詩人:サエ | [投票][編集] |
そんな気ないのに
これでラストと
嘘をつく
あなたがわたしに火をつけて
わたしがあなたを抱きしめて
ふたり一緒に染まってく
静かな炎は赤くなり
煙りを吐いては息苦しい
激しい熱で唸りをあげて
どんどん深く堕ちていく
満ちかけた月も見えない場所で
誰にも知られず燃えていく
最後の残り火で照らされた
あなたの穏やかな一瞬を
切ない炎の残り火を
わたしだけが知っている
詩人:サエ | [投票][編集] |
隙をついては
人目をぬって
奪われる唇
冷たい唇が
気持ちいいなんて
わたしも
ほとほと浮かれてる
目が合うたびに
早くなる鼓動を
こっそり触れられるたびに
跳ね上がる鼓動を
早くあなたと分け合いたい
予告もなく鳴る電話
油断してると
足元すくわれるから
あなたのかわいいに
もうそれほど価値なんてないから
あなたから離れる口実はある
リミットも近い
あとはそれに理由をつけるだけだから
自分を納得させるだけだから
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
不用意に目を潰す
見えなくなったと駄々をこねる
叱ればいいのか
笑えばいいのか
ぼくは
母親がするように背を向けた
母親とは違って愛情はないから
振り向かず
抱き寄せず
帰路に着いたよ
地べたで泣きじゃくる彼も彼らも
独りになったと気が付けば
腫らした両穴で虚空を仰ぐか
星ひとつない闇を見るのはきっと辛い
後悔しても
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
沈みゆく果てに歌はない
高く飛ぶ花
舞えば夢
奥園の果てに夢はない
低く成る鳥
散れば空
松林の静寂
倶利伽羅の寂静
那由多の煌めき
悔恨の唸り
軋む悟道に幾万朽ちねど
弾む魂緒は
救世の真髄神のまほろば
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
ハロー素晴らしい世界!
無菌室から生配信
安全地帯から
ロックを歌われたってねえ?
どっかの偉いさんが
知った風な口でほざいていたな
おっ死ぬ前に
正しいのはどっちか
いつかあの世で議論しようぜ
でも
今は
どうか
あなたが無事であってほしいと願う
こんな唄
マスクやアルコールよりも
頼りないのはわかってる
けれども
便りがないのが良い便りだと
消息不明
音信不通のあなたが
どこかでこれを聞いていればと叫ぶ
駅も商店街も
劇場も議事堂も
どこもかしこももう駄目だ
地上は奴らに占拠されている
トイレットペーパーはまだあるか?
銀の弾丸はないけれど
NO LIVE, NO LIFE
あなたを想って唄を歌う
都内地下深く
四畳半の核シェルターより愛を込めて
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
もしも
時間が停まったら
何がしたい?
無銭飲食
金品強奪
公然猥褻
殺人テロ
エトセトラ
ぼくはタバコが吸いたい
みんなの前でタバコが吸いたい
スパスパスパスパ
思う存分
吸ってやりたい
ぼくはタバコが吸いたいよ
詩人:結愛 | [投票][編集] |
夢から覚める 雲が晴れる
そしたら何も無かった
いや、何も無くて良いんだ
少し寂しいような現実を噛みしめるけど
夢と引き換えに 今は清々しくもある
何事も平凡平和がいい
そんなことを思う 今日この頃
詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
親指と小指を立てて他は握って
「電話して」の合図?
「クロワッサン食べたい」の合図かと思ったよ
え?「メロイックサイン」
キミってそっちもなんだ
あ、でも電話はするかも
世の中 わかんない事ばかりだから