詩人:与末居 | [投票][編集] |
私の体は私だけのもの。そのはずだった。
私はまだ死んではいない。頭は大丈夫。意識はある。心臓も、しっかり動いてるのは分かる。
けれど、他のみんなが何を話し何を言っているのか、私には途切れ途切れにしか分からない。それだけではなく、私にはボンヤリとしか見えていない。
どんな姿になっているのか、自分では確認が出来ないのだ。
私は生きている。たぶんきっとおそらく。
reiwa2019(大幅に遅刻)
詩人:与末居 | [投票][編集] |
「普通」って、なんじゃろな。
「普通」って、人それぞれじゃん。
あんたの「普通」は、私の「普通」じゃないし、
私の「普通」も、あんたの「普通」じゃない。
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
透明人間のカメラが
俺を追っている
心臓みたく休みなく
カメラを回し続けている
つまらないだろ
もう飽きただろ
惰性でやっているのか
心はあるのか
疑問は尽きないが
そんなお前を撮影したい
観測できないダークマター
恥の多い生涯を送ってきた馬の骨
骨だけになるまでカメラを向けるのか
そんなお前を
詩人:如月 ちゃこ | [投票][編集] |
キミに逢えるのを
期待した夏祭りの夜
人混みの中
キミの姿を見つけられなくて
ちょっとガッカリしながら
楽しんだ夏祭りの夜
もしもあの時
キミに逢えていたら…
あたしはたぶん
もっとガッカリしたかも知れないね
詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
通りすがりの人なら
気にしないのに
毎日顔を合わせるとなると…
笑顔で挨拶
するりと交わされたり
かと思うと
親しげに話してきたり
愛想もクソもないな、
これが本音です
子供らしくない
蛙の子は蛙
だけど、娘の友達
苦手な人種
どう思われるかを
気にするより
どんな背中を我が子に見せるかを
大事にしよう
うん、そうしよう!
詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
言葉にしなくても
同じ希望
同じ不安
同じ未来がくる
考え方とか
受け止め方とか
あなたと
わたしは違うけれど
心配事
不安
真っ暗な闇は
いつまでも
追っかけてくるけど
ひとりの時より
ずっとずっと
心が軽くなったんだよ
ありがとう
共有できる人がいるって
それだけでいい
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
「嬉しかったこと
哀しかったこと
あなたの分まで覚えてきたから。」
笑えないで 涙の日も
歩けない 暗闇の日も
あなたの姿を
見つめてきた
壊れて 汚れたまま
手の平を 合わせて
見つめ合う あの日々を
忘れないわ わたし
あなたの 涙も
全部その 想いも
明日になったら
あなたの未来が始まるの
さよならだね さよならだね
震えた指 求めてた
嫌われていても
変わらないあなたを映すわ
大好きだよ 愛してるよ
震えた指 触れ合った
汚れた、まま。
壊れた、まま。
大好きだよ 愛してるよ。
嬉しかったこと
哀しかったこと
あなたの分まで覚えてきたから。
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
臓物を撒き散らして
生きていたと言う
それがどんな内臓か
知らないうちに死ぬ
喜びましょう
人と繋がれた幸せ
願うものの黄昏
私の背に
それはある
君が願うそれを
肯定するために
私はチップを埋めた
右手首に
分かり合えない可能性を捨てたなら
喜びましょう
私の内臓を
あなたは知るんだ
私が死んでなお
臓物を撒き散らして
ただ
チップにはあなたはいないのだけれど