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[193753] オール
詩人:さみだれ [投票][編集]

世界が変わるよりも
花が咲くことを喜んでいる
息をしている今を
忘れるほど君を見ている
拙い言葉を海に放とう
浮いてきた言葉を掬い上げよう
そこから選んだものだけで
僕だけの船にしよう

世界が終わるよりも
生まれる奇跡を思っている
声に出せるだろうか
目の前で笑う君を見ている
やわらかい気持ちだけを
両の手のひらに包んだなら
あけ渡す瞬間だけを
二人の世界にしよう

2017/09/21 00:26



[193751] BC
詩人:あいく [投票][編集]

例えて
十人の人間がいる世界なら
一人の人間の意見を潰し
三人の人間の意見が全体の総意であるかのように吹聴し
五人の人間の意見を数の暴力と非難する
ブロードキャストの役割わそんなものでわない
真実の追及に信念をもち
まだ物言わぬ最後の一人の人間にまでマイクを向けるのだ。。。

2017/09/20 06:08



[193749] ──いのちの林──
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


若葉が雫を落とすよ
気高い
いのちの林

静かな呼吸が戻るよ
さざめく
進化の林

もう
樹液の呪縛も
神秘の真理も
沈めて

この
美しい樹々が
世界へと枝を
繁らす


記憶が饒舌になるよ
たかまる
歴史の林

理想が祈りを超えるよ
あふれる
未来の林

もう
優しいものを
優しいとみては
いけない

この
美しい樹々を
美しいままに
繁らせ

若葉が雫を落とすよ
気高い
いのちの林
────────────

2017/09/19 07:33



[193748] ──木漏れ陽を集めて──
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]

時々あなたのことが気になります。
一行だけの手紙書きたくなります

私は幸せついばむ小鳥です
小さな羽では届くはずなどないのに

回れ 回れ 運命
奪い取れ 勇気

重い 重い 呪文を
気楽に唱えよう

もう泣きません 木漏れ陽を集めて
誰よりも輝く


夢見ることだけ上手になりました
少しは器用に笑ってみたりできます

私は季節に遅れた小菊です
優しい少女よ 髪に飾ってください

回れ 回れ 法則
語り継げ 神話

重い 重い 摂理を
身軽に受け流す

もう泣きません 植物の言葉で
饒舌にささやく
────────────

2017/09/18 22:02



[193746] 命のかたち
詩人:さみだれ [投票][編集]

囁いて
赤い空が降ってくるんだ
私を
家がカタカタ泣いて
呪う
誰か明かりを持っている
繰り返し
繰り返し祈ったよ
返してほしいと
願ったよ
タナトスは窓の外
私は笑っている
だからもう
いいんだよね
泥水が
脳を蹂躙して
赤い空は手の届くところへ
手の形は
変わらないよね
みんなと
何も変わらないよね
星がきれい
飲み込んだ主体を
吐いては噛み
飲み込んでは吐く
恋人は笑った
存在はなく
呟く
凪ぎに彼女はいない
呼吸
呼吸
ブレーメンの勇気を
夜明けに
私は
生きているだろうか



2017/09/18 02:38

[193745] 碧い雫
詩人:ユズル [投票][編集]


碧い雫が ぽとりと 弾けた
ずいぶんと 古い 文明に触れたみたいに
どくどくと 高鳴るのが わかった

なにか わからないもの 雲のうえで
きらりと 光が またたくような
そんなものばかり 追い求めていた
追い求めている わたしはまだ

美しい想いが この胸を満たしたとき
浸る輝くみずうみの ほとりで
優しく微笑んでくれる だれかに
同じぬくもりを あげたい

信じている
無機質な 鉄の扉だらけじゃないこと
刻む時計の 音に流される
こころの通わない 繰り返しじゃないこと
やはり どうしても
信じている から

2017/09/18 01:24



[193744] 甘噛み
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

指を噛んでみる
そのまま噛みちぎれるくらいまで強く噛んでみたい衝動があっても
歯型が残るくらいまででやめてしまう

夏休み

息子とのシュノーケリング
手を繋いで、足が届くわけもない水深になるにしたがい
私の手のひらを強く掴もうとする柔らかな指先の小さな感触
不安にさせないように
いったん海面に頭をあげさせる

夕日になる寸前の日差しが
まだ真っ青な頭上を擦り抜け
ビーチから
程遠くない場所に借りた白いコテージを照らしている
その、私の指先が指し示す方角を見つめた様子が
落ち着きはじめたのをみはからい
もう少し沖へ息子を誘う

ためらうな我が子よ
面白い事はたいがい
不安の向こう側で
指をくわえて待っているのだから


2017/09/17 02:21



[193742] 存在賠償金命令
詩人:絶対零度 [投票][編集]

嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い

こんなギザギザな言葉で
めった刺しにされるのだったら
生きてこなれければよかったな

個人的に、ものすごく頑張ってはいるけれど
どうしてもどうしても
評価なんてされないのだから

償い償い償い償い
償い償い償い償い
償い償い償い償い

すごく嫌いで死んで償いたい

2017/09/15 23:16



[193741] 感謝出来る事
詩人:猫のあし [投票][編集]

どうしても辛さや
憎しみはきえないけど

今この時代に生きて、
辛いなかでも詩に出会えて

歌に出会えて

悔しいけど
共感してもらえて

過去の辛い出来事を
許してもらえて

そんな出会いが出来たこと

これは

生んでくれた両親に

唯一の感謝です

2017/09/15 13:54



[193740] 終わらせられない旅
詩人:猫のあし [投票][編集]

許せる人になれなかった。

心から笑える人には
なれなかったよ

我慢できたら
その先に
何かある気がしてた

でも
憎しみの先は
憎しみしか
なかったよ

心は
そう簡単には
溶けない

本当に独りになって
初めて
次の旅が
始まるのかな

今ここで終わっても
何も後悔は
ないけど

また明日が来るなら

明日を生きるんだと思う

自分の手で終わらせられない限り

2017/09/15 01:42
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