詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
振り返れば
あなたも見ている
それはとても
理想的な関係だと
思っていたのは
片側だけで
深淵を覗いても
誰もいない
誰にも見られない場所にある染みを
ガリガリと引っ掻いて
取れない取れない取れやしない
淀んだ気持ちの先に
あなたが居ないなら
次はわたしが沈む番
誰か覗いてくれないか
消えてしまった片割れの代わりに
詩人:小さな貝がら | [投票][編集] |
誰かに褒めてもらいたかった
誰かに認めて欲しかった
何かの形で
でも自分なんか
何一つ魅力すらなく
才能もない
でも生きていくには
ここに居るって伝えたくて
何かの形で
それが私にとって
詩だった
下手でも
自分を表現出来る
ただ一つの物だった
By 音無詞 詩
2019年8月作
詩人:如月 ちゃこ | [投票][編集] |
ケンカした
きっかけなんて
ほんと些細な事…
ひとりで怒って
ひとりでふくれて
独り相撲な
ケンカをした
今度もちゃんと
仲直り
してくれるかな?
詩人:如月 ちゃこ | [投票][編集] |
頑張り過ぎるから
キミから
目が離せないのかな?
ねぇ?
そんなに一生懸命だと
キミが壊れちゃうよ?
たまには少しくらい
肩の力抜いて
甘えて欲しいのに…
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
まとまるか
問いかけてはならない
なら
詩ね
という意味か
我が家は
四階建てのマンションの四階
そして
嫁はもう少し働ける時間を増やすと話した
これは
新しい物語
フランダースの犬みたいに
俺はなるのか
詩人:gof | [投票][編集] |
幽霊の犬
コロンバス通りの
煌めきに消えて
きみを思い出す言葉は
イントロダクション
季節には 散り散りの宝石があり
切なく光るのです
帰る場所は もうないのだから
きみの今を浮かべるは
イマジネーション
セピアのピアノの奥で
僕はカスタネットみたいな足音
感情の騒めきは夜風
フィードバックするシューゲイザー
ただ ここにあれ
この瞬間だけは
明日には朽ちる余韻の鼓動よ
詩人:gof | [投票][編集] |
さらり 雨
クライロのミュージック
ココロの扉は
ヴァイオレットの香りで
開閉される
知らない町の 灯る火
踏んだことのないステップで
水溜りを跳び越えたら 桃源郷
掛け値無しの ありさま
夜列車 行方知れず
きみにあげたかった一輪の花は
透明の海に 浮かんで消えた
さよなら よろしく こんにちわ
香ると病むね 錠剤ラムネ
自分だけで楽しむという事には
いつも メランコリーの代償があるね
また 繰り返し 学ぶ
過ち 眩まし 光と影と
グレーの肖像画
いつかの色を入れたいが為
きみを心底で抱きしめたいが為