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[195604] 亡骸
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

蝶々の羽が
車道に落ちて
風にたなびいている

昨晩は夜中に大雨
雷鳴すら轟いていたと言うのに
悲しみが終わったような
無垢な青空に残骸のような
そんな雲がゆうゆうと
誰の期待にも頷いている

これは
生と死の狭間なのか
そう書いたら残酷なのだろうか

朝日に映える蝶の羽
鱗粉が清々しさへふりまかれ
やすやすと悲しみを
置いてきぼりにしていく

この身体の隅々まで
恐縮する

2019/04/28 03:07



[195599] ナルコレプシー解放戦線
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

甘いものを食べれば
しょっぱいものを食べたくなる
噛めば噛むほどに苦い虫
口に放り込んだ理由はもう忘れたよ
今はただ
眠る前の不安と対照的な温もりがほしい
解き放って終わりの関係にはしたくない
けれども
夜目がきかない私には
この先の闇に飲み込まれる未来しか
想像できないので考えるのをやめた

2019/04/26 02:33



[195598] 産みの親
詩人:EASY [投票][編集]

すごくありふれた
思い通りにいかないことは

すごくありふれた
とても愛しいことと

血が繋がっていたりする

2019/04/25 21:32



[195596] POWAN
詩人:gof [投票][編集]

街の煌めき ショーウィンドウ
からまったガールの
去り際の目線とか

日々の喜びつらみは螺旋状に
たゆまぬ努力の果てに
アラスカのオーロラはある

奮い立てよ 足
セピアのピアノに合わせても
ノスタルジーの海でしかないよね

新たなメロディ 積み重ねの魅力
あなたには もっともっと
誰かを好きにさせる権利がある

去り際のため息にさえキスを
限りある時間に 感謝を

今日あった もしくは
昔からの痛みなんてもんには
可愛い名前をつけて暮らそう

今のために 明日のために

2019/04/25 19:51



[195595] 華日和
詩人:キンセンカ [投票][編集]

月日が経つというのは恐ろしいもので。

昨日、見えなかった景色が
今日、いつの間にか見える様になっていて。

昨日、遠くで見ていたアナタの背中が
今日、歩幅を合わせて一緒に歩いている。

昨日、笑顔だったあの子は
今日、涙でハンカチを濡らしていた。

昨日、掛け替えのないモノで心が満たされて
今日、愛するモノが永遠に旅立った。


嗚呼…いつから私は成長したのでしょう。
失う恐さを。
与えられる喜びを。
衝突した時の怒りを。
夜にフと感じる哀しさを。
傍に居る仲間と夢を追える楽しみを。

伝えたい事が沢山あるのです。
けれど今は言葉というカタチにする事ができません。
それはきっと、明日の私にしか分からない事だからなのでしょう。

今日は快晴。
淡いピンクと紫の花に心を踊らせて。
夜、高く上る月の光に魅力されました。


2010.9/22 作

2019/04/25 01:38

[195591] 歓待
詩人:梅宮 蛍 [投票][編集]

夜のわななきに蹄鳴る
駆る痩躯はまだ知らず
きみの名を まだ聞かず
今は凍んだ風に白を吐くのみ

とうさま かあさま あにさま
どうかあの子をお守りください

朝のいななきに安堵する
夢よ見よ
きみの名を呼べる歓びを

2019/06/19 20:52



[195589] 説明できない夢の説明
詩人:EASY [投票][編集]

幸せの所以は
言えんのだよ

ハンプティーダンプティー


卵は好きかい?

まろやかだし、丸いから
大好きさ


コレステロールは高いけど
その辺は大丈夫?

これ捨てロール?
新しいプロレスの技?

そう表現する人もいる

そう表現する人たちの特徴は?

食べるのが好きかな

君は、食べるのは好き?

まぁ、生きてるからね
割と好きだと思う

2025/05/28 02:30



[195588] 胡蝶の夢
詩人:清彦 [投票][編集]

僕はいかにして僕で

今までなんの為に

これからどうやって

生きてくのだろうか



潮の目は決して見破れない

何故ならそこに

同じ波は二度と来ないから



海は風、風は空、空は星、

そして大地や生命、

うごめく運命



最高の愛など人には解せぬ

ただ、乾き苦しみ

ただ、まどろむのみ

そこかしこに神が介在するよう



あなたがいたから

僕は僕の模様をしています


怠惰や傲慢の痛みにまみれて

織り成す轟音の嵐に掻き消されて

二度と聞こえない

さよならのバラード



いつか目覚めたとき

また全ては空であり無常と知るね

模様を変え続けてひらひらと

空しく、美しく、不気味に、鮮やかに

2019/04/21 17:29



[195586] シャツ
詩人:KiraAya [投票][編集]


君はシャツを洗う

何も言わず洗う

僕がそれを掴むたび

何度も繰りかえす


2019/04/20 03:36



[195585] 神接証明
詩人:あいる [投票][編集]



影絵は色彩を含んで
季節を証明するために
時間を手繰り寄せて
その継ぎ接ぎの縫い合わせが
運命や歴史だと例えるなら
とかの前置きはもう
たくさんだ



見上げた青を
真っ二つにする飛行機雲

一輪挿しの憂鬱や
箱庭の滑稽も

孤独死や人混みも

暁のパープルや
夕焼けのバイオレットも

小指から飛び立つテントウムシや
その指から空と君を結んだ面積も

原石や100カラットも
重油やミネラルウォーターも

フォルテッシッシモや
ピアニッシッシモも

見上げた夜空を
真っ二つにする流れ星


雨粒も涙も
夜行バスも始発も
LINEも文通も

スモモも桃も
君やボクも
ボクも君も


2019/04/20 01:30
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