詩人:さみだれ | [投票][編集] |
深い海の底で
骨になったあなたに寄り添う
私は透明な体で
ふたりしていないもの同士だねって
私だけが笑うの
どこにも行けなくていいよ
どこでだって幸せだよ
そう言っていたあなたの笑顔を思い出して
私の心はひとつ大きく鼓動して
ずっとこの海を波になって泳いでいく
二人の代わりにずっと
詩人:歹←ガチ | [投票][編集] |
思い出したらいつかは
忘れることができるのかな
忘れたらきっとまた
思い出してしまわないかな
失恋ってなんだろうと
ふと考えていたけれど
思い出したくない気持ちと
忘れたくない気持ちが
混ざっているような気持ちなの
いつかその中途半端な気持ちが
思い出したいのか
忘れたいのか
ひとつに決まったとき
ぼくは乗り越えたんだと思うのです
詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
全部 流れ込んでくる
どんな映画も
どんな小節も
ドキュメンタリーも
フィクションも
噂も
誰かの創り話も
誤解も
疑惑も
ならわしも
嘘も
全て
自分に起きた事の様に
心に 全部 流れ込んでくる
処理出来ず
流したくも無い 涙
これも
全部 流れ込んでくる
流れ込んでくる
流れ込んでくる
溺れる
自分の涙に
溺れる
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
どうやら始まりそうな猛暑の気配に浮かれ
きみに招待されたキャラヴァンに加わったら 想定を超える光景と対面しちゃったから
おれは息をのんで地上で繰り広げられる世界に見とれまくる
とはいえ楽観ばかりする人じゃなかったり 今のポジションを考えると傷心ぎみだったり
あとの祭りだとか飛んで火にいる夏の虫って言葉が駆け回るところ
きみも感情をノックされたはずの相手から 空前絶後の思わせぶりなど食らったのなら
やっぱり活劇による最大の立役者はきみだって認める
ところで青か水色の浴衣ってある 花や金魚の柄なんてリクエストしてみる
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
世は情け 波が打ち寄せ
この想い 破れるか
航路は続く どこまでも
胸を張るんだ 迷わず進め
遠ざかる つらい過去すら
いつからか 笑えるさ
だから捨てるよ お別れだ
もっと楽しい 合図をたどる
あわてるな 先はひらけて
歩けると 思いきれ
酸いも甘いも 知りつくす
流浪の民よ 旅は道連れ
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
拡散する手段が目的に変換され悩ましい
安っぽい建前ばかり並べたがる人物とは競わない
思いきり駆け足で非日常を優雅に飛び回りたい
三角点も等級があるなんて知ればとても面白い
色恋だとか語り尽くせば話題に事欠かない
奈落から勢いに乗って跳躍すると未開拓への迷い
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
あつい気持ちをぶつけて高め合える好機だなぁ
ひとまずあくびは温存でタコライスも平らげる
だからまるごと歌ったり踊ったりすりゃよいぞ
さっそうとわざわざスーパースターが現れたね
やたら恥辱やら失敗談やらを糧にする人だって
ちゃんとパラシュートも込みで軟着陸しようぜ
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
きみっぽく大盛りのメインディッシュをおかわりする気分なんだ
おれだって迷わないでスカイダイビングの手助けぐらい果たすよ
きみ宛にも届くものか不安になるほどのとびっきりなギフトを贈れば
おれなりのサプライズってのも仕掛けまくったろうかと思案に暮れる
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
きみの誕生日が化石の全体像を浮き彫りにする舞台とは
なんだか意味深い偶然の一致だとの感想を持つが
おれの考え過ぎかって巨大恐竜の骨に心で問う
それは人類の推理力と有史以前の物語との結晶でもあり
きみがおれを導いた先に発見できた光景なんだろうと思い