詩人:サエ | [投票][編集] |
完成するはずのないパズルを
しているみたいだ
完成しないのなら
投げ出して終わらせてしまえばいい
ピースが足りないとわかっているなら
始めからやらなくちゃいい
手をつけてから
足りないと嘆くのは見苦しい
手をつけてしまったのなら
穴だらけのパズルで
満足するしかないんだ
たとえ穴だらけで
何の絵なのかまるでわからなくとも
そうするしかないんだ
足りないピースの代わりは
できないのだから
詩人:サエ | [投票][編集] |
結ばさらないって知ってて
繋がったのに
全部解ってて
ひとつになったのに
去り際も知らない愚か者
永遠なんて信じるほど子どもじゃないし
割り切れるほど大人でもなかった
ただ永遠を願ってしまった
あなたと見つめ合っていると
願えば叶いそうな気さえしてしまった
結局は心を気持ちを 愛情を求めて
彼は私の全てを欲しがった
欲しいものは手にしたはずなのに
握ってみると何も掴めていないことに気付く
声で姿で文字で 一時満たされても
ヒビの入ったグラスのように
穴の空いた鞄のように
満ちた想いは
あっという間に零れ落ちていく
恐ろしく燃費の悪い私
いつも想ってるって切り際の言葉も
心は側にいるって照れながら言った台詞も
響くとともに震えるほど嬉しいのに
どこか寂しさを覚えてしまう
気付くと途端に恋しくなってしまう
永遠なんてないって解っているから
やっぱり哀しいほど大人になっていたんだ
今胸が苦しい
割り切れるどころか
誰かを確実に傷つけた事実に
残り僅かな良心がひどく痛い
捌ける器もないのに手を伸ばすからだ
なのに後悔はしていない
支離滅裂な思考に自分でも呆れる
空腹なのに胃もたれしている今のように
私の恋は矛盾だらけだ
一旦決意してもすぐまた迷う
迷ったところで
サヨナラなんて言えるはずないのに
彼も私もずるくて悪い
けどどちらも中途半端だ
とことんずるくもなく
とことん悪者でもない
だから尚更厄介なんだろう
詩人:EASY | [投票][編集] |
あなたの幸せが
此処にある可能性に
私は感謝します
その幸せに
祝福をあげる誰かに
私は感謝します
あなたの幸せが
あなたに訪れるべき自由を
私は感謝します
あなたが私を憎んでも
私はあなたに感謝します
詩人:サエ | [投票][編集] |
あなたを失いたいなんて
無意味な強がりするから
ほらまたふたりは
離されそうになる
理屈じゃないと
分かっているから
離されても離されても
指一本で繋がっている
あなたに別れを告げられたなら
私は一言ありがとうと言って
去る準備はしていた
心が整っていたかは別として
あなたを困らせたくない
あなたに嫌われる勇気がない
今夜こうして全てを曝け出した私に
失うなんて無理だと言い放った
会えなくても心で繋がっていたいと告げた
改めて思ってしまった
この恋の為に
誰を傷付け
どんな嘘もつこうと
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
手を伸ばしても
根底までは届かない
流されていても
進んではいる
生きている間に
辿り着けない未来と同じく
生きてきた足跡も
始めの方は見えなくなった
後戻りも出来ないし
軌道修正しようが
思い描いた場所には
届きそうにないほど
道を外れてここにいる
すべて諦めてしまおうか
それがいい
それが幸せ
言い聞かせても
言うことを聞かない
手のかかる子どもがいる
お前はいつまで
ガキなんだ
大人になれよと
諭そうとする
俺は大人か
終わりが来る前に
区切りをつける
そうやって
いつも未完成のまま
夜な夜な世に出す
それがこれ
詩人:サエ | [投票][編集] |
小さな頃
手土産で貰った
ちょっと小ぶりできれいな洋菓子の缶詰に
ボタンを集めた
そのうち
帰り道のきれいな石や
くじで当てたイミテーションの指輪
小さなビーズの詰まった髪ゴム…
いろんな物が加わって
小さな缶詰には収まらなくなった
小さな私は選別を始めた
ときめくものだけ残して
それ以外は
丈夫そうな紙の箱に詰めた
入れ物を大きなものにしようとは
その頃は思わなかった
選別したものすらも捨てられず
別でしまっておくところに
既に優柔不断な私が確立していたように思う
もしかすると私は中身よりも
そのきれいな缶詰が気に入っていたのかな
ときめく感情はあまり好かない
期待してもいい結果ばかりではないから
むしろそっちが殆どだ
だから諦めている振りをする
はじめから欲しくないと偽って
傷つかない為に膜をはる
認めてほしくて
褒めてほしくて
期待されたら出来ないことさえやろうとする
失敗すると解ってて
誰かにとっての「普通」じゃないことが
私には一番怖いんだ
いつしか自分の感情も
見分けがつかなくなる
ものの善し悪しもわからない
子どもならよかった
こんな自分を実感するとき
やり直したいと思ってしまうとき
必ず涙がそばにいる
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
赤い龍の背に陽が昇る
鱗に弾かれ遍くを照らす頃
君は細く呼吸を始める
紺を纏った静寂から 黄金の朝へ 光を見出す
折々の草花が時を揃えて目覚め
木々は風に笑う
龍は西の空を悠々と渡り
後には一条の白い帯
ここは頂
遥か眼下には万の眠り
それもやがて 赤光に照らされ起きるだろう
赤い龍の笑う頃には きっと 僕の病も癒えるだろう
詩人:チューリップの花束 | [投票][編集] |
運命の赤い糸はふたりで紡いでゆくものだと
あなたは言いました
つまり、どちらかが脱落したら成立しない
信じることで人は強くなれるのだと
大嵐の中であなたは笑っていた
何度も何度も
わたしはあなたが2013年秋に衝動的に口走った言葉を反芻する
結局また騙されてゆくだけ?
あなたの意志についてわたしにはどうしようもない
あなたの行くべき道はあなたが決めるのだ
おそらくあなたは信じているのでしょう
でも、わたしは疑っている
気持ちは何となくでも理解する
しかし現実をあなたは希求しないでしょう
つまり、わたしの役割はよくて一生これだけ
それでもいいと
あなたが特別で素晴らしい人だからそれでいいと
認めるべきなのか?
体より心の中が重要だと
現実を敢えて求めずに行けばいいのか
誰にも相談できずに
自分の中でその苦悩を全部抱えて、、、
どんな糸やねん
詩人:チューリップの花束 | [投票][編集] |
規制が強く
書き込めない状況でした
でも、わたしのことは心配しないでください
何とか生きていますので
生きているだけで幸せな昨今なので
本当は贅沢いえないのでしょう
何がいつ起こるかわからないので
遺書ではないですけれど
あなたに伝えたいことは伝えられるうちに書いておこうと思います
本当はなんとお声かけをしていいのかわかりませんけれど
でも、あなたが元気で幸せで何より
いろいろ大変なのだと笑みがこぼれるのを見て少しは安心します
わたしの方はなかなか笑顔にはなれませんけれど
しかし、ここまで生きてきてわたしもこれでよかった
わが人生に満足してます
あなたが元気で幸せそうなので
これでよかったです
有難う
ふたりの不思議な出逢いに感謝です
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
どうしてこんなに戻らない時間は切ないんだろう
どうして一瞬一瞬が尊いのだろう
出会いは何気なく訪れるのに
別れはきっと理由がいつもあって
失っていくものが
こぼれていくようで
とてつもなく悲しくなるようで
でもきっと
また何かが待っているようで
眠れるまで
懐かしい歌でも聴こう