詩人:EASY | [投票][編集] |
やめろって
知らない誰かが言っている
苦しみを
その儚さを
その冷たさや
その温かさ
言えなかったことや
想ったことや
その香りの余韻の意味たちを
佇まれなかった少女のことを
赤に染まった血の意味を
色に染まった許されたちを
それを知ろうとするなって
そのまま流れてしまえって
知らない何かが言っているんだ
その為に
ここにこうして生きているって
想い出せない記憶の中で
詩人:ℒisa | [投票][編集] |
あの1日のおかげで
いつかの一瞬のために
人生に7回でも訪れるか
分からない幸福のために
毎日生きている
ただじっと土の中で
光り照らす日を夢見て
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
最近
空を見上げたっけ
おととい
月を見たっけ
サングラスをかけて太陽を
それ小学校の授業でやったっけ
影踏み
ケイドロ
氷鬼
ハンカチ落としに
フルーツバスケット
ごっこ遊びが
仕事に代わり
責任も随分重くなった
全然うまくない
うまくいかない夕暮れに
伸びる影消えた
今夜は空が月を喰らう
うしろの正面寝転んだ
最初はグー
からのデンプシー
打てたらいいな
人間て怖いな
手のひら返して
また明日
詩人:EASY | [投票][編集] |
僕たちは廻る
いやが方でもそのように
廻りかたを知らない
廻り達はないんだ
雨が降ったら水たちが
不幸が降ったら幸せが
少し窪んだ曲線に
そんな風に溜まるんだ
それはそういうものだから
詩人:小さな貝がら | [投票][編集] |
君の心満たすのは誰?
僕は君を見て
君を想い
想いを募らすけど
君の心には
既に誰かが居て
僕が入り込む
隙間ですら
見つからない
だけど諦められない
君を想う気持ち
女々しいかも
知れないけど
僕はこの星の様に
君をいつも照らし
いつも輝かせ
君を守っている
遠く 遠くから
君をいつも
想ってる
例え星が見えない
夜であっても
遠く 遠くから
僕はいつも
想ってる
By 音無詞 詩
2019年6月作
詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
患者:先生…もう三度目なんです…
治す方法は無いんでしょうか?
医者:うむ…三度目じゃな…もう 打つ手もないのう…
患者:先生!…俺 ダメなんですか?
医者:…すまん…
患者:先生 今日、なんの日だか知ってますか?
…記念日なんですよ 一回目の離婚記念日…
二度目は9月なんです
これ以上記念日増やしたくないんです!
で、今日なら一回目とダブるんで増えないでしょう…
離婚歴はごまかせませんが…
医者:君…君は治らんよ
そして二度とうちに来るな!
患者:せ せんすぅぇ〜い〜〜〜……
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
無造作に垂れ流される情報に脳がやられる
安易に解き放った言葉は宙を舞って忘却される
悪意のない毒が私を蝕む
右手が腐り落ちてシミになる
指先がシナプスを止め
灼ける陽に脊髄が呻き
また一つ 泥土に沈んだ
その 果て
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
繊細な花がそこにある
緻密な歌が流れる街
其処此処にあふれる光は
僅かに影を残して 多くを照らす
例えばあなたが悲嘆にくれる時
その影はそっと寄り添うでしょう
例えばあなたが憤りに埋もれそうになった時に
踏み締めた足の下に生まれた小さな影法師のように
そして
笑い 泣き 怒り
そうして楽しむあなたの生が
僅かに影を残して また誰かを照らす
咲く 繊細な花
輝く それは あなた