| 詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
どうしても
男の子が欲しかった
けれど、
もう諦めるわ
望まれて、
望まれて、
産まれてきたのは三姉妹
19年前の夏の日
堕ろしたのは男の子
きっと男の子は
あの子以外には産まれない
わたしには分かる
だけど
誰も知らない
墓場まで
持っていく、秘密
| 詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
感情的になったあと
ジンジンする掌を見つめて
ふと醒める
痛いのはあなた
あなたの涙
我に返っても遅い
それでも
抱きしめずにはいられない
あなたを
笑わせたいのに…
顔色伺わなくていいんだよ
ごめんね、ミーコ
| 詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
振り返れば
あなたも見ている
それはとても
理想的な関係だと
思っていたのは
片側だけで
深淵を覗いても
誰もいない
誰にも見られない場所にある染みを
ガリガリと引っ掻いて
取れない取れない取れやしない
淀んだ気持ちの先に
あなたが居ないなら
次はわたしが沈む番
誰か覗いてくれないか
消えてしまった片割れの代わりに
| 詩人:小さな貝がら | [投票][編集] |
誰かに褒めてもらいたかった
誰かに認めて欲しかった
何かの形で
でも自分なんか
何一つ魅力すらなく
才能もない
でも生きていくには
ここに居るって伝えたくて
何かの形で
それが私にとって
詩だった
下手でも
自分を表現出来る
ただ一つの物だった
By 音無詞 詩
2019年8月作
| 詩人:如月 ちゃこ | [投票][編集] |
ケンカした
きっかけなんて
ほんと些細な事…
ひとりで怒って
ひとりでふくれて
独り相撲な
ケンカをした
今度もちゃんと
仲直り
してくれるかな?
| 詩人:如月 ちゃこ | [投票][編集] |
頑張り過ぎるから
キミから
目が離せないのかな?
ねぇ?
そんなに一生懸命だと
キミが壊れちゃうよ?
たまには少しくらい
肩の力抜いて
甘えて欲しいのに…
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
まとまるか
問いかけてはならない
なら
詩ね
という意味か
我が家は
四階建てのマンションの四階
そして
嫁はもう少し働ける時間を増やすと話した
これは
新しい物語
フランダースの犬みたいに
俺はなるのか