詩人:如月 ちゃこ | [投票][編集] |
大切な存在(ひと)だから
シアワセでいてほしいと願う
大切な存在(ひと)だから
笑っていてほしいと願う
大切な存在(ひと)だから
そばで寄り添っていたいと願う
大切な存在(ひと)だから−…
詩人:清彦 | [投票][編集] |
愛は間違いなく苦しみそのものだ
憎悪と執着と悲しみの根源だから
あなたを見てると
わかる気がするよ
手を差し伸ばしたら
引っ張られて
ああ、
また
深い地獄に
差真っ逆さま
景色が逆転して
近くが遠くになる
暗い渦の底に着いたら
問いただしてみたらいいよ
生きる理由は
生きる理由は
生きる理由は
生きる理由は
生きる理由は?
やがて
ひとつの答えが浮かび上がる
もうそれは
呪いなんだと
やがて死ぬ事すら忘れて
ひっそりと漂うのさ
全てを失う
その時まで
詩人:EASY | [投票][編集] |
ベランダから見える夕日は
中途半端に輝いて
目の前の公園の
子供の声を安くする
隣の酒屋のおじさんが
毎朝掃除してるのは
ゴミがある訳じゃなく
やることがないからだ
たまに挨拶する人の
住んでる家は分からない
僕が住んでる場所だって
地球かどうかも分からない
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
ありとある
知恵を集めたら旅立とう
世界の果てに導かれ
まなざしの
涼しい人々のいる国
憧れの地は西方に
おお 優曇華よ
道を見失うときに
三千年の約束を果たせ
スヴァーハー ※
善と悪
混じりて棲みたる世界こそ
我が浄土なれ
破れざれ
──────────
※成就あれ(梵語)
詩人:EASY | [投票][編集] |
凍えながら食べる
在り来られたバニラアイス
一本の巨木から
1兆本は取れそうな
平べったいアイツで
ヒマラヤを削り取る
大地は隆起し
マグマは氷河を溶かす
真っ暗な
ブラックホールが口を開け
それを呑み込んだ
詩人:EASY | [投票][編集] |
適当に散らばった
運まかせの憂鬱が
僕たちの間を
優しい感じで埋めていく
簡単に口にして
簡単にすれ違う
簡単な黄昏
リアル過ぎて
まるでCGのように
見えてしまうのは
僕たちが素粒子から
できているからなのか?
ほら、見て
幸せを捕まえる網を
作ったよ
夏になれば
蝉くらいは捕まえられるかも
せめて
祈る為に必要な
僕たちの儚さを
運任せの風に乗せ
憂鬱の方まで飛ばしてよ
幸せになりたいなんて
言ったりしないから
詩人:EASY | [投票][編集] |
僕らは綿毛のように
ふわふわと降り注ぎ
この道に降り立った
悪気なく罪もなく
すべてに笑顔を振りまいて
教えられたのは
正義の味方の勝ち方と
悪者の敵の負け方だ
分けなければならないのは
分ける為ではなく
分けなければならないのは
分けなければならないからだ
空の描き方は
青くなければならないし
名前は
呼ばれなければならない
道徳は
心になくても構わないし
気持ちは
隠さなければならない
音符は見ちゃいけないし
絵は聞いちゃいけない
本当のことは
正しくなきゃいけないし
幸せは
掴まなきゃいけない
僕らの綿毛は
黒いタールを染み込ませ
地面にベッタリ張り付いた
幸せと命には
どんな繋がりがあるの?
砂浜に描かれた文字が
波で薄くなっている
僕たちは
いつか死ぬよね?
いや
死なない
忘れたの?
僕たちは、いつまでも
悪気なく罪もなく
綿毛のようにふわふわと
すべてに笑顔を振りまいて
詩人:EASY | [投票][編集] |
精密機械で測ったような
夜空の下の日常で
僕は花を探してる
大きな鏡に映ったような
得体の知れない表情で
僕は花を探してる
誰かに消された挿し絵のような
輪郭のない表象で
僕は花を探してる