詩人:gof | [投票][編集] |
身を屈めて
ベランダから街のネオンをみてる
壮大な物語が蠢く傍で
ぼくはアイスクリームを欲しがり
あの夕暮れとおじいちゃんに
買ってもらったメロンソーダを
ああ そんな物に涙が出そうになって
ぼくはいい大人の歳にもなって
なにを望む なにを欲しがる
ただ、きみと出会えて
それだけで選ばれた命として
まだ先は永遠のようにあるじゃないか
憎しみなんて 怒りなんて 妬みなんて
くそくらえ くそくらえだよ
血液の脈々を意識してみよう
明日には映画をみにいこう
無限にある絵の色 想像してもまだ足りない
ありがたく ありがとうと 抱えよう
きみに大好きって伝えよう
伝えたい 伝えようとするまなざし
ただそれだけで
詩人:gof | [投票][編集] |
オルガンにサヨナラと描いた
鮮明な赤
海のそばで捨てられた子猫
微睡みに現れた君は
ぼくの何を示してくれたの?
ガランとした部屋に
壁はグレーじゃいけないよね
花を花を薔薇を
朽ちない命のルージュで描くんだ
名前をローマ字でね
詩人:gof | [投票][編集] |
雑草は命のありさま
この悲しみを
きみが丸めた紙くずの深淵を
わだかまりを夏の水溜りへ
さらう さらう さらう
慈しみの最中に
プラスチックのハート型よ
声がまだ出せるなら
まだある 明日はある
詩人:清彦 | [投票][編集] |
鏡越し、想像を上塗りしていく様
そんな幾層もある何処か節目に
文明を否定したくなる時もあるさ
「一体何の意味があるわけ?」と
今日も誰かに呆れられてる
カランカラン鳴る氷が溶けるほど喋って
しかも自分だってそう思うんだから
まるで救いようがないね
素敵な音楽にはいつも
安定と不安定が繰り返されて
好きだったあの君へ
まっすぐの様に、あの頃の様に
五感が記憶へリンクする
年を取ったもんだね
全てを笑うことしか出来なくなって
生き抜くように抗うには
もう社会に子慣れすぎたかもしれない
僕は実のところ今でも
人の精神は自由だと信じたいんだ
「神は死んだ」
笑い笑われながら言ったのか
また、人の世、この暮らし
経済活動の隅っこで
孤独な人が集い音楽が流れるBar
迷える群衆、あての無い旅
酔いもあったのかなおぼろげに
煙草の煙が幾重にも重なって
あの時、叶えたかった君との暮らし
そんな未来の幻が見えた気がした
詩人:あいく | [投票][編集] |
ふるいはなし
とある販売店でバイトすることなって
そこでわたしに仕事を教えてくれる
お偉いさんが商品を扱う
心構え的な話をするのに
商品わ自分のものと思って
取り扱ってください
自分のものなら大事にするでしょ
みたいなことを言われて
んーこの人わひとのものなら
大事にしなくていーと
思ってるのかな
とか
まぁそれわあげ足取りですが
自分のものかひとのものかにかかわらず
どんなものであれ大事に扱うのわ
当然だと思うのですが
自分のかひとのかと言う
比較をするのであれば
ひと様のものわより注意して
取り扱うようにするんぢゃないかなぁ
とかなんとか
どっちが正しいか
の話ぢゃぁないんですけどね
わたしわそーゆひとってことで
そこのばいとわ割と早くに
やめちゃいましたっけ。。。
詩人:十七夜 | [投票][編集] |
二足の運動靴が砂利を踏んだ
ランドセルの揺れる音が響き
わたしの名前を呼ぶ声がアスファルトに跳ねる
目を閉じると浮かぶのはいつも同じ場所
あなたとわたしは、確かにここにいたんだと
詩人:なってくる | [投票][編集] |
さあ私もあなたも骨になって灰になって
全て忘れてしまうから
何のための形振りだろう
何したかった気疲れだろう
大切な人大切にし抜いた帰結
傘振り回し帰る夜道
そっとしといてあげる
もはや気付かないほどの
優しいさよならをした
目を閉じて聴いていた
靄光る朝焼けに
馳せる