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[196469] call
詩人:サエ [投票][編集]

電話してもいい?

いつもよりちょっと駆け足なメッセージが嬉しかった

まるで私が恋しいようで
まるで私を求めるようで
それが勘違いでも
ばかな私は幸せだ
この幸せのために
ばかなふりだってしよう

かわいいと聞こえるたび
私が照れて笑うから
笑えていて良かったと
あなたもまた笑う
限られた時間の中の
束の間の至福は
あっという間に過ぎて
私をまたひとりにする

だけどあなたが今夜
耳元で私の名前を呼んだから
ひとりの夜も満たされる
私のなかに少しでも
あなたの声が残っているうちは
どんな夜も満ちていく

消さなきゃいけないメッセージを
いつまでも眺めては
数時間前の自分に嫉妬して
電話も切れない優しいあなたに代わって
後ろ髪ひかれながら
電話を切った自分に後悔して

あなたが眠りにつくまえに
思うのが私であるようにと、
あなたが目覚めたときに
浮かぶのが私であるようにと、
相変わらず図々しく願ってしまう

2020/02/17 01:05



[196468] スイッチ
詩人:サエ [投票][編集]

女のスイッチが入る

あなたがわたしの手を握ったら

音もなく でも確実に

あなたがわたしの髪を撫でたら

じんわりと でも早足で

簡単に「すき」と言えないふたり

抱きしめるたびに 聞こえてくる

「あいしてる」って 心で言った

あなたが照らす わたしの素直

わたしが包む あなたの弱さ

自分の肌も邪魔なほど

ひとつになりたくて

触れたところがすべて愛しくて

あなたの跡を追うように

ひとりになって も一度撫でる

ひとつ残らず覚えておきたい

香りも眼差しも温もりも

テーブルの下の悪い手も

鼻にかかった声もポーカーフェイスも

あなたをつくるすべてを


今夜わたしから手を握ったら

わたしがあなたの頬を撫でたら

きっと

あなたの男のスイッチを

わたしが入れる

2020/02/17 00:56



[196466] 春まで
詩人:まろふに [投票][編集]

川沿いの道 低すぎる空
圧し潰されそうになって あわてて駆け出す

まばらな人影を避けるように歩く いつからこの街に馴染めなくなったの?

冷たい風が運んでくる どこからともなく君の噂
真冬のまっただ中 ただ立ち尽くしてる僕のこと 哀れむように

明かりの消えた窓 錠の下りたドア
カギを失くしたフリして いつもの店に走る

酔えば酔うほど思い出してばかりなのは 隣のあの子が君に似てるせいなの?

冷たい雪が隙間もなく 窓をそっと白く染めていく
まるで僕の逃げ道を 悪気もなくふさぐように

雪はやみ 朝が来る この路地にも
なんて平等に 残酷に 時を運んで

冷たい風に雪煙は舞い 景色を少しぼやけさせ
求めては傷ついた僕らの足跡も いつか消えてゆく

朝から今夜のねぐらを 探してるような僕だけど
昇り来る朝陽に雪解けを信じて もう少し生きてみるよ

2020/02/16 21:11



[196465] 病み
詩人:結愛 [投票][編集]


精神科に通う様になって早1ヶ月
とりあえず入院は免れた
お薬がよく効いてくれたみたいで

先生とは相変わらず
上手く会話ができない
緊張して声が上手く出せない
言葉をかむ
私ってこんなだったっけ?

病名はまだよく分からない
ちょっとした興味から
受けることにした脳のMRI

問診に脳器質性精神障害の疑い
って書いてあった
え、私…認知障害を疑われてるの?

でも、飲んでる薬は 
統合失調症の治療薬?

自分でもビックリだよ
「まだ病名は付けられないけどね」
って言われてるけれど

問診表、見ちゃったんだもん
薬、調べちゃったんだもん

でも先生も驚くほどに
良くなってきてる
元々、持ってる対人恐怖症みたいなのも
治したいんだけどね…

今じゃほぼ、正気だよ?
…た、多分。

ねぇ先生、わたしって本当に病んでるの?



2020/02/16 20:14



[196464] 友達
詩人:結愛 [投票][編集]


「ずっと一人」

これが私の口癖
一人の方が楽だから
付き合いが面倒だから 

本当は人付き合いが
どうしようもなく下手だから
傷つける相手を作りたくないから

自分で分かってるんだ 
優しい人間じゃないって
私は冷たい人間だって

自分が言い放った何気ない一言や行動を
引きずってしまう 脳裏に焼き付いてしまう
自分を責めてしまう

「そんなに深刻にならなくていいのに」とか
「考え過ぎだよ」とか
周りには言われる事もあるけど
気になって仕方ない

友達って どんなんだっけ?
沢山の友達が作れたのって
幼稚園までだ
私の記憶が間違ってなければ…

この数カ月間で友達を持つ素敵さを
久々に感じられた

ヤバい人になってた私が
言えたことじゃないけれど…

仲の良いワイワイやってる姿を見るのって
良いなぁ〜って思えた
温かいムードが伝わってきて
見てるこっちも幸せな気持ちになるの

やっぱり友達って良い
宝物になるんだろうなぁというのを
久々に感じられた一時でした




2020/02/16 19:43

[196463] いざ
詩人:結愛 [投票][編集]


沢山の人を前にして
小さく縮こまる
人への恐怖心が最大級になってしまった今
沢山の人前で 私は歌えるだろうか

電車の中 歌仲間 家族
集団 笑い声 話し声
 
どれにもソワソワして
ドギマギして イライラしてしまう

極度の緊張と劣等感の中で
それを打ち破るには 
きっと少しの勇気が必要だろう

恐怖心を歌心に変えて
来月は歌を届けなきゃ
 
歌詞がとんだらどうしよう 
また、いつものドギマギに陥ったら…
声が出なくなったら…

そんな不安は歌声で吹き飛ばして 
勇気をだして 声を張りあげろ

本当は一人じゃない
一人好きな人間だけど
支えてくれてる人たちが 
沢山いる

生かしてもらってるんだ
その事を忘れちゃいけない

本番だってそう
沢山の人が支えてくれてる

さぁ、恐怖心を振り払って 
ステージに向かおう
いざ、勝負のとき 

自分に打ち勝て!
歌え!


2020/02/16 19:14



[196462] 二人
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

母の泣く声に
ふと目を覚ます

俺がかわってしまったから
なのか

父さん
俺が貴方なら
もっと労ってやれた
酒も博打も女もやらない
家に帰ると庭いじりと横になるだけの
真面目一徹の父親だった

人生が二度あっても
二人は互いをまた
選ぶのだろうか

母は奔放な子供らに苛つく毎日で
いつも不機嫌で
僕は優しくされたくても
自分が馬鹿なのがわからなくて
寡黙で動物好きな父親に惹かれた

親父が夜、隣にいないと
怖い夢ばかり見たから
親父が残業になったら
親父の枕を抱きかかえて眠るような
そんな子供だった

昨年親父は亡くなった
病院から実家に持ち帰った親父の亡骸は
ドライアイスで冷やされ
翌日にはカチンコチンになっていて
着替えさせるのに一苦労した

それは母さん
母さんが亡くなってから
15年後の冬にだよ
実家のタンスの母さんの引き出しから
誕生石の指輪がたくさん
山ほど出てきた
俺はやっぱり
今も馬鹿のままだた

2020/02/16 20:13



[196460] レコード
詩人:結愛 [投票][編集]

聴いているだけで
歌い方を学べた
声を育ててくれた
そんな優秀な君
沢山、笑わせてもくれたし
元気づけてもくれた
お兄ちゃんみたいな人

ごめんね
2度も裏切りをして
嘘を付いたわけじゃない 
壊れかけた私は
完全にヤバい人で
どうしようもなくなって
一度は歌うこと自体を
辞めようと思ったんだ
白紙に戻そうと

友人として一緒に歌う前に
歌仲間になる前に 
思い出と共に落としてしまって
割れてしまったけど
旧友として伝えたいよ

「貴方の歌は本当に素晴らしい。
いつでもいつまでも聴いていたい歌声って珍しいんだよ。
神様から貰った贈り物だね。
これからも楽しみながら頑張って。」って。  

「歌うことが好き」
「歌いたい」

この気持ちは音楽上達には
何よりも強みになるよね

そして、壊れかけた私も
少しずつ正気に戻ってきて
「申し訳ないことをしちゃったな…」
って思いました

「その歌声、大好きです。」
きっと、そういう人は沢山いる 
辞める気は無いだろうけど
伝えたい 

「歌い続けてね」
陰ながら応援してます 

そして今、貴方の歌声は
私の「歌いたい」っていう気持ちに
火を灯してくれています
歌う為のエネルギー源みたいな? 

貴方の歌に助けられています
有難う



2020/02/16 13:48



[196459] 100点の取り方
詩人:EASY [投票][編集]

答えが見つからないなら
見つからないということが

その答えだ

2020/02/16 09:22



[196458] その様な比喩
詩人:EASY [投票][編集]

とても広そうに見える
この空を

眺めている君は

とても広い


単純な計算を
難しくさせるのは

飽きさせない為の
最新のゲームの様だ


雨が降ってしまうのは
お天気の話しだけど

それに濡れてしまうのは
僕たちの話しだ


朝陽と西陽が喧嘩したら
ジョークだと思う

僕たちが争うのも
その様なものだ

2020/02/16 08:58
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