詩人:EASY | [投票][編集] |
降りそうで降らない雨は
優しさと切なさの
心地よい距離感だ
僕たちの距離感も
微妙なものにさせている
君に差し出した傘が
君の為に差し出した傘なのか?
僕の為に差し出した傘なのか?
晴れそうで晴れない空みたいに
それは、はっきりとしない
晴れは愛過ぎて
雨は恋過ぎる
降りそうで降らない雨
その微妙な距離感で
僕らは微笑みのように
優しくすれ違ってる
詩人:歹←ガチ | [投票][編集] |
使われる色を羨んで
使われない色を笑った
短い色に拍手して
長い色に舌打ちした
同じような色は嫌いだし
珍しい色も嫌いだった
僕は何色だったのだろう
皆は何色だったのだろう
自分の色が誰かの色で決まるなら
自分の色は嫌いになるだろう
誰かの色が自分の色で決まるなら
自分の色を好きになれたのかな
僕の色のキャンパスに
僕だけの色で絵を描いた
もしも世界が一色だったら
そもそも色は無かったのかな
自分の色を好きになれたなら
誰かの色も好きになるのかな
見えない色も見えてくるのかな
詩人:EASY | [投票][編集] |
僕たちはその為に
すれ違ってみたりする
君が本気で笑う時
僕は巧く自重する
君が本気で泣く時に
僕は華麗に思考する
僕は夜空を抱き締めて
すれ違ってみたりする
詩人:EASY | [投票][編集] |
不協和音が耳障りなので
耳鼻科に行ってみた
耳の検査をされたので
ボタンを押してみた
問題ないですね、と言われたので
そうですか、と言ってみた
僕は言葉よりも
耳を疑った
詩人:EASY | [投票][編集] |
コツコツと積み上げたものが
一瞬にして崩れたら
それは
笑うチャンスだ
空を飛ぶことは
むしろ鳥よりは
馬鹿に近い
分かりやすく言えば
何か、取り返しのつかないことを
したとして、みるのなら
僕と君が笑うのは
それが
最大の見せ場だ