詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
君がもし扇風機だったなら
壊れても買い換えないでいる
君がもし紙パックのカフェオレなら
いつまでも飲まずにいる
君がもし人間だったなら
壊れても
腐っても
キスもせずにそばにいる
そんなはずないよね
そんなはずないのにね
どうしてか
笑ってしまうのは
私が北極星だから?
あなたがコンパスだから?
君を見つけるために生まれ
見つけやすい位置に君がいた
そんなはずないよね
そんなはずないのにね
どうしてか
笑ってしまうのは
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
もし 騙されていたとしても
あなたに 裏切られていたとしても
これまで 一緒に過ごせた日々は
かけがえのないものだから
あなたにとっては 退屈で
どうでもよかったかもしれない
私を堕とす 芝居だとしても
この恋いが ニセモノだとしても
私の気持ちは 本物だから
簡単に 変えられない
嫌いになんてなれないよ…
ありがとう さようなら
私 幸せでした
詩人:ai | [投票][編集] |
不自然に反対に回る秒針から見えてた
何処かの誰かの高層マンション
不揃いに灯る オレンジや白
洒落たウッドブラインドから漏れる灯り
何の疑いもせずにあそこの住人は
しゃぶしゃぶを食べる様な
アットホームが浮ぶと
幼少期の寂しい音と同じリズムで
胸がイガイガ鳴った
静かすぎる真夜中のバイパス
乾いた風に乗って青い車を走らせる
規則正しく並ぶオレンジの灯り
灯されたり 影たり 交互に 繰返し
このまま消えてしまえたい
胸が イガイガ イガイガ
そんなとき
イガイガと同じリズムの
気の利いたスロージャズ
カーステレオが優しく喋り続ける
これは たぶん、
好きさ
ずっと
静かに
詩人:あいく | [投票][編集] |
アイクがまだ言葉を声にすることが出来なかった頃
マチルわ度々アイクに笑いかけこう尋ねるのだ
アイクわ何を見ているの?
そしてその度マチルわアイクに大魔法使いエパグワの話を聞かせた
魔法使いエパグワわ魔法の言葉で恐ろしい竜とお話しをするのだと
魔法使いエパグワわ魔法の言葉で沢山の動物とお話しをするのだと
だからとマチルわ言う
私も魔法を学びいつか魔法使いとなってアイクとお話しするのだと
アイクわ不思議そうに首をかしげそんなマチルを見上げている
そうしてアイクわ思う
いつかマチルと魔法の言葉でお話しできたなら
アイクわマチルを見ているのとこたえよう。。。
詩人:砂糖あめ | [投票][編集] |
越えられないよ
越えちゃいけない
あやふやでいいの
曖昧が好き
きっと嫌いにはなれないから
欲しいのか要らないのか
もうあたしにだって分からないよ
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
しにたいと
おもいつづけて
とつぜんし
スタミナが少しでも残っていたら
なんだか損した気分になる
全消化してから眠ろうか
あと一回が終わり
ランクアップでスタミナ全快
眠気マックスでもう限界なのに
今日も今日とて不眠症
自分の体力はいつ回復させるの?
命を削り
全身全霊注ぐのは
てのひらの仮想世界に住む
もうひとりの自分のステータス向上
それでいいのかと虚しくなって
虚ろなままで朝を迎える
寝癖爆発
目の下の隈はより深まり
イヤフォンから流れる応援歌
「がんばれファイト!」で
どうにか元気を出しても
結局
前に一歩が踏み出せなくて
頼るのは
翼をくれる怪物ドリンク
無理矢理エナジー満タンにして
現実世界に住む俺は
無駄だと思うだけの今日を休まず生きて
どこに行きたいの?
せめて
こっちでもログインボーナス下さいよ
全快したって無限じゃないぞ
そろそろ
幕引きしないのか
アンインストールさせて
終わりにするのはどっちの自分か
死ぬのはお前か
ドッペルゲンガーか
損しているのは誰の人生か
よく考えろ
いきたいと
おもいなおして
とつぜんし
詩人:安曇 | [投票][編集] |
涙が流れた
説明しにくい涙
悲しいわけでも、嬉しいわけでもない
笑顔が消えて、怒りも消えて、言葉も消えて、
ただ、からっぽになったとき
流れ出す涙
溢れるのではなく、流れる
ああ、まだ私はここにいて
生きているのだとわかる
歩き出すために必要なものなのかもしれない
生きるとは何か、
決して死にたい訳では無い
でも、時々ふいに流れる涙
生きている
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
人を縛り
人を傷つけ
人を殴り
人を癒し
人に力を与え
人を抱き締める
この数十年生きてきて
沢山の言葉と出会った
僕は言葉を大切にしているつもりで
使い方を
全然学んでいなかった
今でも
分からなくなるよ
僕には
抱きしめる言葉は見つからない