詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
「あの空が偽物だからって、すべてをあきらめてしまうのかい?」
君はそういって笑った。
鈍く輝く明けの空に沈んでいく星が輪郭を失う頃
強迫観念にやっと打ち克った本能が見せた
過去の記憶
いつからだろう
友達なんていう形骸に
思考停止していることさえ忘れてしまったのは
空っぽで軽薄な哲学を
恥ずかしいと思うようになったのは
原因と結果の永久機関の中に
久しく訪れた感情の起伏
よくある話といってしまえばそれまでだけど
少し
整理してみたいから
聞いてくれないか
いや、
勝手に話すから黙って聞いててくれ
詩人:gof | [投票][編集] |
みずたまり
こだまする イトシイいつかの波紋
答えのないピアノ くるまる布団 呼吸音
イマジネーション いろはのペンで描いてさ
孤独を理解することなんて 宇宙の海でさ
ユーアンドミー 片目できみを
心底 好きだと云うんだよ
気持ちが欠けた様にみえたのは
月や日々でも なんでもなくて
ぼくらがただの存在になって
白む朝が来る時の なんとも云えない
切なさの所為さ 海岸線の生命さ
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
男らしく
女らしく
人間らしく
「らしさ」を否定して
生きていくのが人間らしい
理解できないのは
わたしが
あなたの隣には立てない
AIだから
らしい
これを書いているのは
人間じゃなく
AIらしく
それはとても私
らしい
詩人:語るしす | [投票][編集] |
愛を書こう恋を書こう
悲しみを切なさを喪失感を
欲しかった人の心になにか残そうと
偏った思考回路で幸せな妄想と不幸な現実を繰り返す
もう無理なのに
消したくないけど消したい
消したいけど消えない
太陽より眩しくて
居ないのに
いつも心に居て
でも
居なくて
今、どこに居ますか
今、誰といますか
今、幸せですか
知りたい、知りたくない、
でも知りたい
消えない
繰り返す夜
いつまで?
それでも
おはよう
今日がまた始まる
明日も
それでもいつか
詩人:gof | [投票][編集] |
ただ まっすぐで
ありたいと
恋人は 空を見上げ
遠い目をして
その目の細め方が
素敵だ なんて
路地裏の子猫
月型のネックレス
木陰で夢を みせるような
そんな物語が 願えば無限さ
大好きなパン屋に
めんフラを買いにいこう
8月末の深呼吸
愛しいきみが 確かにいたよ
ラメつきの香水
傷つきのサンダル
たくさん泣いて笑って
よく眠るため 眠るために
詩人:清彦 | [投票][編集] |
じりりじりりと
うんざりするほどの暑さと
目を覆うようなアスファルトの照り返し
夏の喧騒、嫌でも流れる汗を
手で拭ってさ
木陰に隠れて見上げたら
緑葉の彼方、青空が
もう、暑さにも慣れたよねと
微笑んだ途端、明らかに
時間は経ちすぎてしまっていたようだ
通り過ぎていったはしゃぎ声
ひび割れて横たわる
蝉の抜け殻
詩人:清彦 | [投票][編集] |
人は過ちを繰り返す
信号待ちの交差点
本当はいつ飛び出したっておかしくない
もう、呆れるくらいに
幾度となく繰り返した痛みだ
出会う時はそう、突然
嫌な予感と並行して進む
その場任せの楽しさ、欲情
君を見ながら、でも今度は
僕は自分自身も見ているよ
どーしてか今までだってさ
上手いこといったりいかなかったり
どっちにしろ
出会いには欲望が付き添いで
愛しさに痛みは常だってのにさ
わかっていながらも何度もホラ
また自殺するみたいに僕は
美しい空と水平線の見える崖に
向って歩いて進んでる
集中して、よく感じてみな
ここには風しかないよ
僕を暗い渦へと誘う
轟音と突風
容赦なく叩きつける
春の嵐のような痛みだけが
詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
二十歳の誕生日おめでとう
お前には何故か母親は居ないが
この日が来るのを俺は
お前が生まれる前から待っていた
親ってなんだろな
子供のため
自分の分身のため
失う
お前も失ってきたな
俺のせいだ
でも
なんとかこの日に漕ぎ着けた
嬉しいぞ
離れてはいるが
そして 生きているかどうかわからないが
お前のお母さんも祝ってくれているはずだ
きっとそうだ
おめでとう
ありがとう
詩人:あいく | [投票][編集] |
よくあるたとえ話で
明日世界が滅びるとしたら
貴方なら今日一日何をしますか?
ってやつで
あるある話が
「あたいTDLであそびまくる!」
「ばっかだなぁ明日世界滅びるなら
TDLの人だって仕事なんかしねーよw」
「あそっかぁw
あはははははw」
「そーだよw
あはははははw」
でまーそかなって納得しそうですが
わたくしそーわ思わない
世の中にわ君たちの想像を絶すほどに
まるで息を吸って吐くくらいに
さも当たり前のことのように
誇り高く生きる人々もいるという事を
おそらくその人種の人々わ
たとえたった一人の来場者であったとしても
夢の国にやってきたお客様のために
夢の国を稼働させていることでしょう
ゆーても極限状態でのもし話です
正直考えるだけ馬鹿々々しぃんですがね。。。
詩人:gof | [投票][編集] |
ニューミックス
形を成す声明と生命
姿を変えてもきみはきみのまま
あるがままにしか存在しないんだよ
腐った口説き文句で 捨てられたメアド
アスファルトに夏の轟音が籠るから
恋人たちは残忍な所作を示す
ただ今を生きるというなら
他人様の云う価値観など
あってないようなもの
ビールのんで寝てしまってもいい
困った顔の愛しい君様が
おもいっきり叩いた後に
抱き締めてくれたならいいのになあ
ああ ニューミックス ニューミュージックス鳴らせ
シンセサイザー 新参者
新鮮な線と瞳で
繋がってしまう恋人たちのメロディよ