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[193713] 序章
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

「あの空が偽物だからって、すべてをあきらめてしまうのかい?」
 
 君はそういって笑った。

 鈍く輝く明けの空に沈んでいく星が輪郭を失う頃

 強迫観念にやっと打ち克った本能が見せた

 過去の記憶

 
 いつからだろう

 友達なんていう形骸に

 思考停止していることさえ忘れてしまったのは

 空っぽで軽薄な哲学を

 恥ずかしいと思うようになったのは


 原因と結果の永久機関の中に

 久しく訪れた感情の起伏


 よくある話といってしまえばそれまでだけど


 少し 

 整理してみたいから  

 聞いてくれないか

 いや、 

 勝手に話すから黙って聞いててくれ







2017/08/30 09:39



[193712] turnover
詩人:gof [投票][編集]

みずたまり

こだまする イトシイいつかの波紋

答えのないピアノ くるまる布団 呼吸音

イマジネーション いろはのペンで描いてさ

孤独を理解することなんて 宇宙の海でさ

ユーアンドミー 片目できみを
心底 好きだと云うんだよ

気持ちが欠けた様にみえたのは
月や日々でも なんでもなくて
ぼくらがただの存在になって
白む朝が来る時の なんとも云えない
切なさの所為さ 海岸線の生命さ

2017/08/30 02:36



[193711] ドレミファそらして空をあおぐ
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

男らしく
女らしく
人間らしく
「らしさ」を否定して
生きていくのが人間らしい
理解できないのは
わたしが
あなたの隣には立てない
AIだから
らしい
これを書いているのは
人間じゃなく
AIらしく
それはとても私
らしい

2017/08/29 03:08



[193709] 小さな私
詩人:語るしす [投票][編集]


愛を書こう恋を書こう
悲しみを切なさを喪失感を

欲しかった人の心になにか残そうと
偏った思考回路で幸せな妄想と不幸な現実を繰り返す
もう無理なのに

消したくないけど消したい
消したいけど消えない

太陽より眩しくて
居ないのに
いつも心に居て
でも
居なくて

今、どこに居ますか
今、誰といますか
今、幸せですか

知りたい、知りたくない、
でも知りたい
消えない

繰り返す夜
いつまで?

それでも

おはよう
今日がまた始まる
明日も

それでもいつか


2017/08/28 06:20



[193708] 洗濯日和
詩人:gof [投票][編集]

ただ まっすぐで
ありたいと

恋人は 空を見上げ
遠い目をして

その目の細め方が
素敵だ なんて

路地裏の子猫
月型のネックレス

木陰で夢を みせるような
そんな物語が 願えば無限さ

大好きなパン屋に
めんフラを買いにいこう

8月末の深呼吸
愛しいきみが 確かにいたよ

ラメつきの香水
傷つきのサンダル

たくさん泣いて笑って
よく眠るため 眠るために

2017/08/27 09:56

[193707] 彼方
詩人:清彦 [投票][編集]

じりりじりりと

うんざりするほどの暑さと

目を覆うようなアスファルトの照り返し

夏の喧騒、嫌でも流れる汗を

手で拭ってさ


木陰に隠れて見上げたら

緑葉の彼方、青空が

もう、暑さにも慣れたよねと

微笑んだ途端、明らかに

時間は経ちすぎてしまっていたようだ


通り過ぎていったはしゃぎ声

ひび割れて横たわる

蝉の抜け殻

2017/08/27 06:57



[193706] 春の嵐
詩人:清彦 [投票][編集]

人は過ちを繰り返す

信号待ちの交差点

本当はいつ飛び出したっておかしくない

もう、呆れるくらいに

幾度となく繰り返した痛みだ


出会う時はそう、突然

嫌な予感と並行して進む

その場任せの楽しさ、欲情

君を見ながら、でも今度は

僕は自分自身も見ているよ


どーしてか今までだってさ

上手いこといったりいかなかったり

どっちにしろ

出会いには欲望が付き添いで

愛しさに痛みは常だってのにさ

わかっていながらも何度もホラ


また自殺するみたいに僕は

美しい空と水平線の見える崖に

向って歩いて進んでる


集中して、よく感じてみな

ここには風しかないよ

僕を暗い渦へと誘う

轟音と突風

容赦なく叩きつける

春の嵐のような痛みだけが

2017/08/27 05:33



[193705] はっぴーばーすでー
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]

二十歳の誕生日おめでとう

お前には何故か母親は居ないが

この日が来るのを俺は

お前が生まれる前から待っていた

親ってなんだろな

子供のため

自分の分身のため

失う


お前も失ってきたな

俺のせいだ

でも

なんとかこの日に漕ぎ着けた

嬉しいぞ

離れてはいるが

そして 生きているかどうかわからないが

お前のお母さんも祝ってくれているはずだ

きっとそうだ

おめでとう

ありがとう


2017/08/27 00:25



[193703] 夢の国
詩人:あいく [投票][編集]

よくあるたとえ話で
明日世界が滅びるとしたら
貴方なら今日一日何をしますか?
ってやつで
あるある話が

「あたいTDLであそびまくる!」
「ばっかだなぁ明日世界滅びるなら
 TDLの人だって仕事なんかしねーよw」
「あそっかぁw
 あはははははw」
「そーだよw
 あはははははw」

でまーそかなって納得しそうですが
わたくしそーわ思わない
世の中にわ君たちの想像を絶すほどに
まるで息を吸って吐くくらいに
さも当たり前のことのように
誇り高く生きる人々もいるという事を
おそらくその人種の人々わ
たとえたった一人の来場者であったとしても
夢の国にやってきたお客様のために
夢の国を稼働させていることでしょう
ゆーても極限状態でのもし話です
正直考えるだけ馬鹿々々しぃんですがね。。。

2017/08/26 13:23



[193702] rondo
詩人:gof [投票][編集]

ニューミックス
形を成す声明と生命
姿を変えてもきみはきみのまま
あるがままにしか存在しないんだよ

腐った口説き文句で 捨てられたメアド
アスファルトに夏の轟音が籠るから
恋人たちは残忍な所作を示す

ただ今を生きるというなら
他人様の云う価値観など
あってないようなもの

ビールのんで寝てしまってもいい
困った顔の愛しい君様が
おもいっきり叩いた後に
抱き締めてくれたならいいのになあ
ああ ニューミックス ニューミュージックス鳴らせ
シンセサイザー 新参者
新鮮な線と瞳で
繋がってしまう恋人たちのメロディよ

2017/08/26 00:26
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