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[193850] 僕だけの貴女
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


目があった

言葉を交わした

手が触れた

貴女には
なんでもないこと

でも僕には
特別なことで

その些細な
積み重なりが

僕の中で

ゆっくりと

僕だけの貴女を
造り上げてゆく

2017/10/17 08:56



[193849] シアワセ?
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


シアワセ?

あたしのそばで
貴方は微笑む

シアワセ?

あたしを抱きしめる
貴方の腕の温もり

シアワセ?

微笑むより
抱きしめるより
言葉をちょうだい?

貴方がもし
あたしといて
シアワセなら

あたしの想いに
言葉で応えて―…

2017/10/17 08:55



[193848] 共 有
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


出逢った時
貴女のそばには
僕の知らない
誰かの存在

諦めるべきか
想い続けるべきか
それとも―…

苦しくて
切なくて
打ち明けた
貴女への想い

受け止めて
共有を許された
二人だけの秘密

触れたいのに
壊しそうで
触れられない貴女

今も変わらず
貴女のそばにいる
僕の知らない
誰かの存在

貴女を僕に
奪わせてくれたら
僕は貴女に
触れられるのに

苦しくて
切なくて
手が届いたはずの貴女は
僕にはどこか
遠い存在になった

2017/10/17 08:54



[193847] ガラス越しの貴女へ
詩人:如月 ちゃこ [投票][編集]


苦しむ貴女の姿を

ただ

みつめるだけしか
できないのなら



この声も

この腕も



僕は



要らない



苦しむ貴女の姿を

ただ

みつめるだけしか
できないのなら



僕には



貴女をみつめる



この瞳だけが
あればいい

2017/10/17 08:54



[193845] 深笑
詩人:EASY [投票][編集]

ここに来て
ようやくこんな事を思うのだ



いいことも
悪いことも

起きたことはなく


ただ単にそれは

起きただけの出来事で


それを
どう思うのかが

僕たちに許された
唯一の道なのだと


いや

許されたというのは
誤解を生むかも知れない


言い方を変えれば

全ては

ただの思い込みに過ぎないのだから


いいように捉える?

そうじゃない


ただ深く

笑えただけだ






2017/10/16 12:10

[193841] 無題
詩人:猫のあし [投票][編集]

僕はどうしようもなく不器用で

どうしようもなく弱くて

どうしようもなく自分勝手で

人を傷つけ

自分を投げ出して

気づけば時間だけが

あっという間に過ぎていた

まだ僕には人生が続いていて

時間も刻み続けているなら

僕がここにいる意味

生きている意味が知りたい

今何をするべきか

もう答えは出てるはずなのに

分からないの

2017/10/15 22:46



[193838] あい
詩人:46 [投票][編集]

昨日の当たり前が消え去った
昨日の私はいなくなってた

望んでいたわけではないけど
ずっと満たされていたわけでもないから
空っぽに感じる今を心底嫌うわけでもない

一からのスタートなんて言ってしまえば
私の口からは贅沢すぎる思考

朝も昼も夜も淡々と流れていく時間に
あなたという存在が染み渡っていく
一旦置いていたかった愛の言葉も
今は足りないくらい体に巻き付けていたいくらい

やっと呪いからとけたのか
それとも今まさに悪夢に犯されているのか

失ったものに悲しんでいる今が罪深い
気づいて有り難みを感じる私は罪深い

何もやる気が起きないこんな日は
何もしないで流れる血を想像する

これでも息をしている私の意味は
意味なんて何もないと分かりきった大人は

とても生きづらい

2017/10/15 01:01



[193833] 無題
詩人:猫のあし [投票][編集]

僕の進む先に

何かつかめると信じて

必ず何処かに辿り着くと信じて

歩き続ける

歩いていく

例えその先が

今より苦しくても

求めていたような結果じゃなくても

もう立ち止まらないよ

きっと

この短い時間の中で

僕に出来ることは

自分の決めた道を

信じ続けることだ

2017/10/13 22:12



[193832] ──舞鶴──
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


まだ明けぬ暁に
窓を叩く風
海へ続く小道に
鶴の羽が散る

忘れないでほしいと
思うような人
鶴が輪を描くように
別れ告げた人

飛ぶならば速く飛べ
見るならば狭く見よ

小さすぎる翼は
かなぐり捨ててしまえ


いたのよそこに鶴が
……信じないでしょう
谷へ吹く風に乗り
ゆるく去っていった

くぐれる虹はあるの?
弱気な鳥には
幸ある人はいるの?
愛さない人に

あとから悔やむよりも
今この時始める

雲よりも高く飛び
あの鶴を驚かす

どこまでも飛んでいく


─────────────
虹をくぐる、でもう一篇。
縦読みは、第2連の2文字目で、たにぐちともこ。
弱起で作曲されているので、楽譜の文頭は2文字目になる。
―――――――――――――

2024/06/16 19:07



[193831] 何度でも歌う
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


心はいつも
嘘を重ね着して強くなる

逃れられないならば
何度でも歌う

虹をくぐる鳥よ――
黄泉を恐れぬ蝉よ――

その閉じた目で
私のために泣いて



記憶を秘めた螺旋を  ※1
刃物よりも恐れてる

冬に蒔かれた種の
契りを疑う

海をわたる蝶よ――
枝を棄てた鳩よ――  ※2

その醒めた目で
私の体を見て

――あんまり美しくないね――

――――――――――――
※1……遺伝子。
※2……ノアは洪水のあと鳩を放つ。水が引いていないうちは、オリーブの枝をくわえて帰ってきた。
――――――――――――

2017/10/13 19:44
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