詩人:理恵 | [投票][編集] |
大したことないなんて
謙遜したふりして
愛のことばをかけてあげられない
褒められたなら
いい作品なのだろう、なんて
褒められたから
愛そうなんて
ごめんね
私の子どもたちは
深く傷つき
疑心にあふれる
思ってるだけじゃ
伝わらないんだよ
ごめんね
もっと愛したい
もっと愛そう
やっと
そう思えるようになったの
H28.6.4
詩人:IKUMI | [投票][編集] |
幼い頃から…
嫌われていた。怖がられていた。
独りぼっちだった。
怖かった。
そんな中、お前が笑って話しかけてくれた。
初めはそれが嫌で嫌で嫌で。
シカトを決め込んでいて。
でも、お前はめげずに話しかけてくれた。
初めてだった。
一緒にいて心底幸せだって思ったのは。
でも、お前は…
居なくなってしまった。
お前との初めての恋を辛い恋に
思い出にはしたくないのに…
どうしてこうなってしまったんだろう。
またお前と出会ったら、
何度でも遠回りしてもまた二人恋をしよう。
詩人:ユズル | [投票][編集] |
光に浸された 心の粒が
少しずつ 円を描いて 集まって
透明な海を見上げるみたいに
ふわふわと 浮上した
時は ブランコで いったりきたり
何度も 雫を夜空に零しても
目醒めは 夢を破いて 訪れるもの
皆 優しく 皆 傷モノで
生かされたまま 心は 生きていく
詩人:遥霞 | [投票][編集] |
きょうも君は忙しそうに
振り向きもしないで
愛想のない『おかえり』
ぼくの今日を知っているのか、
いないのか
きみがぼくを好きなこと知ってるよ
僕だって、きみがいなくちゃ
こんな毎日送れないよ
だけど
もう少しぼくをみて
何処かで見せるその笑顔を
ぼくにもください
いつかのように
手をつないで歩こうよ
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
それでも、と言い続ける
可能性の獣
逃げ出す事はいつでも出来る
見た目には弱く脆いかもしれない
それでも、ぶつかっていく
求めた結果が残せなくても
可能性を信じて
やれるだけやろう
もう一度
自分が誰かを愛せると信じて
自分が誰かから愛されるように
詩人:あいく | [投票][編集] |
スイッチと
ボタンって
何がちがうの?
ってきくもんだからさ
右の乳首を指でつまんで引っ張って
これがスイッチ
左の乳首を指先で押し込んで
これがボタンだよ
ってやったら
おもっきし引っ叩かれました
暴力反対
ヘルプ
へるぷ、ガンディー様。。。
詩人:遥霞 | [投票][編集] |
あんなに近くにいたのに
まだ
こんなに近くにいるのに
あなたは心を閉ざして
わたしの瞳すら見ようとはしない
あなたの過去が
わたしの現在が
あなたの何をこわしたのだろう
深く深く傷ついていたあなた
気付けなかったわたし
何も見せないその裏側を
触れてはいけない何かを
気にかけることすら許さずに
その影にちらつかせ
わたしの気を逸らさせない
ただ
わたしの全てを許そうとするあなたは
わたしの何を求めているのだろう
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
空気を読んで
存在を空気に
それでも人は殺せるわけで
むしゃくしゃした気持ち
この鬱憤をどしゃ降らせれば
空は晴れるけど
あなたは死ぬ
顔も心も曇ったまま
警察は今も110番なのか
掛けながら考える
繋がる前に消す
たとえば
それは〇〇のよう、だとか
まるで〇〇みたい、だとか
何に喩えようが
お前は「何か」にはなれなくて
心がざわつく
熱に浮かされる
心が躍る
心に響く
心を動かす「何か」を探して
それだけに一日を費やす
背中に翼は生えやしないし
ましてや
背中に亀裂が入り
成長した自分が現れたりはしないのに
何にもなれない私は
折り返し掛かってくる電話に
蚤の心臓をばくばくびくつかせている
もちろん
空気にもなれない私は
あなたの背中に手を当てて
体温を感じ
ひとり安心している
全部妄想だ
半分フィクションだ
本当は全部、
この言葉も空気のように
流れて消えて
何もなかったかのようになれ
今更
不慣れにもなれないで
何が空気だバカ
超がつくほど私は私
こればっかりは決めかねる
終わりをどうするか
いい喩えも思い付かなくて
たとえば
何もなかったかのように
あなたの時間を奪うだけ奪って終わる
タイトルだけは決まってる
「超私」
終わってる
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
幻想は雲の間に見える
たった一粒の星に等しい
私の世界にはもう
それは見えないのだろうと思う
月の位置も知らないのだから
君の表情などわかるはずがない
ここには私だけがいる
ただ
ただ
続きを失った物語は土に帰る
種にもなり得ないだろうに
見つからないように息を潜め
覗きこめば死んでしまいそうで
だからもういいんだ
ひとりきりでいいんだ
君の声がする
それは言葉だろうか
なんでもいい
寝たふりでもしていよう
幻想は雲の間に見える
一粒の星に等しい
私の手にいっぱいになるには
とても小さすぎた
それを大切にするために
君の手が必要だったんだ
魂魄の長い旅路が終わる
君の声が
ずっと聞こえていた