詩人:結愛 | [投票][編集] |
悪夢を食べ続けた雛菊
とうとう散り始めた 年の終わり
風車(かざぐるま)が廻るように
螺旋階段を転がり落ちるように...
夜闇に舞う
狂いに狂い始め
壊れた正常
“永遠”という名の狂気の世界
互いに負った悪夢の代償は
終わりの見えない無限ループ
出口を探すも また入口へ
終幕に向かうも また物語の始まりへ
帰れない 帰れない 帰れない...
悪夢の終わりは何処へ?
出口の見えない恐怖
ルイス・ブニュエルのような
不条理な現象
悪夢を食べ続けた雛菊
風車(かざぐるま)が廻るように
螺旋階段を転がり落ちるように...
夜闇に散った 令和元年の冬
詩人:結愛 | [投票][編集] |
この家 おかしい
家族みんな おかしい
母が「天井から水が降ってきた」とか
とうとう言い出した
そんな事はない 天井から水が
降ってくるだなんて...
それにお酒のせいだけじゃない
絶対に飲食物に何か薬混ぜてる
臭いおかしいし
眠くなるし
体もおかしくなる
なのに皆、分からないみたい
皆、同じ匂いしてるよ?
同じもの食べたでしょ?
少し部屋を出ただけで
「どうしたの?」「どこいくの?」と
母が言うようになった
出掛けようとすると
念を押して止める
外に出ることを
阻止しようとする
てか、お母さん
夜中に何やってるの?
そもそも、お前...本当に女か?
私のお母さんだったら
きっとこんなことしない
最近、ニタニタ、ユラユラ
私の前に立っている
お風呂場に侵入者が来ないように
外から見えないようにって
黒ビニールを窓に貼りだしたり
扉を封鎖するようになった
母を裏切りたくない
てかあれ、本当に母か?
私、いいかげん限界だよ
怖い、怖い、怖い、怖い
耳元で囁かれる
「アンタだけでも保護してくれる人、
居ないの?」の正気な時の母からの言葉
保護してくれる人?
そんな人......
分からない
私にそんな人が居るのか
分からない
もう、無理だよ 限界
誰か助けて......
詩人:結愛 | [投票][編集] |
彼は私にとても尽くしてくれる
甘えさせてくれる
お世話してくれる
私のやりたいことを
やらさせてくれる
周りは私が彼に首輪をつけて繋いでいる
と思っている
盗聴に盗撮、GPS...
私が1人で出掛ける様になったら
何処までもついてきて
自分の人脈をフルに使って
私を監視をするようになった
すれ違い様、人々から色々と
言われるようになった
一時期、私の鍵が無くなった
普通なら外に出られない
レッスン日が近くなりだしたら
飲食物の全てにアルコールを混ぜるようになった
眠くて起きてられない
足元がフラフラ
次の日もアルコールが残って
頭痛がする
元々、飲めないのに
数日に渡って摂取したもんだから
身体にまで異変が出始めた
毎日、お酒が抜けるまで起きてられない
3食全部、お酒入り
アルコールを部屋中に散布する
部屋中がアルコール臭まみれ
もはや臭いだけで蕁麻疹が出て
眠くなるようになった
今では好きか?嫌いか?ではなく
生きるか?死ぬか?の次元になった
周りすら全てが敵にまわってる
というかもう悪役で構わない
何時だって、そうだったもの
彼はきっとフレネミー
そんなの分かってる
学生時代からそうだった
そして今では私は彼のペット
周りは私が彼に首輪をつけて
繋いでいると思っている
首輪をしてるのは本当はどっちだろう...
助け出せる人は誰もいない
もう外には出られない
彼は私にとても尽くしてくれる
甘えさせてくれる
お世話してくれる
私のやりたいことを
やらさせてくれる
そして、どんどんダメ人間になった私
彼の檻の中で...
裏切ることは赦されない
もはやこれは復讐なのかもしれない
私は彼のペット
飼い殺し
詩人:結愛 | [投票][編集] |
こんなに寒い夜なのに
体も顔も熱く火照るの
ドキドキして
どうしようもないくらい
ホント、参っちゃうわ
ねぇ、何でだろう...
「自分の身体に一体、
何が起きているの?」
と戸惑ってしまう
一緒に居るのに
こんなに近くに居るのに
甘えてもみるのに
何だか、寂しいな
本当はね、もっと触れて欲しいよ?
口に出しては言えないけどね
凄く恥ずかしいから
何でいつも私が
膝枕してもらってるんだろうね
本当は逆なの
膝枕だってしてあげたいのに...
やっと決心が固まったの
貴方と結ばれるとき
私はきっと 貴方に耳打ちするわ
魔法の言葉を...
貴方だけに聞こえる声で
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
色のない世界
輪郭を失い
あなたが景色と同化する
そんな世界
叫びもなく
慟哭も嘲笑もない
単一の音のみが響く
そんな世界
寂しいはずがない
だって私がここにいるもの
私だけが
指を折った
痛みがわからない
それが痛いと
私は知らなかったから
心が軋む
それは感触
ずいぶん長い間
刻み込まれてきたもの
なにもみえなくなったよ
あのおともきえてしまって
そうやっておわるということ
せかいだけはしっていたのに
わたしだけがしらなかったのに
詩人:結愛 | [投票][編集] |
「彼氏が欲しいわ」
カエルの縫いぐるみの口癖
何時もは彼が言うから
今日は私が言ってみた
次の瞬間、彼の目付きが変わってビックリ
あ、ごめんね...
私が言っちゃ まずかったかな?
でも、思うんだ
このカエルちゃんには
ネコの縫いぐるみが居る
最近は寄り添ってピッタリと
仲良く寝てる
それなのになんでネコ君を拒絶するの?
何で彼氏が欲しいの?
2匹は何時だって寄り添ってる
素直じゃないけどね
優しさ追い付かないけどね
でもハッキリと分かる
2匹は惹かれ合ってる
私たちの分身
詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
夜の星が遠くなっていく
何もなかったのだろうか
でも忘れることなんてない
そうして明日も生きていく
思い出に見つからないように
僕は息を潜めている
彼はいなくなったのに
彼の声が耳元で聞こえる
一瞬のことだったのかもしれない
長いインテルメッツォの休符を数えながら
あの日見た夢が許してくれたら
君にそっと微笑んでほしい
あの日はいつも背後にいる
僕はいつも怯えている
そう忘れることなんてない
そうして明日も生きていく
あの日見た夢が許してくれたら
僕は君に夢を語りたい
あの日見た夢が許してくれたら
僕は君のために生きていく
彼は何て言うだろう
勝手に想像してみるしかないよね
詩人:ロニ− | [投票][編集] |
貴方は気づいているでしょうか。
私が私であることに。
何か変わるでしょうか。
私が私であることに。
会う事もなく、話すこともなく、
友達でもなく、仲間でもなく、
知り合いでもなく、赤の他人でもない。
自分勝手で、天邪鬼で、自由でいて不自由で、曖昧な存在。
私は何も変わらない。
私は何も変われない。
私が私であることに意味はあるのでしょうか。
貴方の知らない私は、私の知ってる私でしょうか。
太陽に陶酔していた月でしょうか。
詩人:結愛 | [投票][編集] |
何時も動画の中で笑かしてくれた人
彼だけが何時だって優しかった
完全に今の今まで何故だか幼馴染みと
勘違いをしてたけど...
プロフィールに書かれてる歳を
勘ぐってしまった
自分でももう
いい加減勘違いをしたくない
勘違いをすることに疲れた
どんなときでも
彼だけは 彼だけは
何時だって優しかったの...
いっぱい素敵な歌を聴かせてくれたの
辛いことも 腹の立つことも
泣くことで自分の中で処理してくれた
策士だけど
いたぶるやり方だけはしなかった
私の事を苛めなかったの
彼だけが唯一 私を苛めなかった
詩人:自己満足3 | [投票][編集] |
今日も明日も、そしてこれから永久に 永遠に
君の帰りを待っています…
これまで 考えたこと…
苦しんだこと…
己自身が引き起こした、我が儘な行為… 一番大切ものに払うべき敬意
なによりも、本当に失った時に 心を、全てを、引き裂かれたような 後悔と罪悪感
何にも代えがたい、そして心から愛していた君の温もりは、己の愚かさ故に… きっと帰っては来ない
もし 0.1%の奇跡 或いは、人智を越えた、大いなる存在が 一度だけチャンスを恵み賜えれば
俺は全部をだして 君を必ず笑顔にすると誓います