詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
真剣な考えであっても冗談めかして表現するのに精を出しまくるやつ
迷宮に潜む成功への鍵をこっそり奪取すると秘策を練りたがる曲者
小惑星が接近する機に乗じて脱皮を密かに企図しては集う若人たち
不夜城の探索に明け暮れては時空すら超える冒険も夢見がちな奇術師
詩人:来永 | [投票][編集] |
見るもの全てが色がなく
聞くもの全てが雑音
無になれない感情
死にたいと嘆いても
楽になりたいと願っても
何も出来ない意気地無し
明日は来るのがこわい
壊れゆくこの心いつまでもつか
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
誰のせいでもない
あなたのせいじゃない
誰も悪くない
全て抱えるのは無理
抱えられるものだけ
持てば良い
責めないで
自分も 誰も
出来ないのは
みんな同じだ
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
鋭利な先端部分が高速で回転する
ハンドピースと呼ばれる道具を使い
毎日、毎日12時間以上を仕事に費やしいる
時々、時々不注意で指をケガしたりする
絆創膏を何枚も使って指先を
ぐるぐる巻きにして作業再開
酸素とLPガスのボンベをつかって
合金を1000度以上の高熱で溶かし
金属と金属を溶接したりする作業もある
ガストーチの先端から吹き出る炎は
高熱になるにしたがつて
順に、赤から青く白く紫ぽっくなっていく
絆創膏の下の傷口の疼きも忘れるくらいに
集中した作業が繰り返し、繰り返し
繰り返えされる
携帯が鳴る
「来週、そっちへ帰るから時間があったら二人て飲みに行かないか?」
「それもいいけど、それよりも釣りに行かないか?久しぶりに二人で」
「ああ、いいな、そのほうがいい」
「じゃあ、来週な」
「来週な」
来週迄には指先の傷も癒えるといい
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
密室の六畳一間
愛を語るのは
泥をかぶってから
泥まみれになって
はじめて愛を叫べる
きみは統合失調症
愛する人を悪魔と罵る
きみは認知症
愛する人を神だと拝む
糞をもらしながら
ああ
人間臭い人間だ
密室の六畳一間
愛を語るのは
オムツを替えてからか
汚物まみれの身体を拭いたが
きみに愛を叫ぶ暇も無く
詩人:46 | [投票][編集] |
忘れる時があるよ
ココ最近じゃ多々あるよ
悲しい時に思い出すんだよ
いつもあの頃の自分を思い出して
メソメソしていても
この心臓は鳴り続けるから
私は強くなったよと胸はって生きていたいけど
やっぱりうまくいくばかりではないわけで
失敗も少なからずあるわけで
躓いてばかりだとクヨクヨしちゃうときもありまして
そんな時に思い出すよ
そんな時ばかり思い出すよ
胸をはらなきゃいけないときに思い出すよ
強みと思って思い出すよ
ごめんなさいで終わらないから
まだまだ終われないから
詩人:46 | [投票][編集] |
もう酷く傷つかなくなったのは
かさぶたなんてとっくに消えた深い傷跡には
比べ物になりやしないから
もう強くさよならを拒まなくなったのは
手に入っても手に入っても
手に入ったぶん大切な何かを見失っていた昨日があったから
もう安易に自分を傷つけなくなったのは
視界が見えないくらい泣き崩れた
永遠のお別れを味わったから
詩人:46 | [投票][編集] |
扉を静かに閉めはしなかった
遠ざかる足音を聞いてほしかったのかもしれない
心はカラカラに乾いていて
僕はもっと潤しく目から流れ落ちるものだと思っていたよ
少しだけ少しだけそういつだって
何か欠けてる毎日をどこかで願っているのかもしれない
いつまでも満たされたいと願う自分に希望を持たせていたいのかもしれない
何にも感じてはいないさとお酒をふくむ姿は
いつだって全部無くなる覚悟ができてるように見えるんだ
欠けすぎたのかもしれない
欠けすぎたのかもしれないね
それとも満たされすぎていて
無くなる怖さを知らないだけかもしれないね
答えは見えないね
感情は見えないから
笑えればいい毎日をただ
守りたいものをそばに。
詩人:もとり | [投票][編集] |
僕はふわりと溜息を漏らす
そう
これは予定調和
僕の思い通りにならないシナリオも
君と噛み合わない気持ちになるのも
僕が天邪鬼で動いてしまうのも
君が優しさで包み込もうとするのも
僕が意固地に跳ね除けて仕舞うのも
全部結末は想定の範囲内での事
君は困惑してしまうし
僕も意地を通そうとするし
並行線の旋律は揺るぐことがなく
その先の結末にも興味は無いし
その過程の捻れた軸を正すこともない
たられば論は仮定の話
期待はいつも他人任せ
僕には僕の期待が有る様に
君には君の意志が有る様に
そう
これはあくまで予定調和で
だからこそ酷く虚しくなるだけで