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[194814] 
詩人:ザクロ [投票][編集]

せみの声
せみの抜け殻
せみの声がうるさくて
どうにもこうにもうるさくて
はやく死んでしまえと祈る日々は
あまりの暑さに溶けてしまいそうで
やり場のない怒りを抱えたまま
せみの残骸を集めては捨て
踏み潰しては握り潰し
それでも消えない
怒りは消えない
きえろ
おわれ
とまれ
なくなれ
せみの声
せみの抜け殻
すべてを潰さないと
どうにもこうにも気が済まない

2018/08/30 21:57



[194812] 【 Passanger 】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


土砂降りのなかへ
吸い込まれていくことで
すべての悲しみ
捨て去る人だった

幸せなど見せかけだと
私の肌触れもしなかった

Passanger in the midnight
卑怯な微笑みも

Passanger in the midnight
優しい裏切りも

すべて抱きとめるから
Passanger


やりたいことだけ
できるならばいいのにねと
私の言葉に
くもった瞳伏せた

幸せなら君がそうだと
舌足らずに言葉濁してた

Passanger in the midnight
未熟な欲望も

Passanger in the midnight
不当な抑圧も

すべて許せるならば
Passanger

───────────

2024/11/21 22:05



[194811] 後ろの正面誰?
詩人:一ノ瀬ノエル [投票][編集]

誰もが知ってる子どもの歌遊び。
夕暮れの中で、
子どもの声がこだまする。

「また明日!」
「また明日!」

それぞれに手を振って。

寂しそうに見つめる瞳。
神社の御神木の影で。
小さく皆に手を振って、

「また遊んでね…」

その声は、誰にも届かず。
子どもは一人、木陰に消えた。

2018/08/29 22:05



[194810] 手のひらへ
詩人:一ノ瀬ノエル [投票][編集]

ヒラヒラと舞い落ちるモミジ。
黄色く、紅く、舞い落ちる。

地面を染めて、
街を染めて、
山を染める。

私の手のひらに零れ落ちたモミジ。
色付いたそれと同じに、
私の心に灯りを灯す。

2018/08/29 21:57



[194809] 
詩人:一ノ瀬ノエル [投票][編集]

暑さの中に吹く、爽やかな風。
肌に触れて、心地好く。

夜のむせ返るような暑さの中で見た花火。
繋いだ手の温もりは、
優しく身体に染み渡る。

帰り道に見た蛍。
この夏の思い出に、花を添えてくれる。

2018/08/29 21:48

[194806] 無題
詩人:さみだれ [投票][編集]

目に映る窓を開けて
私はひとり光の海
あなたはきっと遠くから
この背を見てくれている

同じ部屋の片隅で
なのにひとりきりの夜
遊星に似た繋がりを
この手が繋がれば

あなたは生きられる
等しく見渡しのいい場所で
あなたはきっと生きられる
その背を見つめている

2018/08/28 20:53



[194787] 愚者と砂絵
詩人:清彦 [投票][編集]


怠惰で惰性に満ちた今までだったと

今更になって僕は

投げ出した普通の青春を

後悔しているかもしれない



バラードは涙に溶けて

轟音を怒りと叫びで震わせて

僕はきっと哲学をしていた



普通の欲望は卑下して満たせず

コンプレックスの中を歌い狂い

笑いは全能でもない事を悟り

仲間は仲間であって僕自身ではない



引っ越しをしたばかりだからか

いつも空腹だったあの頃を思い出すよ



優しくなりたい

楽しく暮らしたい

美味しいものを食べたい

夢って 愛って

なんだっけな






いつも

やっぱり何かが違う気がして

時々こうして

無限に広がる砂漠の中で

どうせ風に消される砂に絵を書く如く

愚かな詩人を演じてしまう

2018/08/25 09:22



[194786] 再び
詩人:清彦 [投票][編集]

あなたはこの言葉を

どういう意味で受け取るのか

あなたは何を思って

そんな事を話すのか


今の僕の姿を

あなたの思う過去も包めた僕の姿を

あなたはどう認識するのか


手探りで泳ぎたい

その瞳の中

あなたの暗い暗い深層の中で

僕は僕のはずなのに苦しくなる



言語ゲームと

恋愛ゲームの隙間

もう一度

息を大きく吸いこんだら

再び

2018/08/25 21:06



[194785] Navy Maybe
詩人:gof [投票][編集]

笑った顔が可愛いきみは

ほんとうの色をみせた?

渇いた喉を潤したいのに

なんで唇を噛んだりしたの?

ネイビーなメイビー

抱え込んだ感情の

負の連鎖のような人生も

それはそれは 美しいのさ

きみという容姿と人柄があってこその

明日は暑いから 簡単なアミューズに
優しそうで辛めのワインを頂きたいね

あの駅 あの街角 あの川べり
街灯の側で どんな土地でだって
きみというフォルムは生きるから

2018/08/25 03:02



[194784] kasa
詩人:gof [投票][編集]

ブルーの頃合い

汚い泥を滅す言葉も

喪う声を呼び起こす匂いも

おんなじ風にさ

ネオアコみたいな音楽だけじゃ

中二病は治せない

なおらないから
素敵かもね

毎日いろんなコトが起きて

寝る間を惜しんで
つくる何かも

すべてはみんな繋がって

つながるようで
断ち切られるからよいのかもね

拾い上げて 紡いで つないで
すてて ねがって あるいて
たちどまって みあげて

呼吸が いまの 今夜の呼吸こそが
すべて知っている 宿ってる

信じても 信じてなくても
どうだっていいんだよ

かさねてこ 重ねられる
今や 感じるこころがらあるならばね、

2018/08/25 02:52
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