ホーム > 詩人の部屋 > 新着順表示

新着順表示  〜 新着順に10件ずつを表示しています 〜


[196506] 無観客ライブオブ・ザ・デッド
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

ハロー素晴らしい世界!

無菌室から生配信
安全地帯から
ロックを歌われたってねえ?
どっかの偉いさんが
知った風な口でほざいていたな
おっ死ぬ前に

正しいのはどっちか
いつかあの世で議論しようぜ
でも
今は
どうか
あなたが無事であってほしいと願う

こんな唄
マスクやアルコールよりも
頼りないのはわかってる
けれども
便りがないのが良い便りだと
消息不明
音信不通のあなたが
どこかでこれを聞いていればと叫ぶ

駅も商店街も
劇場も議事堂も
どこもかしこももう駄目だ
地上は奴らに占拠されている

トイレットペーパーはまだあるか?
銀の弾丸はないけれど
NO LIVE, NO LIFE
あなたを想って唄を歌う

都内地下深く
四畳半の核シェルターより愛を込めて

2020/03/02 02:39



[196505] タバコが吸えない
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

もしも
時間が停まったら
何がしたい?

無銭飲食
金品強奪
公然猥褻
殺人テロ
エトセトラ

ぼくはタバコが吸いたい
みんなの前でタバコが吸いたい
スパスパスパスパ
思う存分
吸ってやりたい

ぼくはタバコが吸いたいよ

2020/03/01 23:18



[196504] 喪失
詩人:結愛 [投票][編集]


夢から覚める 雲が晴れる
そしたら何も無かった
いや、何も無くて良いんだ

少し寂しいような現実を噛みしめるけど
夢と引き換えに 今は清々しくもある

何事も平凡平和がいい
そんなことを思う 今日この頃

2020/03/01 22:57



[196502] 合図
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]


親指と小指を立てて他は握って
「電話して」の合図?

「クロワッサン食べたい」の合図かと思ったよ

え?「メロイックサイン」

キミってそっちもなんだ

あ、でも電話はするかも

世の中 わかんない事ばかりだから

2020/02/29 12:56



[196501] 星のみえる朝
詩人:サエ [投票][編集]

あなたはいいひと?わるいひと?
わるいひとは休まない
わるいことは夜に起きるとは限らない
あなたならばいいもわるいもない

いちにちの始まりを
朦朧としたまま
あなたと迎える至福
あなたが降ってくる地獄

いろんな奇跡重なって
そんな一日どうしたって
それ以上心動くことあるはずない


今だけ
わたしの中で悦んで
今だけ
最後の秘密をつくろう
もうしないから
もう欲しいだなんて言わないから
もう満足するから
神様、
今だけごめんなさい

2020/02/29 00:43

[196498] 春雨
詩人:あいる [投票][編集]




君はいきなり泣くんだ


いつも突拍子もない
君の
君による
君のためのリサイタル

ワ行に濁点をつけたような不器用な泣き声は
夏の嵐のようで清々しい


鳩が豆鉄砲をくらったのはつい先日のこと

パズルのピースだったり
迷宮だったり
自分を形成する
ナニカの在処を
まだなんとなく探してる


このなんとなくが諸悪の根源でさ
心の体積は変わらず
入れ物だけ大きくなって

今日を乗り切る知識だけを
頭に貼りつけて

そんなん必要ない
なんとなく


呆れるくらい晴れた空に
儚さをおもうようになった

科学的根拠に基づかない
基づきたくない


調律なんだよなきっと

なんとなくはなんとなく
あたたかくてさびしいんだ


君が泣く

泣けないボクのかわりに泣くんだって


切れたままのギターの弦でも張りなおそうかな

あれもしたいし
これもしなきゃな

さびしくてあたたかいな
とりあえずは
なんとなくつられて

泣いてみようかな


2020/02/28 15:17



[196497] 今夜
詩人:サエ [投票][編集]

わたしも彼もあの人も
みんなもれなく嘘をつく

今夜あなたを諦めるのに
わたしはどれだけ車を走らせた?
どうしても噛み合わない日は
だいたい
どうしてもあなたに会いたい日
だったりする
あなたの深夜の
おやすみのメッセージは
今夜どうして
こんなに胸を締め付けるの?
わたしと過ごす他に
あなたがこんな時間まで起きてること
わたしの知らないあなたの時間
わたしの知らないあなたの顔
きっとあなたは教えてくれない
きっとわたしは知る由もない

当たり前にリンクしないふたりが
交わるのはあと何度だろう
もうなかったりするのかな

熱に浮かされたまま
放っておかないで
つかず離れずの距離は
鋭く生温いトゲだ
わたしから笑顔も涙も
奪っていかないで

消去するなら記憶ごと
あの花火の夜から始まった
苦くて甘くて半分溶けた
チョコレートみたいな
暗闇の中の頼りないろうそくみたいな
細くねじれて絡まったみたいな
今にも切れそうなふたりの糸を
吸い差しのたばこの火で
焼き切って

きれいになんて切れなくていい
焼け焦げた匂いと
くすぶった熱がとれないくらいでいい

2020/02/27 01:53



[196496] そういう話
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

隣り合わせの苦しみは
地獄そのもの
首を絞められ気絶をしても
冷や水のような現実をぶっかけられて
目を覚ます
そんな時

夜の誘いよりも
眠りに落ちるよりも
ぼくを魅了するきみだ

走馬灯は見てられない
思い出に成った過去はないから
物覚えの悪いバカのまま
一度も振り返ることなく
消えてしまいたかった

誰でも良いわけじゃない
今すぐ会うには
そうするしかなかった
気を紛らわせるには
他の誰でも良かっただけで
事が済んだら
また逢いたくなるって
そこまで頭は回るのに
最低だ

何より素晴らしいことを
「生きるほど」とは言わないよな
そういう話

想えば想うほど楽しめない
僅かな間もなく息ができない
また襲われる
出会ったこともないのに

きみほど恋しいものはない




2020/02/27 00:57



[196494] 不細工
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

シティポップを聴きながら
夜の海まで車を走らせる

カッコ良い顔なんだろうなそいつ
お別れまでの過程も
あとに残る切なさも
醜さのカケラもないんだろうなあ

恥の多い半生は滑稽過ぎて
サブスクで解禁は無理
誰にも聴かせられない失恋ソング
死にたい夜
部屋の隅っこ 脳内で流してる
気持ち悪いな

きみのことを思い出し
どうしようもない
泣いたらさすがにブサイクすぎるから
無表情

出口のない夜更け
どん底の六畳間
感情を殺して寝転がる
死体みたい
でも息はしてる

イヤホンさして
逃避しても変わらない現実
あれもこれも
キャンセリングできずに苦しい

きみとの思い出から
良いところだけを抜き出して
昨日のことのように
耳元に引き寄せて聴き浸る
気持ち悪いな

人間らしさと交換でも良いから
正しくきみを忘れたい
正気のままじゃ前を向けないとか
ホント醜いな

いつまでも続かない夜に
出来損ないが何を想う
嘔吐きながら

2020/02/26 03:11



[196492] 在り処
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

片言でいい
花咲きたい
見向きされる望みすらいらない
片隅へ投げ捨てられ
花咲く心地で
自分だけの中に
後悔の無さを
拠り所に
花咲きたい

咲く時期を逸した
蕾みで

2020/02/24 12:41
5197件中 (1061-1070) [ << 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 >> ... 520
- 詩人の部屋 -