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[193707] 彼方
詩人:清彦 [投票][編集]

じりりじりりと

うんざりするほどの暑さと

目を覆うようなアスファルトの照り返し

夏の喧騒、嫌でも流れる汗を

手で拭ってさ


木陰に隠れて見上げたら

緑葉の彼方、青空が

もう、暑さにも慣れたよねと

微笑んだ途端、明らかに

時間は経ちすぎてしまっていたようだ


通り過ぎていったはしゃぎ声

ひび割れて横たわる

蝉の抜け殻

2017/08/27 06:57



[193706] 春の嵐
詩人:清彦 [投票][編集]

人は過ちを繰り返す

信号待ちの交差点

本当はいつ飛び出したっておかしくない

もう、呆れるくらいに

幾度となく繰り返した痛みだ


出会う時はそう、突然

嫌な予感と並行して進む

その場任せの楽しさ、欲情

君を見ながら、でも今度は

僕は自分自身も見ているよ


どーしてか今までだってさ

上手いこといったりいかなかったり

どっちにしろ

出会いには欲望が付き添いで

愛しさに痛みは常だってのにさ

わかっていながらも何度もホラ


また自殺するみたいに僕は

美しい空と水平線の見える崖に

向って歩いて進んでる


集中して、よく感じてみな

ここには風しかないよ

僕を暗い渦へと誘う

轟音と突風

容赦なく叩きつける

春の嵐のような痛みだけが

2017/08/27 05:33



[193705] はっぴーばーすでー
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]

二十歳の誕生日おめでとう

お前には何故か母親は居ないが

この日が来るのを俺は

お前が生まれる前から待っていた

親ってなんだろな

子供のため

自分の分身のため

失う


お前も失ってきたな

俺のせいだ

でも

なんとかこの日に漕ぎ着けた

嬉しいぞ

離れてはいるが

そして 生きているかどうかわからないが

お前のお母さんも祝ってくれているはずだ

きっとそうだ

おめでとう

ありがとう


2017/08/27 00:25



[193703] 夢の国
詩人:あいく [投票][編集]

よくあるたとえ話で
明日世界が滅びるとしたら
貴方なら今日一日何をしますか?
ってやつで
あるある話が

「あたいTDLであそびまくる!」
「ばっかだなぁ明日世界滅びるなら
 TDLの人だって仕事なんかしねーよw」
「あそっかぁw
 あはははははw」
「そーだよw
 あはははははw」

でまーそかなって納得しそうですが
わたくしそーわ思わない
世の中にわ君たちの想像を絶すほどに
まるで息を吸って吐くくらいに
さも当たり前のことのように
誇り高く生きる人々もいるという事を
おそらくその人種の人々わ
たとえたった一人の来場者であったとしても
夢の国にやってきたお客様のために
夢の国を稼働させていることでしょう
ゆーても極限状態でのもし話です
正直考えるだけ馬鹿々々しぃんですがね。。。

2017/08/26 13:23



[193702] rondo
詩人:gof [投票][編集]

ニューミックス
形を成す声明と生命
姿を変えてもきみはきみのまま
あるがままにしか存在しないんだよ

腐った口説き文句で 捨てられたメアド
アスファルトに夏の轟音が籠るから
恋人たちは残忍な所作を示す

ただ今を生きるというなら
他人様の云う価値観など
あってないようなもの

ビールのんで寝てしまってもいい
困った顔の愛しい君様が
おもいっきり叩いた後に
抱き締めてくれたならいいのになあ
ああ ニューミックス ニューミュージックス鳴らせ
シンセサイザー 新参者
新鮮な線と瞳で
繋がってしまう恋人たちのメロディよ

2017/08/26 00:26

[193701] 
詩人:gof [投票][編集]

身を屈めて

ベランダから街のネオンをみてる

壮大な物語が蠢く傍で

ぼくはアイスクリームを欲しがり

あの夕暮れとおじいちゃんに
買ってもらったメロンソーダを

ああ そんな物に涙が出そうになって

ぼくはいい大人の歳にもなって
なにを望む なにを欲しがる

ただ、きみと出会えて
それだけで選ばれた命として
まだ先は永遠のようにあるじゃないか

憎しみなんて 怒りなんて 妬みなんて
くそくらえ くそくらえだよ

血液の脈々を意識してみよう
明日には映画をみにいこう
無限にある絵の色 想像してもまだ足りない
ありがたく ありがとうと 抱えよう
きみに大好きって伝えよう
伝えたい 伝えようとするまなざし
ただそれだけで

2017/08/26 00:06



[193700] alvvays
詩人:gof [投票][編集]

オルガンにサヨナラと描いた
鮮明な赤

海のそばで捨てられた子猫

微睡みに現れた君は

ぼくの何を示してくれたの?

ガランとした部屋に

壁はグレーじゃいけないよね

花を花を薔薇を

朽ちない命のルージュで描くんだ

名前をローマ字でね

2017/08/26 00:04



[193699] sava
詩人:gof [投票][編集]

雑草は命のありさま
この悲しみを
きみが丸めた紙くずの深淵を
わだかまりを夏の水溜りへ
さらう さらう さらう
慈しみの最中に
プラスチックのハート型よ
声がまだ出せるなら
まだある 明日はある

2017/08/26 00:02



[193698] 喪失
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]

喪失それは

生きる者にとって

比類無き

試練だ


2017/08/25 22:57



[193696] ニヒルの酒場
詩人:清彦 [投票][編集]


鏡越し、想像を上塗りしていく様

そんな幾層もある何処か節目に

文明を否定したくなる時もあるさ


「一体何の意味があるわけ?」と

今日も誰かに呆れられてる

カランカラン鳴る氷が溶けるほど喋って

しかも自分だってそう思うんだから

まるで救いようがないね


素敵な音楽にはいつも

安定と不安定が繰り返されて

好きだったあの君へ

まっすぐの様に、あの頃の様に

五感が記憶へリンクする


年を取ったもんだね

全てを笑うことしか出来なくなって

生き抜くように抗うには

もう社会に子慣れすぎたかもしれない



僕は実のところ今でも

人の精神は自由だと信じたいんだ



「神は死んだ」

笑い笑われながら言ったのか

また、人の世、この暮らし

経済活動の隅っこで

孤独な人が集い音楽が流れるBar

迷える群衆、あての無い旅

酔いもあったのかなおぼろげに

煙草の煙が幾重にも重なって

あの時、叶えたかった君との暮らし

そんな未来の幻が見えた気がした

2017/08/24 07:40
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