの為に
それを経験する為だ




2020/03/21 21:08



[196541] 使い道
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

人生に
早送りのスイッチがあったとして
いつでも押せたとして
いつ押すのか

週末の休みの日迄の辛抱だと
仕事に喘ぐ日々
喘ぐくらいなら
早送り

望んで選んだ仕事ではなかったのか
馬鹿みたいなリプレイの押し問答
損なのか得なのか
笑われたいのか
笑えないのか
早送り

場面場面の
かくれんぼ
決して人生に巻き戻しは
妄想以外にはありえない
もう無理
早送り

母ちゃん
貴方が俺を産む苦しみの時
早送りできたらな
良かったのに
早送り

いつか来る
死ぬ間際の苦痛の絶頂すら
早送り

どうしてだか
それくらいなら
レコード盤に針を静かに乗せる
早送り
できないように

2020/03/20 17:09
5166件中 (1001-1010) [ << 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 >> ... 517
- 詩人の部屋 -