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[195871] U
詩人:EASY [投票][編集]

とてもキツく縛られた
すごく秘密な約束は

この星の輝きを
とても綺麗に魅せている


僕たちをいつも惑わせる
命みたいな欲望が

その果ての儚さを
夢の中のキスみたく


どんなものより
濃く淡く

そんな心を試みる



2019/07/31 22:57



[195870] はつうた
詩人:百年草 [投票][編集]

はじめて 詠うから
耳を寄せてよ

窓の外の
真夏の声に
負けちゃうから

静かに
きみだけに
届くように
詠いたいから


ずっと
本達だけが聴いていた
小さく か細い
踊る あわい ことだま

しめきったこの部屋から
零れるはずのない
この歌が

いつも窓越しに
走る姿が
キラリと眩しいきみに
ヒカリとなって
降り注ぐから


はじめて 詠うから
上手くいかないかもしれない

あの窓に
うろこ雲が見えたら
詠を 届けられなくなる

詠わなかった
後悔を もうしたくないから

きみが向日葵と夕陽と
歩いてくる
いつもの道を

深呼吸して
深呼吸して
ゆっくり開けた瞳に
きみが 映ったら

はじめて 詠うから
耳を 寄せてよ

2019/07/31 22:00



[195852] NEL
詩人:gof [投票][編集]

夢は マリンブルーの海
疲れた手は 白銀灯の瞬きに解いて
忘れた歌は 廃れた町の雑草に隠れた

こんなにも 郷愁は
うだる夏の夜の浮遊船になって

彼女の匂いも 燻んだ色で足して
描いたキャンバスには 原型もなく

朝になれば 朝になれば
露なめた猫の鳴き声みたいに

か細くも 生きている
頼りなくも 生きてゆく

2019/07/25 22:35



[195850] ないもあるも、ないもない
詩人:EASY [投票][編集]

隠すものは何もない
そもそもそこには何もない

何もないということを
咎めるものも何もない

それがあるということの
それの根拠は何もない

それがあるということを
否定できる、ものもない

2019/07/25 22:03



[195849] 情けない経歴
詩人:こうもり [投票][編集]



ひとりぼっちでおくびょうなこうもりは

さみしくてさみしくてしようがありませんでした

あるひ、とりたちのむれをみつけると

ゆうきをだしていいました

あのね、ぼくはみんなとおんなじはねをもっているよ

なかまにいれておくれよ

とりたちはいいました

たしかにきみには、ぼくらとおなじようにはねがある

けれど、きみはけもののようなはなをしている

きみはけもののなかまだろ

そこで、さみしいこうもりはけものたちのむれにむかっていいました

あのさ、ぼくにはみんなとおんなじようなはながあるんだ

なかまにいれておくれよ

けものたちはいいました

なるほど、おまえはおれたちとおなじようなはなをしている

だけど、おまえにはとりたちのようなはねがある

おまえはとりのなかまだろ





結局、僕は

くたびれた臆病を大事に抱えて、ただだらしなく生き延びている

夢にも現実にもずっと怯えて、ただ俯いてとぼとぼと歩いている


どうしようもなく、しょうもない自分が、

夜更けにごろんと寝転がって

詩を書いている

2019/07/24 23:25

[195847] 白熱の日々
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

まだ始まったばかりなのに
終わってしまった夏が
頭によぎる

狂気じみた
あなたの陽気に当てられて
気持ち悪い
一緒にいる時間は
楽しいはずなのにね
辛いんだ

花火も花見も
思いの外
実際に見た回数は少ない
思い返す度
あと何度見られるかと
いつかの未来を思い
描き
グシャグシャにして
捨てる
今を大切に思えず
吐き気がする
眠れずにいる

かと言って足跡
フリースタイルに進み続け
綴った過去を
振り返る気にはなれない
恥ずかしい人生
枕があれば顔を埋めたい
だから苦しい
夢の中だって

まだ始まったばかりなのに
終わってしまった夏が
頭をよぎる

無邪気に笑う処方箋
あなたの隣にいるだけで
この酷い暑さも忘れられる
はずなのに
気分が優れない

落ち着かないまま
過ぎていく
白熱の



2019/07/24 01:55



[195843] ワガママな衝動
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


思いがけず
接近してきたのはキミ

最初は
見てるだけで良かったのに

言葉を交わす度
もっと知りたくなって

見てるだけじゃ
満たされなくなりそうです

ねぇ…
こんな時はどうしたらいいですか?

2019/07/21 22:47



[195842] 赤の誘惑
詩人:EASY [投票][編集]

この星の憂鬱は
とても狭くて暗くって

レッテルを貼ることが
知ってるの始まりだ


制限は僕たちを
経験は僕たちの

必要な体験の
笑みと呼ぶにふさわしい


君に対して叫ぶなら
僕はただそれだけを

振り絞って言うために
生まれて来たとさえも言う


神がいてもいなくても

2019/07/21 19:39



[195836] 羽ばたき
詩人:清彦 [投票][編集]

昔アホだった自分を

少しなぞって意外だったよ

型にハマってしまうんだな

どんなに 自由な人でも



あの頃 ひらひら

蝶の夢 ひらひら

目覚めるまでただひたすら

舞いながら

羽の模様を見せびらかしていた

2019/07/20 02:46



[195829] スピリアティック
詩人:EASY [投票][編集]

僕たちが
一番大切にしているものは

物じゃなくて
欲じゃなくて
命じゃなくて

自由なのに


それを秘密にしてるものも

物じゃなくて
欲じゃなくて
命じゃなくて

自由なんだ

2019/07/17 20:21
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