詩人:EASY | [投票][編集] |
苦しい?
もし
そうだとしたら
僕はそれを
抱きしめたい
嬉しい?
もしそうだとしたら
僕はそれを
抱きしめたい
抱きしめないでほしい?
よく分かるよ
僕は、毎日そう思う
すごく分かりやすく
目さえ合わせずに
最も離れた場所から
神様にも
気づかれない様にして
抱きしめてみせるから
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
星のしっぽはまんまるで
ずっと抱いていられるの
子供たちはよだれを垂らして
気持ち良さげに眠りこけ
わたしは空の深淵を見遣り
その髪を撫でている
世界は願う姿にならず
星の手は救いを求め
死を繰り返せど果てず
空の深淵は暗く重たい
星のしっぽはまんまるで
わたしはそれを知らずに生きる
世界は願う姿にならず
子供たちは深淵など
知らずに空を撫でようとする
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
ひとの作ったラブソングや
短編集が自分の世界とリンクしても
そこは別世界
隣の芝生はあなたのものじゃない
だとか
誰に言われなくともご周知のとおり
わたしだってお察しのとおり
仰るとおり
理解できていないから
今も怒られているのが現実問題
子どもの頃から
計画的に未来を可視化しなかったのが
今に至る
ツケが回る
回らないお寿司が食べたいが
首が回らなくなって回転寿司に
何周目かわからないネタに手を出し
夜道で吐いた
お腹を下した
判決はいまだに下らない
くだらない問題ばかり問題にして
答えずに俯いても
鳴り止まない雷
責められてばかりいる
正論だから
反論できない
クズには勿体ないくらいの社会で
大問題に発展しないよう
ストレスを溜めない生活を心掛けたい
出来るかな?
せめて
来世は計画的に
詩人:猫の影 | [投票][編集] |
優しくなりたい
だけどもう、これ以上は優しくなれない
僕はもう、十分優しくなってきた
時間も、手間も、思考も、なんなら感情だって
ぜんぶぜんぶぜんぶ、捧げてきたんだ
でも僕は
僕はまだ、優しくなりたい
これ以上、優しくなれなくても
まだ、優しくなりたい
詩人:山崎登重雄 2 | [投票][編集] |
鏡の中の自分に向かって
気合を入れる毎朝の儀式
俺は男だ負けやしないぜ
今日出来る事 今出来る事
身で示す
今日出来る事 今出来る事を
明日のために この身で示すんだ
詩人:EASY | [投票][編集] |
車は音をたて
排気ガスを吐き出して
人々は歩き、夕日は沈む
雨の後に晴れた
雲の残骸は
ありもしなかった、すべてのものに
懺悔しているかのようだ
時間はあまりにも、強固に見えて
記憶はあまりにも、軟弱だ
それを知らせる為に
車は音をたて
人々は歩き、夕日は沈む
そうでしかない、すべてのものに
優しく微笑むようにして
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
私の指があなたの手に触れる
ここはベッドの中
寝息が鼻先にかかる距離であなたは寝ている
私も微睡みの中
体を繋いだあと 二人は違う夢を見る
肩が寂しい
私の指があなたの手に触れている
あなたの手はあなたの横にある
詩人:EASY | [投票][編集] |
苦しみと喜びが
天秤にかけられて
天文学的な均しさで
釣り合いを魅せている
集合的無意識が
奏でるであろうメロディーが
空っぽな無機質に
反響しながら響き合う
愛する理由を問われても
一兆年間、黙り込み
頬を少しだけ、緩ませて
愛してると愛してないに
釣り合いを魅せている
詩人:こちこ | [投票][編集] |
叶わなくとも
いくつもの夢を数えて
生きていきたい
いろんなものを夢見て
過ごしたい
例えば行ったことのない
世界や
知らないこと
わからないこと
まだ見つかっていない星
出来ることはちっぽけで
毎日が精一杯でも
瞬間に心が奪われ
夢につながる
綺麗な風景と花
確かめることのできない風
冷たい川の水
緑が爽やかな朝の竹の音