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[194290] 笑う門
詩人:清彦 [投票][編集]

奴はいかにも後ろから刺しそうだ

頑なに拒んで選んだ憧れ

否定して否定して否定して

たどり着く境地

暗闇にひとり



祈りはエクスタシズムの一貫だ

うやむやに全てを創造す

気づけば流れる景色に身を委ねて

欲望渦巻く間にうたた寝、夢つらつら

ろうそくの灯火が揺れている



戯言、笑う門に鬼来たる時

本当は最初から解っていたはずなのに

戯れ合う、儚い戯れの祈り

夢虚ろの一人芝居暴かれて

ああ、またひとつ悪夢が現実になった

嵐よ去れと、正にシャーマニズム

この破壊もまた創造の一貫か



哀れなことに

笑うしか出来ないんだ

次の角にまた、鬼来たるまで



2018/01/23 04:12



[194289] しあわせ
詩人:理恵 [投票][編集]

雪が溶けた
手のひらで

何もつかめない気がした
何も残らない気がした

踏みしめた足跡に
黒い粒が顔を出す

手は白い雪をかすめて
足は躓く石を見つけただけ

息を吐いたら
目の前はかすんで

かじかむ手を
暖める勇気もなくて

ただ、悲しくなった。






2018.1.23

2018/01/23 00:49



[194287] ――みどりに問うなかれ――
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


光が髪に透けて
夏の空を切り取るとき

泣きたいほどの緑
きみの町にあふれる

信じている 信じてない
それはつまらない問題

言葉よりも綺麗な花
きみに見つけてあげる


言葉も耳も辞書も
すべて意味を失うとき

迫力のある緑
きみの町を飲みこむ

根拠がない 理由がない
やはり陳腐すぎる定義

真実より強い愛を
誰も見つけていない

――――――――――

2018/01/22 07:11



[194285] 見えないもの
詩人:EASY [投票][編集]

ウィルスは目に見えないので
僕はほとんどマスクをしない

人の風邪には
移されたくはないのだが


同じように


人の感情は目に見えないので
僕はほとんどマスクをしない

人の感情には
移されたいの思うのだ

2018/01/20 16:44



[194284] 僕の視線
詩人:EASY [投票][編集]

どんな風にして
表現するのかを

ためらうくらいに

僕たちは平等で


どんな風な言葉にして
伝えるのかを

空に託すくらいに

僕たちは特別だ


僕らはまるで

街頭インタビューにでも
答えるかのように

幸せについて話すけど


生と死については
苦笑いしか浮かべない

しかも、その幸せは
その間にしか生じないものとして

数字の様にされてしまった


僕は人と話す時
見つめ合うことに躊躇する

それは

僕たちがあまりにも
一人ぼっちであるのと同時に

僕たちがあまりにも
ひとつであるからだ




2018/01/20 14:16

[194282] 恋の一歩前
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]

ただの友だち

知人程度の女の子が

飲みかけの缶入り紅茶「飲む?」

俺「おお、ありがとう」

飲み干すまでも無く、少し飲んでまた残りを手渡す

ソレをソイツまた飲む


じゃあな
つって別れてから

もう

俺もアイツも

どっかに落ちてる



その先の物語りも知らずに








2018/01/18 18:34



[194281] REASON
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]

誰だ

俺を不幸と言うのは

こんなに満たされているのに

誰だ

俺を無能と呼ぶのは

オマエ等より秀でているのは計らずとも明解

どこに疑問があるのですか?

まず

あなたの胸の内から聞きましょう

そんな顔しないでください

バレますよ

2018/01/17 23:50



[194280] 
詩人:EASY [投票][編集]

知っているのは
不幸の数と

大まかに見て
ネガティブだ


知っているのは
不満の訳と

大袈裟に言えば
プライドだ


知らないことは
幸せと

知らないことを
知れないことだ


知ってることが真実だとは
誰も決めていないのに





2018/01/17 19:11



[194278] 満たされたいくせに。
詩人:46 [投票][編集]

ヒーローも何もいなくていい
期待も何もしなくていい
ただ笑いたいから笑うだけ

泣くのにも笑うのにもきっかけがあるから
期待のない人生は無でしかないな

ヒーローが本当はいてほしい
期待してしまうものだよ
笑けてしまう風景がある

期待のない人生は無でしかないな

2018/01/16 18:39



[194277] 当たり前のことのお休み。
詩人:46 [投票][編集]

悲しくなった日はいつの日か

涙を流したのは昨日だね

その想いは空っぽだった

寂しくなった日はいつの日か

笑ったのは随分前のこと

いろんなことをお休みしているよ

そんな日があってもいいじゃない

誰にも言えないなんてことはさ

普通は一つではないから
それでもいいんだよ

誰も責めない私も責めない

私が責めないでいてあげる
だから誰も責めないでいてくれる

2018/01/16 18:35
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