詩人:EASY | [投票][編集] |
ハイライト吸ってるんですか?
うん、そうだよ
結構、多いんですか?
20本
いや、そうじゃなくて
周りで、吸ってる人
あー、そっちか
結構いる
数字で言うと?
25歳
あー、はい
詩人:EASY | [投票][編集] |
見えない膜に覆われた
僕たちの秘密
人差し指で唇を
十字に切る
可視光的にはピンク色の
少女が好む色で
目線的にはやや下で
表情的にはやや上だ
薬よりは毒寄りで
恋よりは愛寄りで
抱きしめる為の腕力を
数値化している資本主義
それに比べたら
ずっと僕寄りだ
詩人:EASY | [投票][編集] |
光らない蛍を見て
君は泣いた
肉体を持つ悲しみは
姿の見えない
鳥の鳴き声に似ている
今日のこと以外は
まるで昨日のようで
断片的な経験は
解読出来ない記号のようだ
仄かな香りを頼りに
僕らはそこを探してる
それは
何処にもなく
僕たちの隙間を
ぴったりと埋めているのに
詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
平気で距離を見誤り道路横切る眼鏡の女
もちろん謝りはしない
追いかけて文句を言いたいが車の往来
NO WAY
何がそうさせた
雨がみぞれに変わりかけた気象のせいか
俺が風邪をひいて着膨れした不審なマスクマンなせいか
おい やっぱ眼鏡女 オマエの見誤りのせいに違いない
サイドウィンドウと眼鏡は曇ってなかった
なんだなぜだ
ああ 腹立つな
理由を見つけよう
むかっ腹をなだめる為に
とりあえず錯覚
その死角に居合わせてしまった
そうしよう
妄想で間に合わず横っ腹に突っ込んで殺したことにしよう
気を付けつけろよ
よかったな
俺が着膨れした妄想マスクマンで
詩人:EASY | [投票][編集] |
くっきりとした幻影に
浮かぶ静かな飛行機は
必要のない黄昏を
夕日と仲良く醸し出す
信号待ちをしてる時
隣で眺めた少年は
必要としてる感情を
夕日と仲良く醸し出す
詩人:EASY | [投票][編集] |
全部、思い通りになったら
きっと、切ないから
君が持つ不満は
ぬいぐるみ、みたいなものだ
飴玉に手を伸ばす
子供みたいな無邪気さで君は
はっきりと、言ってしまう
うまく、いかない
うまく、いったらどうするのかなんて
恥ずかしくて、言えないし
うまく、いったら空っぽになるなんて
怖くて、考えたくもないくせに
ため息と深呼吸を区別するのは
僕たちの癖だね
そう
思い通りに
ならなくて良かったんだ
僕が君の話しを
いつまでも聞いてられるのも
君がずっと話し続けられるのも
何ひとつ思い通りに
いかないことが
くれた飴玉みたいなものさ
詩人:EASY | [投票][編集] |
降りそうで降らない雨は
優しさと切なさの
心地よい距離感だ
僕たちの距離感も
微妙なものにさせている
君に差し出した傘が
君の為に差し出した傘なのか?
僕の為に差し出した傘なのか?
晴れそうで晴れない空みたいに
それは、はっきりとしない
晴れは愛過ぎて
雨は恋過ぎる
降りそうで降らない雨
その微妙な距離感で
僕らは微笑みのように
優しくすれ違ってる
詩人:歹←ガチ | [投票][編集] |
短い色は拍手され
長い色は舌打ちされた
同じような色は嫌いだし
珍しい色も嫌いだった
私は何色だったのだろう
君は何色だったのだろう
自分の色が誰かの色で決まるなら
自分の色は嫌いになるだろう
誰かの色が自分の色で決まるなら
自分の色を好きになれたのかな
私色のキャンバスに
私だけの色で絵を描いたから
あとが残らなかった
私の色を好きになれたなら
君の色を使いたくなるのかな
私の色を使って欲しいと思えるのかな