詩人:なっこ | [投票][編集] |
壊したいけど壊せない
飛び出したいけど
飛べない
帰ってきて
ご飯作って食べて
テレビ見てお風呂に入って
寝て起きてまた仕事して
単純ループを繰り返す
詩人:たかし ふゆ | [投票][編集] |
背負わされた責任を運命と呼ぶ人と
立ち塞がる世界との間で
揺れていたあの頃
ゆらり
くゆる煙草の不確かな煙と、コーヒーの確かな温度
宛のない目的を目掛けて走り続ける
実体の無い願いの旗を掲げて
何度も、何度も
空中遊泳のように
現実よりも
夢を見る方が難しい事を知らない
そんな時間だけが愛おしい、という不思議さ
産み落とされた僕らに伝えられることを
今、生きている僕らに奏でられる言葉を
道に迷ってきたことも、何かを見落としてきたことも、目的なく明日を眺めるだけの日々の言い訳にはにはならない
家族や友達を想うことは、同じ場所に留まって、歩き出すことを躊躇う理由にはならない
「ハングリーデイズ」
古い靴を脱ぎ捨てる勇気を
詩人:EASY | [投票][編集] |
孤独じゃないことを
僕たちは認めない
手の鳴る方へ
向かう鬼の様に
もう、いいかい?
もう、いいよ!
最初は、そうやって
意気込んでいたのに
誰にも見つからない場所に
隠れてしまった僕たちが
愛しくない訳がない
詩人:EASY | [投票][編集] |
人々は目的がありそうに
話しをしていて
人々は希望がありそうに
笑っていて
人々意味がありそうに
先を急いでいる
僕はあまりにも
思うので
悪ければお金話しを
普通なら天気の話しを
良くても愛の話しをして
臨場感を失くしてる
詩人:EASY | [投票][編集] |
信号無視
青で渡らないのが
僕の基本的な
信号無視だ
急ぐ必要もないし
そうである必要もない
そもそも必要としてるものを
必要とは、していない
君は少しだけ
目を吊り上げて
愚痴を言う
僕は少しだけ
目を吊り下げて
それを聞く
そうやって、少しだけ
分かり合えたと思うのだから
詩人:たかし ふゆ | [投票][編集] |
掠れた冬の匂いがまとわりつく
その理由を探しているうちに
知らない場所へと来てしまった
誰のためでもない
何のためでもない
したたかで
たおやかな偶然
その理由を思い出せない
瞳は閉じているのに
世界が見える
文字と言葉の羅列が海になる
それに飲まれる
レッスン
溺れかけたように呼吸がずれるのは
世界が一ミリ
俺を受け入れたからだ
詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
失った今はなんだろう
キレイな夕日を見たあとに訪れる暗闇
君の笑顔(かお)と笑い声(こえ)は
年月が経っても記憶から消えない
幸せと思ってたのは俺だけだった?
俺は君を愛しながら傷つけていたんだね
今日みたいな晴れているのに
雪が風に舞いあげられる日に
君と別れた日を思い出すよ
車から降りた君は仕事に出かける俺を見送る時と同じようにバイバイの手を振る
ドアガラスの向こうの君の唇は何か呟いていた
聞こえはしなかったけど分かってる
「愛してるからね」
なんで
なんで
なんで
お互いに愛してるのに
別れたんだろう
愛してるのに傷つけて憎んだ
君が置いていったあの時三歳だった息子は今年
成人式を迎えたよ
君は今
どこで
どうしてる
幸せでいてくれますように