詩人:キンセンカ | [投票][編集] |
月日が経つというのは恐ろしいもので。
昨日、見えなかった景色が
今日、いつの間にか見える様になっていて。
昨日、遠くで見ていたアナタの背中が
今日、歩幅を合わせて一緒に歩いている。
昨日、笑顔だったあの子は
今日、涙でハンカチを濡らしていた。
昨日、掛け替えのないモノで心が満たされて
今日、愛するモノが永遠に旅立った。
嗚呼…いつから私は成長したのでしょう。
失う恐さを。
与えられる喜びを。
衝突した時の怒りを。
夜にフと感じる哀しさを。
傍に居る仲間と夢を追える楽しみを。
伝えたい事が沢山あるのです。
けれど今は言葉というカタチにする事ができません。
それはきっと、明日の私にしか分からない事だからなのでしょう。
今日は快晴。
淡いピンクと紫の花に心を踊らせて。
夜、高く上る月の光に魅力されました。
2010.9/22 作
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
夜のわななきに蹄鳴る
駆る痩躯はまだ知らず
きみの名を まだ聞かず
今は凍んだ風に白を吐くのみ
とうさま かあさま あにさま
どうかあの子をお守りください
朝のいななきに安堵する
夢よ見よ
きみの名を呼べる歓びを
詩人:EASY | [投票][編集] |
幸せの所以は
言えんのだよ
ハンプティーダンプティー
卵は好きかい?
まろやかだし、丸いから
大好きさ
コレステロールは高いけど
その辺は大丈夫?
これ捨てロール?
新しいプロレスの技?
そう表現する人もいる
そう表現する人たちの特徴は?
食べるのが好きかな
君は、食べるのは好き?
まぁ、生きてるからね
割と好きだと思う
詩人:清彦 | [投票][編集] |
僕はいかにして僕で
今までなんの為に
これからどうやって
生きてくのだろうか
潮の目は決して見破れない
何故ならそこに
同じ波は二度と来ないから
海は風、風は空、空は星、
そして大地や生命、
うごめく運命
最高の愛など人には解せぬ
ただ、乾き苦しみ
ただ、まどろむのみ
そこかしこに神が介在するよう
あなたがいたから
僕は僕の模様をしています
怠惰や傲慢の痛みにまみれて
織り成す轟音の嵐に掻き消されて
二度と聞こえない
さよならのバラード
いつか目覚めたとき
また全ては空であり無常と知るね
模様を変え続けてひらひらと
空しく、美しく、不気味に、鮮やかに
詩人:あいる | [投票][編集] |
影絵は色彩を含んで
季節を証明するために
時間を手繰り寄せて
その継ぎ接ぎの縫い合わせが
運命や歴史だと例えるなら
とかの前置きはもう
たくさんだ
見上げた青を
真っ二つにする飛行機雲
一輪挿しの憂鬱や
箱庭の滑稽も
孤独死や人混みも
暁のパープルや
夕焼けのバイオレットも
小指から飛び立つテントウムシや
その指から空と君を結んだ面積も
原石や100カラットも
重油やミネラルウォーターも
フォルテッシッシモや
ピアニッシッシモも
見上げた夜空を
真っ二つにする流れ星
雨粒も涙も
夜行バスも始発も
LINEも文通も
スモモも桃も
君やボクも
ボクも君も
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
この心の騒めきを
叫びたがる喉を
あなたの名前を
高く手を伸ばした先を
光のない夜を
静かに乾いていく涙を
生きる意味を
死ぬべき理由を
死んではいけない答えを
あなたの言葉を
救われたあとの世界を
守れなかったあとの世界を
叫ぶ声すら持てないことを
心は知っているのだから
あなたのいう幸せは
きっと幸せなのだろう
それを幸せだと思えなかった
この心の騒めきを
朝焼けには静かに
ただ静かに思いたい
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
出来屋敷公園へ続く坂道を行けば
どんな悲しみだって心をすり抜けていく
水源地のあたりは蛍が橋を渡る
時計も遅くまわる
生まれてきてよかったよ
あなたに会えたときの喜び繰り返すために
歌を歌う
光があふれ世界の形見えなくしても
歌声は続くよ
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※「ほんごうちワルツ」と読む。
※水源池ではない。水源地で正しい。
詩人:EASY | [投票][編集] |
スクリーンを汚すものは
指についた爪あかか
ソースくらいのもので
そこに映った
映像ではない
僕たちは休日に
あるいは、もて余した時に
ポップコーンを片手に
それを流し込み
それを嗜むのだ