詩人:さみだれ | [投票][編集] |
虹色の輪郭に目を輝かせて
ふたりは夜の街の上
手をとり回りながら
滑るように 鳥のように
離れていく 営みの音、光、遠く
夢を見る
虹色の輪のもと
ふたりは夜を追い越して
たどり着く暁闇を前に眠るだろう
詩人:EASY | [投票][編集] |
君は、ぽっかりと
口を開け
ため息をついた
空は、ぽっかりと
口を開け
世界中のため息を
飲み込んだ
僕は、どっかりと
座り込み
それを
見届けた
子供に名前をつけるのは
名前のない色に
名前をつける
そんな、感じがするのかな?
子供がいなくて目も悪い
僕には
想像力しか
頼るものがない
世界中のため息を
風船に詰め込んで
飛ばしたら
綺麗に見えるかな?
君は、ぽっかりと
口を開け
ため息をついた
詩人:EASY | [投票][編集] |
いつも
背伸びばかりしてるから
足が痛くてさ
靴にだって
穴が空いちゃうんだ
そうするとさ、歩いてる時に
小石なんかを踏んで
血が出ちゃったりもして
結構、痛い
まぁ、でもさ
何とか気合いで、乗りきれちゃったりもする
乗り切る理由とか、よく分かんないんだけど
クソー!ってなったり
やった!ってなったり
するでしょ?
それは、もう理由じゃないし
よく分かんないんだけど
分かんなくても、いいやってなるし
頑張んなくてもいいし
どうでもいいし
何だっていいのに
また
背伸びしてみたり
疲れたから座るのに
また、走って見たら
小石、踏んだり
そんで、ため息とかするから
笑う暇なんてなくてさ
でも
君が背伸びして
痛そうにしてたら
僕は、裸足で走り
血だらけのその足で
君の元に行き
笑うと思う
でも、きっと
上手くは、笑えない
君の痛みは
僕のものじゃないから
詩人:EASY | [投票][編集] |
楽しさふたつ
嬉しさふたつ
濃い目の悲しみの中に
入れて
かき混ぜて、飲む
美味しいかい?
ちょっと甘過ぎた?
やっぱりブラックがいい?
高級の悲劇もあるよ
繊細なコクがある
それに喜びふたつと
切なさひとつを
入れるのかい?
このまま飲むのが
お勧めなんだけどね
まぁ、好みは
各々持っているからね
詩人:絶対零度 | [投票][編集] |
酒が足りない
いや、脳のナカには8%の毒物が
ゆらゆらとかき回していくのだ
それは誰からも認められまい美
私だけが手に入れたかった花
けれど8%
壊れて酔うということで
どんなに愛を酒で包んでも
この声も、この花も
届きはしないよ
それが酩酊。それが8%
飲めど、酔えど、飲めど、酔えど
限りなく、限りなく、消えていく。
あとに残るのは、
中身のないストロングゼロ8%
その空き缶だけよ
詩人:EASY | [投票][編集] |
色んなものが
詰め込まれた
とても切ない
なにか
色んなものが
映し出された
とても愛しい
なにか
それは
太陽の陽を反射した
大きな水の雫のように
この一瞬を
虹の中に飛んでいる
僕たちが
手にしたことのある
すべてのものを詰めこんで
それは揺れている
その雫が
母なる海に溶け込んで
すべてを
許してくれた
音のない旋律と
感情を超えた微笑みと
覆らない正しさで
とても愛しいなにかを
僕たちに差し出した
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
世界はひとつじゃない
私はひとつじゃない
だからあなたはそこにいて
そんな風に笑うんだ
ごめんね
なんにもできなくて
まだイキテイルナラ
ふたりで笑おう
ひとつになって
世界にとけよう
詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
相手の方がつらいのは
わかっている
けれど
僕だって
この先に続く言葉は
わかりきっている
誰も幸せにできないことだけは
年末なんだ
もうすぐ
年始なんだ
だからどうなんだって
忙しなく動いている人の目には
映らないからきっと
だから
安心して呟こう
寒空の下
月に吠えることもできず
部屋の中
震えて眠る前に
小さく
「つらい」と呟いて
明日になるまで
眠ろうか
たとえ
幸せな夢を見なくとも
人生の2/3がつらくても
布団に入って
寝られるだけしあわわわ
みなまで言う前に
さっさと寝息を立てやがれ