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[193838] あい
詩人:46 [投票][編集]

昨日の当たり前が消え去った
昨日の私はいなくなってた

望んでいたわけではないけど
ずっと満たされていたわけでもないから
空っぽに感じる今を心底嫌うわけでもない

一からのスタートなんて言ってしまえば
私の口からは贅沢すぎる思考

朝も昼も夜も淡々と流れていく時間に
あなたという存在が染み渡っていく
一旦置いていたかった愛の言葉も
今は足りないくらい体に巻き付けていたいくらい

やっと呪いからとけたのか
それとも今まさに悪夢に犯されているのか

失ったものに悲しんでいる今が罪深い
気づいて有り難みを感じる私は罪深い

何もやる気が起きないこんな日は
何もしないで流れる血を想像する

これでも息をしている私の意味は
意味なんて何もないと分かりきった大人は

とても生きづらい

2017/10/15 01:01



[193833] 無題
詩人:猫のあし [投票][編集]

僕の進む先に

何かつかめると信じて

必ず何処かに辿り着くと信じて

歩き続ける

歩いていく

例えその先が

今より苦しくても

求めていたような結果じゃなくても

もう立ち止まらないよ

きっと

この短い時間の中で

僕に出来ることは

自分の決めた道を

信じ続けることだ

2017/10/13 22:12



[193832] ──舞鶴──
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


まだ明けぬ暁に
窓を叩く風
海へ続く小道に
鶴の羽が散る

忘れないでほしいと
思うような人
鶴が輪を描くように
別れ告げた人

飛ぶならば速く飛べ
見るならば狭く見よ

小さすぎる翼は
かなぐり捨ててしまえ


いたのよそこに鶴が
……信じないでしょう
谷へ吹く風に乗り
ゆるく去っていった

くぐれる虹はあるの?
弱気な鳥には
幸ある人はいるの?
愛さない人に

あとから悔やむよりも
今この時始める

雲よりも高く飛び
あの鶴を驚かす

どこまでも飛んでいく


─────────────
虹をくぐる、でもう一篇。
縦読みは、第2連の2文字目で、たにぐちともこ。
弱起で作曲されているので、楽譜の文頭は2文字目になる。
―――――――――――――

2024/06/16 19:07



[193831] 何度でも歌う
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


心はいつも
嘘を重ね着して強くなる

逃れられないならば
何度でも歌う

虹をくぐる鳥よ――
黄泉を恐れぬ蝉よ――

その閉じた目で
私のために泣いて



記憶を秘めた螺旋を  ※1
刃物よりも恐れてる

冬に蒔かれた種の
契りを疑う

海をわたる蝶よ――
枝を棄てた鳩よ――  ※2

その醒めた目で
私の体を見て

――あんまり美しくないね――

――――――――――――
※1……遺伝子。
※2……ノアは洪水のあと鳩を放つ。水が引いていないうちは、オリーブの枝をくわえて帰ってきた。
――――――――――――

2017/10/13 19:44



[193821] 守りたい
詩人:46 [投票][編集]

元々強いわけじゃないけれど
少し強くなれた気でいた瞬間があったんだ
その時はどんな涙も拭えるような力さえみなぎってさ

僕はそのままヒーロー気取っていたかった

じわじわ毒がしみてったみたいに
今はまた随分と弱々しくなったもんだな

僕はまたヒーローきどっていたい

僕は僕のまま死にきれないよ

2017/10/11 00:59

[193820] St.Valentine's Day
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


当たり前みたいに
そばにいて

当たり前みたいに
ケンカして

当たり前みたいに
笑いあって

当たり前みたいに
お互いの想いも
同じだと思ってた



あの日

あたしの知らない

貴方をみつけるまでは―…



初めてみたね

貴方のそんな照れた表情


初めてみたね

無口で不器用な貴方



初めてみた

あたしの知らない

貴方が

溢れすぎて


貴方の知らないあたしが

いま

ここで泣いてる

2017/10/10 23:59



[193819] 恋文
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


もしも
貴方に逢えたら



どんな挨拶をしよう?

どんなお天気で

どんな格好で

どんな話題で

貴方に

あたしを

知ってもらう?



まだ見ぬ貴方へ

あたしは

いつも

恋に恋い焦がれてる



自分勝手な夢をみて

傷付くことには敏感で



もしも

いつか貴方に

出逢えたら

あたしはどんな

夢を見るのかな?



まだ見ぬ貴方へ



いつか出逢う



その日まで…

2017/10/10 23:58



[193818] 逢いたい人
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


思い出す度に
ほろ苦さが
懐かしさに変わる

忘れられない
その面影

時間の流れは
どんなふうに
貴女を
そして
僕自身を
変えたのだろう?

心の奥に眠る
今もまだ色褪せない
その面影

もしも偶然
貴女にまた逢えたら…

貴女は僕に
微笑んでくれるだろうか

2017/10/10 23:58



[193817] 独りと二人
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


君とよく歩いた
見慣れたはずの
いつもの風景

あの頃と違うのは

君がいない

ただそれだけなのに

何か物足りなくて
落ちかない気分になる

君がいない

一緒にいられたシアワセ
気付かずになくした

かけがえのない存在

君がいない

あの頃と違うのは
ただそれだけなのに

僕の心は
歯車が狂ったまま…

2017/10/10 23:56



[193816] 忘れモノ
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


貴方が初めてくれた
揃いのリング

今もはずせないまま
あたしの指を
独り占め

ねぇ
貴方のそばでは
誰が微笑んでるの?

はずしたリング
月明かりにかざして
ため息ひとつ

はじけた思い出
あたしの心に
波紋を広げる

2017/10/10 23:55
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