詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
長く連絡を取っていなかった
あなたからの 久々のLINEは
「5月に結婚するよ」というものだった
こんな先行きの見えない
不安定極まりない世の中でも
あなたは力強く
明るく 希望に満ちた姿で
堂々と 誰かに伝えられる
その清々しさが
ワタシには眩しくて
羨ましくも見えた
詩人:結愛 | [投票][編集] |
空虚な瞳 何かを諦めたような顔
自分を 家族を
周りとの関係を守りたくて
つなぎとめたくて
嘘をつく
ううん あなたにとっては
嘘じゃなくて 全てが真実で…
行き過ぎた先は
何が何だか分からなくなる
あなたは真っ直ぐだけど怖がりで
でも愛されたくて 優しくされたくて…
「本当は分かってもらいたいだけなの」
そういう声が聞こえるの
愛しています あなたのこと
本当のあなたを 知りたいんです
知られたくない 分かられたくない
信じられない それでもいい
いつでも温かくありたい
受け止めたい 受け入れたい
今まで辛かったね 頑張ったね
もう頑張らなくていい
人に言われた通りになんて
生きなくていい
自分の人生を生きて…
自分を否定しないで
泣いたっていいから
汚れた腫れた醜いどんなあなたも
私は知りたいんです
否定しない 真っ直ぐ受け止めるから
人は誰だって愛されたいの
たくさん転がってる偽物の愛情
自分を守るための 自分に都合のいい
自分本位の愛情
それに傷つくこともある
生き抜く力を失うことも…
でもあるから
「分かってもらえる」
「理解してくれる」
「受け入れてくれる」
そんな愛情も
きっとそんな愛に触れたとき
人は信じられるのかもしれない
愛しています あなたのこと
本当のあなたを 知りたいんです
知られたくない 分かられたくない
信じられない それでもいい
いつでも温かくありたい
どんなあなたも
受け止めたい 受け入れたい
詩人:結愛 | [投票][編集] |
待ち合わせ すっぽかして
訳分かんないこと言って
関係を2度も切っちゃって
たくさん傷つけて
友達になるチャンスを自分で潰した
いまさら言えない
3度目の正直
「友達になってください」だなんて…
約束を守れる自信が無い
不安から逆なことをしてしまう
後に後悔するばかり
自分に自信が無いの
いつ嫌われるかもわからない関係に
裏切られる日が来る可能性が怖くて
本当は「好きになっちゃいました」だったけど
好きになってもらえない事くらい
ちゃんと分かってる
だから、そんな気持ちに蓋をして
友達になりたいって思った
友人より薄い繋がりかもしれないけれど
本当は大切にしたい
だから高望みはしない
知人同士 ネット上でやり取りをする
歌の話や他愛のない話をして
大好きな歌声を聴いて…
知人というより
ファンかもしんない
うん、ファンに近いかな
何時でも何も変わらずに
接してくれた事に
とても感謝してるんです
普通なら嫌われても
おかしくない事だから
寛大すぎるというか
優しい人なんだなって思った
それと同時にそんな様子に安心した
まぁ正直、私を好きになってくれるような
物好きな人なんて
世の中にいるのかは絶望的だけど
でも、今の状態が心地良いから
イイかとも思う
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
十年程前に
会社を退社して
起業した二人の元同僚がいる
帰宅途中に
久しぶりに会いに立ち寄ると
あの頃に
タイムスリップしたみたいで
自宅兼作業場
狭く小さな会社だが
壁には二人で何処かの写真館で撮った
凛々しい写真が飾られている
顔にも言葉にも出しているつもりはなかったのに
二人の優しい気遣いが
ひび割れた心に染みわたり
本当に有り難いと思った
「俺もここで一緒に働きたい」
そう言いたい
ドブ川の傍らであろうと花は咲くし
晴れてさえいれば
水面に爽快な空も映る
でもそれは
俺から見た景色で
彼らにとっては向こう岸の人間の絵空事なのだ
帰宅して
ビール呑んで泣いて
眠る
詩人:サエ | [投票][編集] |
私が寝坊すると
手を引かれて校門まで一緒に歩く道
雨が降ると
車に乗せて送ってくれた道
彼と手を繋いでいると
犬の散歩中に出くわして気まずくなった道
あなたが空に昇る日
運転手さんに頼んだよ
あの道を通ってもらえるように
痩せてしまっても
歩けなくなっても
食べれなくなっても
もうあまり見えなくなっても
私の声に応えてくれてありがとう
小さな頃、
冷たい私の足をいつまでも温めてくれてありがとう
お風呂で英語おしえてくれてありがとう
いじめられると怒って助けてくれてありがとう
学生時代、
素行の悪い私を全力で叱ってくれてありがとう
タバコやめてくれてありがとう
母と沢山出かけてくれてありがとう
家族を愛してくれてありがとう
最期に間に合わなくてごめんね
ひとりで逝かせてしまってごめんね
まだあまり実感がないのだけど
やっぱり寂しいよ
夢に出てきてとお願いしてるのに
こんなに会いたいのに
まだ当分上を向けなくても
前だけは向いているから
また明日も
私はあの道を歩くから
詩人:サエ | [投票][編集] |
ぜんぶくれなくっていいよ
半分にしても多いかも
よんぶんのいち位がちょうどいい
一年のなかのよんぶんのいち
一日のなかのよんぶんのいち
あなたの頭のなかのよんぶんのいち
それさえ贅沢かな
私には
やきもちも約束もできないから
よんぶんのいちください
時計の針の音が
私達の邪魔をする
早く早くと邪魔をする
カウントダウンが始まった
よんぶんのいちの愛情と
よんぶんのいちの欲情と
よんぶんのいちの涙と
よんぶんのいちの恋心
詩人:サエ | [投票][編集] |
初恋のはじまりは
彼が壇上に上がった瞬間
私の世界が変わった瞬間
募る想いは伝えようもなく
溢れる気持ちを打ち明ける術もなく
3年間 ただ毎日彼に会える特権を私は持っていた
彼の靴音、笑い声、袖を巻くる仕草
真剣な眼差し、車のナンバー
今でも 昨日のことのように思い出す
10年ぶりの彼の姿
何ひとつ変わらない姿
彼だけ刻が止まったように
何ひとつ色褪せない
私がいくつ歳を重ねても
彼との差は縮まる筈はないのだけど
大人になった今
見上げるばかりの壇上に
私も並べたようで
不思議と安堵するの
当時は夜も眠れないほど焦がれて憧れては
苦しくて切なさで仕方なかった恋
今は眠れない夜にまぶたの裏に浮かんでくる
笑みすら溢れそうなほど
微笑ましい睡眠導入剤のような思い出
あの時私が想いを伝えたことを
彼が今でも覚えていてくれたから
これからも私の初恋は
永遠に生きていく
褪せることもなく
詩人:結愛 | [投票][編集] |
何も浮かばなくて
紡ぎ出せなくなってた言葉
書きたい気持ちはあっても
歌いたい気持ちもあっても
何も出来なかった日々
詩が書けなくなった
さえずれなくもなった
まるで歌を忘れたカナリヤ状態
でも一歩ずつだけど 変わってきた
人と一緒だけど 外に出られるようになった
ボーカルレッスンにも 行かれるようになった
そして、昨日から言葉を紡げるようになった
詩になってないけれど 書けるようになった
出来なくなってたことが
出来るようになって
好きな事や趣味を嫌いになってた自分が
好きな事を取り戻せる自分になって
趣味にまた没頭出来るようになった自分が
すごく嬉しかった
今は自分の心の声に耳を澄ませながら
「どうしたいのか?」「何がしたいのか?」を
しっかり汲み取って 少しずつでいいから
変わっていきたい
今は何がしたいかな…
素直になりたい
意地を張らずに
周りを信じて
有難う ごめんなさい
ちゃんと言えるようになりたい
自分の意見を持てるようになりたい
そして、ちゃんと言葉に出来るようになりたい
したいことが沢山ある
少しずつでいい
怯えないでいい
人の輪の中に入れるように
なれたらいいな
心のリハビリが済んだあとに
輪に入れる仲間は 居るんだろうか
待っていてくれる人は 居るんだろうか
少なくとも 見守っていてくれる人は居る
長年、改善できなかった事だけど
頑張ろうと思う
今はとにかく 素直になりたい
伝えたいたち人に届く様に
"有難う 今までごめんなさい"
って言えるように…
詩人:KiraAya | [投票][編集] |
僕に逢うたび 君は傷ついて
そうして傷つかないフリをする
僕が気づかないよう
僕が傷つかないよう
本当は
君に逢わない方がいい
ずっと逢わない方がいい
君の目に耳に 届かないように
君の心に 届かないように
そうしたらきっと
苦しまず 傷つかず
君はもっと幸せになる
幸せに
詩人:サエ | [投票][編集] |
会いたい人に
会いたいと言われて
声が聞きたいと言われたら
ちょっとの我慢なんて
一息で吹き飛ぶ
すぐにでも会いたいのに
会えると言わないのは
会いたいと何度も言って欲しいから
会いたい想いを募らせて欲しいから
余裕なんて少しもなくなって欲しいから
最低なわたしを受け入れて
歪んだわたしを見て
どうしようもなく空っぽなところを
あなたで塞いでください