詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
密室の六畳一間
愛を語るのは
泥をかぶってから
泥まみれになって
はじめて愛を叫べる
きみは統合失調症
愛する人を悪魔と罵る
きみは認知症
愛する人を神だと拝む
糞をもらしながら
ああ
人間臭い人間だ
密室の六畳一間
愛を語るのは
オムツを替えてからか
汚物まみれの身体を拭いたが
きみに愛を叫ぶ暇も無く
詩人:46 | [投票][編集] |
忘れる時があるよ
ココ最近じゃ多々あるよ
悲しい時に思い出すんだよ
いつもあの頃の自分を思い出して
メソメソしていても
この心臓は鳴り続けるから
私は強くなったよと胸はって生きていたいけど
やっぱりうまくいくばかりではないわけで
失敗も少なからずあるわけで
躓いてばかりだとクヨクヨしちゃうときもありまして
そんな時に思い出すよ
そんな時ばかり思い出すよ
胸をはらなきゃいけないときに思い出すよ
強みと思って思い出すよ
ごめんなさいで終わらないから
まだまだ終われないから
詩人:46 | [投票][編集] |
もう酷く傷つかなくなったのは
かさぶたなんてとっくに消えた深い傷跡には
比べ物になりやしないから
もう強くさよならを拒まなくなったのは
手に入っても手に入っても
手に入ったぶん大切な何かを見失っていた昨日があったから
もう安易に自分を傷つけなくなったのは
視界が見えないくらい泣き崩れた
永遠のお別れを味わったから
詩人:46 | [投票][編集] |
扉を静かに閉めはしなかった
遠ざかる足音を聞いてほしかったのかもしれない
心はカラカラに乾いていて
僕はもっと潤しく目から流れ落ちるものだと思っていたよ
少しだけ少しだけそういつだって
何か欠けてる毎日をどこかで願っているのかもしれない
いつまでも満たされたいと願う自分に希望を持たせていたいのかもしれない
何にも感じてはいないさとお酒をふくむ姿は
いつだって全部無くなる覚悟ができてるように見えるんだ
欠けすぎたのかもしれない
欠けすぎたのかもしれないね
それとも満たされすぎていて
無くなる怖さを知らないだけかもしれないね
答えは見えないね
感情は見えないから
笑えればいい毎日をただ
守りたいものをそばに。
詩人:もとり | [投票][編集] |
僕はふわりと溜息を漏らす
そう
これは予定調和
僕の思い通りにならないシナリオも
君と噛み合わない気持ちになるのも
僕が天邪鬼で動いてしまうのも
君が優しさで包み込もうとするのも
僕が意固地に跳ね除けて仕舞うのも
全部結末は想定の範囲内での事
君は困惑してしまうし
僕も意地を通そうとするし
並行線の旋律は揺るぐことがなく
その先の結末にも興味は無いし
その過程の捻れた軸を正すこともない
たられば論は仮定の話
期待はいつも他人任せ
僕には僕の期待が有る様に
君には君の意志が有る様に
そう
これはあくまで予定調和で
だからこそ酷く虚しくなるだけで
詩人:もとり | [投票][編集] |
僕が望んだ未来は
大体が手に入らない
だから過去の君を
この小さな液晶に閉じ込めた
愛してるを重ねた駄文も
そう遠くない未来の予定も
希望を連ねた淡い夢も
此処には幸せが全部詰まっていたから
過去の物になってから
今の君には興味は無いし
過去に引き摺られそうで
ログを辿る事は無いまま
だけど此処にはちゃんと
同じ時を重ねたっていう記録が残っているから
無かった事には
したく無かったんだ
愛してるは幻想でも
傍に居たいが理想でも
詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
民間人:「ねぇ神様、人気が無いのは嫌われてるって事なの?」
神様:「いや、そうでは無いぞ。無関心なのかもな。」
民間人:「無関心って生きてる意味無いじゃん!」
神様:「うむ、よいのじゃ。お前も無関心で居れば良い。」
民間人:「神様、それ、神様の言う事ですか?」
神様:「黙ってワシの言う通りにすれば良い。さあ、さっさとその投票用紙にワシの名前を書いて投票するのじゃ♡」
詩人:ゆなぎ | [投票][編集] |
夕焼けが僕を 昏く染めて
意味のない唄を 抱き締めた
柔らかい風が 声を攫って
涙も一緒に ころしたんだ
思い出の数を 繰り返して
くだらない事と 嗤いました
ありふれた傷が 酷く痛んで
飛び出す自分を 許したくて
だからどうか
だからどうか
剥がれ落ちて 深く抉れた
痛みを隠してきた日々は
捨てたくて もう消したくて
夕暮れの空に 堕ちて…
腐ってく傷が 酷く痛くて
心地いい夜が 首にかかる
苦しくて辛いのも もう終わりだ
飛び出す自分を 許してやろう
だけどどうして
抱き締めて 震えていた
長い夜の雨に 溶けて
捨てようとした 意味のない唄を
紡ぎながら
剥がれ落ちて 深く抉れた
痛みを隠してきた日々は
捨てたくて もう消したくて
暁の空に 堕ちる…
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
会えなくなるなんて、
考えられなかった頃の僕が
木々の間を歩いて行くのが見える
独りの道を踏みしめて歩く
今の僕がいる
まだ描けてない道と
真っ暗な穴が
ぽっかり空いているのが見える
手を繋ぐ相手は
いなくなってしまったけど
まだ何も描かれていない未来を歩く方が
僕自信の道を歩ける気がする
また
この先 色んな事が変わっていっても
これからは ちゃんと 僕で居られる
だって
明けない夜はないから