詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
幸せ
書いた事が
直ぐに誰かに読んで貰える幸せ
新しい誰しも
幸せになれる幸せ
だれもいらない幸せ
だれにも分からない幸せ
そして
もうこれ以上は
わかりきった
言葉の繰り返しが
もう幸せとして書いては
嫌悪される幸せ
そうして
また
よみかえされる幸せ
もう苦痛の幸せが
幸せな
幸せと幸せに幸せ
幸せが幸せ
幸せ
まだ年端もいかない柔な骨格の隅に
打たれた痛みを感じ
もうはち切れてしまった心の切れ端の一つ一つを拾い集め、覆いかぶさるように全身で包んでいた
けれど風が可哀想に吹きすさむ
また何もかもが飛び散り
痛みも忘れるしかない
全てを拾いあつめるしかない
忘れるしか救われない
救われない
詩人:Ace | [投票][編集] |
有耶無耶にされるはずがなかったラブソング
長く伸びる影
1番の罪は相手を喜ばせる歌詞だけの自分、2番目は何が問題なのかを理解していないでいる自分
頭ばかり大きくなる
流砂の中でもがくほどに早く落ちる砂の時計
通り過ぎ足を止めようともしない未来の僕
愛してるだとか、いつもありがとう。だなんていうただ返事を期待するような言葉を本心として言えるはずもなく
僕はスマンと肩をおとす
わかってもらいたい訳じゃないことをわかってもらいたい
伝える言葉が見つからないことを伝えたい
わかりにくいかもしれないけれど、
人とは違うかもしれないけれど、
私は文字で心を伝えます。
詩人:小さな貝がら | [投票][編集] |
見ていた月が
雲に隠れていくように
近くに感じたのに
いつしか遠くに感じた
最初は一目見れただけで
ドキドキしたり
少し話せたなら
声うわずってた
この思い
言えないままで
貴方と
離れるくらいなら
片思いでいいから
貴方と
離れずにいたい
そんなのムリだって
分かってるけど
そんなのイヤだって
心が泣いてる
あなたがいい
あなたがいて欲しい
いつもいつも
あなたの傍にいたい
あなたがいい
あなたじゃなきゃいや
いつもいつも
あなたの声聞きたい
片思いでいい
この時間だけ
今のこの時間だけ
お願い止めて
あなたが傍にいる時間
好きだなんて
言えなくてもいい
片思いでいいから
あなたがいい
あなたがいい
他の誰かじゃなくて
あなたがいい
あなたがいい
未来なんて要らない
片思いでいいから
あなたが欲しい
By 音無詞 詩
2019年2月作
詩人:理恵 | [投票][編集] |
飴は虹色
羽根は黒
ぼくはそうして躓いて
池に顔から飛び込んでいく
伝えたいことは
ひとりぼっち
人ごみさまよって
見つけられるかな
本当は
こんな瞬間に
ありがとう
って
言いたい
2019.1.31
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
白い鳩が 闇を裂いて
眠り深い街をよぎる
黙ってられるほど
私は強くない
手紙の重さは
私も知っている
誰も手紙 脚に巻いた
影をもって生まれ 滅ぶ
言葉にできるなら
あなたもわかるのに
風吹け 風鳴れ
私の味方なら
(鳥は闇の中で目か利くのか……細かいことは考えないでください)
詩人:かし | [投票][編集] |
雨の日は傘をコンビニに忘れて帰る
河川敷の茂みに扇情的な雑誌を落としてしまう
汚れたスニーカーを履けば雨を降らしてくれる
そんな優しい味方が僕には、いた
きっと君は友達と離れたくないから
僕が、引っ越しのトラックを奪って逃げる
詩人:gof | [投票][編集] |
俯くなら 街は小石
笑うことの尊さよ
人の恨み辛み 愚痴 弱み
安易な世界で 楽になるなよ
口は真一文字
雪道を踏みしめる道
自分が成長することとは
人に優しくできること
したいこと
明日 苦み潰した会社の仲間たちに
お菓子と共に
いつも、ありがとうと伝えるよ
肝心なのはモノじゃない
言葉と想いだけだ
誰もいない凍てついた
スケートリンクに寝そべって
星はみえるかい?今夜
その寒さを分かち合って
ぬくもりを共有し合える
日々はあるかい?
荒んで這い蹲って食いしばって
可愛いチョコレートを
一緒に食べる日常のために
今日も 今夜も
俯きのしぐさから
まえむくよ
詩人:EASY | [投票][編集] |
柔らかい曲線は
母なる母性をくすぐって
長男的なこの僕は
フェルメールに憧れる
太陽たちと呼ぶほどに
恒星たちは近くなく
それでも夕日に黄昏て
僕は小さな人生を
力いっぱい振り絞り
何だかんだと微笑んだ
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
なにげない会話そのものが
言葉というボールを投げて
受け止め 投げ返していくものだとするなら
やっぱり 相手が取りやすいように
ボールを投げた方がいいよな
反対に
相手が投げ返してきたボールが
遠くへ転がったり ほんの少し届かなくても
自分が走って 手を伸ばしたらいいよな
それがたとえ どんな会話だとしても
この気持ちを 忘れないでいたいな
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
お腹の中に感じていた君が
この世界に出てきた瞬間
なんとも言えない悦びが込み上げた
思えば
つわりは軽く
立ち仕事で無理しやすい私に愛想尽かさずいてくれた妊娠期
初産にも関わらず痛みが最大になってから
30分程で終わった分娩
出生前からすでに親孝行な君
これから少しずつ返していくから
幸せになるために
一緒に成長していこうね