詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
世から離れた期間が 現実を突きつける
いつもと違う場所
優しくも厳しい人
毎日の繰り返しに
計り知れない虚無を感じる
やめたくてもやめられない
そんな場所に潜り込んだようだ
時計とにらめっこ
どうにかこうにか
定時になっていく毎日に
嬉しさと寂しさを持ちつつ
「いつかやってやるぜ」って
天を扇ぎ 見守ってる人に伝える
1人の嫌なやつがキッカケで
その場から離れられるなら
そいつのおかげと言えるもんだ
そうピンチはチャンス
自分がどうとらえるかが大事なんだ
単にひとりの勘違いのせいで
すべてが暗闇に見えてしまう
こうも視界とは曖昧なものだ
優しささえ疑問を抱いてしまうから
気づきにくいことなんだけど
今自分は幸せかどうかを
考えることができるのは
幸せってことなんだ
無い物ねだりを得意とせずに
あるもの探しで今を大切に
今与えられているもので
最低限の幸せは掴み取れるから
詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
僕が僕でいることで
誰かが幸せになれると
それに気づいたのは
30を越えてから
未来の不安
あなたは預言者?預言者?
数年前を思い出せ
今の自分は予想通りか?
痛ましい事件を見て
このひと言を知っていればと
自分の喉が痛くなった
何日も痛くなった
言葉を発することが
これほどまでに貴重なことか
思いを伝えること
まちがったていいじゃないか
今いる人がいるのは
今いない人がいるから
今ある物があるのは
今ない物があるから
手放した瞬間に
手を伸ばしたのは
出口のないトンネル
だとしても光求め
少しずつ 少しずつ
出口を見つけていった
他人と比較はお手のもの
さらに自信を奪っていく
だけどなんだろう
他人をすごいと思えたら
自分の中の劣等感が消えていた
積み重ねてきた孤独さえ
今はいとおしく思える
詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
失った命は戻らない 誰でも知っていること
子どもの頃 親父とよく食べたラーメン屋
そのお皿のデザインはあのときのまま
タイムスリップできたなら 大人になった僕で
また一緒にたべようか
失った命は戻らない 誰でも知っていること
子どもの頃 お袋とよく行っていた喫茶店
二時間はゆうに越え いろんな話をした
いつも前向きなあなた
僕が仕事を辞めると言ったとき 「次、探し!」と言ってくれた
その人がしたかったこと 代わりに自分がやっていこう
その人としたかったこと 代わりに大切な人とやっていこう
その人にしてあげたかったこと いろんな人にやってあげていこう
おいそこの思い通りの度を越した奴
その一時の感情で 多くの人生を破綻させるな
おいそこの一人で抱えてる優しい人
辛いなら信頼できるに助けを求めろ
人は一人では生きてないことを 大人ならわかるだろう
おいそこの誰かをいじめている少年少女
いじめはダサすぎるからすぐやめな
その代わり他人の喜ぶことをしてみな 人気者になれるぞ
どうせ大人になったら 仕事という形で
喜ばせなければならないことだらけになるから
どうしようもなくて どんな人も信じられなくて
それでも人との出会いの中で
生きていくしかないんだ 諦めるな 必ずいるから
君と心を通わせることができる人が
お金では買えない出会い 時とタイミングと
勇気と諦めない信念だけが その出会いを生んでくれる
この先何日あると思ってるんだ
この先何ヶ月あると思ってるんだ
この先何年あると思ってるんだ
世の中を見てみなよ
10年と言わず 1年で時代は変わっていく
失った命は戻らない 誰でも知っていること
それなら 何をすべきかは見えてくる
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
この性格が手伝って
思うより随分独りよがりな年齢に
成り果てて、いや、つまらないね
ゴメンね
昨日も傷つけて今日も
こんな俺は
毎朝新聞配達
「手続きが必要ですね」
係員がやってくる
「お頭がお悪いお方々にはお薬をお与えさしあげております」
漫画読めよ
「北極の拳」とか
「ドラエモボール」とか
「ツーピース」とか
最高だよ
55の兄貴は昨年親父に先立たれて
ニート卒業後
電気代が払えなくても働きたくないから
電気切られた。
句読点さ、ぜんぜん丸じゃないから
なんにもない
美しい月夜の海原に
イルカが飛び跳ねる
まだうす暗い朝日の届かない路地で
新聞配達をする
明後日も
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
「1人で生きていけるようになりたい」
キミは静かに そう呟いた
悔しそうな 苦しそうな
小さな その後ろ姿
ボクが代わりに
何かしてやれるワケじゃない
ただひとつ 願うのは
「どうか 無理はしないでね
つらいときや苦しいときは
誰かに話したり 頼ってもいいんだよ
そして そうすることは
いけないことだと 悪いことだと
思わないでね
1人で生きていくこと = 全部 ひとり
じゃなくてもいいんだ
笑うのも 泣くのも
抱え込むのも
ということだけ 心のどこか
片隅にでも 留めておいてね」
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
水平線から
朝日と夕日を
あたりまえに見える
小さな島に住んでいる
人の
どんなシャンデリアやステンドグラスの名工でも
あの荘厳で慎ましやかな
始まりと終わりの光のスペクトルの調合を
世界中にばら撒く事など出来はしない
どこまでも広がる
青い空と
青い海と
その境目にある
小さな島
自分が汚れてしまっているから
美しいものがより美しく
見えてしまうのか
そんなわけない
詩人:望月としあき | [投票][編集] |
僕は未熟な人間です
だから人に優しくするのです
なるべくきちんとしようとするのです
神様それで許してくれませんか
相手に迷惑をかけてしまうかもしれません
不快な思いをさせてしまうかもしれません
でも傷つけることはしないように心がけます
だから許してくれませんか
言われたことは なるべくその通りにします
ルールはきちんと守ります
ごみはごみ箱に捨てます
出された食べ物は残さず食べます
人の失敗を笑いません 怒りません
だから許してくれませんか
すべて常識通りに生きるのが
苦しすぎるので許してくれませんか
すべての常識を覚えられないので
許してくれませんか
「非常識」という言葉が嫌いです
「マナー」という言葉が嫌いです
もちろん大切なことだとわかっています
要はみんなが快適にすごすために
それらはあるのでしょ?
最大多数の最大幸福
少数が我慢するのは
前提なことでしょ?
人間はそんなに冷たいものなのですか?
ひとつやふたつの失敗や迷惑
全部否定されるべきものなのでしょうか?
もちろん取り戻せないものを
失わせることはいけません
でもすべてすべて百点でなきゃ
いけないのでしょうか?
思ったことを口に出すことで
取り返せないことが生まれま
暑いのに「暑い」と言わない選択
悲しいのに「嬉しい」と言える選択
それは意味を持ってのことですか?
本人に伝えることが
すべていいことですか?
それなら陰で愚痴を言っておいてください
悪口ではありません
陰口でもありません
陰で愚痴を言うだけです
それでスッキリするでしょう
スッキリしたらその人とまた
スッキリして会えるでしょう
本音と建前 いいじゃないですか
すべてを好きになることなんてできないですから
摩擦がありながらも生きていきましょうよ
すべての人を好きになる必要はありません
嫌いになってもいいのです
でもその嫌いな人に何かするのはやめましょうよ
あなたは何を求めていますか?
求めているもので 泥沼にはまっていませんか?
みんな未熟な人間です
だから許してくれませんか
詩人:望月としあき | [投票][編集] |
自分では抱えきれない
重荷を背負って歩いていた少年
「どうかこの重荷を軽くしてください」と
人に尋ねて歩いていく
「オモソウダネ」 「スコシオロシタラ?」
人の優しい言葉が 頭の中を通り過ぎていく
少年はある男に出会った
「僕も 重荷を背負って歩いているんだ」
2人は 同じ時間を過ごすようになって
いろいろな話をした
「この重荷を理解してくれる人がいるなんて思わなかった」
2人は 心の中でそう思った
少年を孤独にしたキッカケが 少年の重荷を軽くしたキッカケにもなった
2人は 交互に重荷を背負って歩くことにした
1人が疲れているときは
もう1人が長い時間
重荷を背負って歩いていった
「いつか この重荷をなくしたいね」
それが2人の目標だった
2人を繋げてくれた重荷
2人の孤独から解放してくれた重荷
2人が出会った瞬間に
もう その重荷は
重荷ではなくなっていた