詩人:来永 | [投票][編集] |
期待した分だけの
傷は深い
信頼なんて
築くのには
沢山の時間が
かかるのに
失くす時には
あっという間だ
厄介なのは
君にどっぷり
浸かりすぎて
ほかの人とは
違い
嫌いに
無になりきれない
この感情が
もどかしい
人なんて
やっぱりなって
割り切れたら
良かったのにな。
期待した自分が悪い
信頼した自分が悪い
誰か助けてくれ
心が千切れそうだ。
詩人:ヨワムシ | [投票][編集] |
窓の外を覗いてみれば
綺麗な空に冷たい風
静まりかえって眠る町
これまでいくつ
喜びを知り
これまでいくつ
哀しみを知り
幸せとはちっぽけで
不幸とは儚げで
答えは行方知らず
ああ
また桜が咲く季節
流れるだけの季節は早く
終わらない永遠軸
白と黒の僕は
手を繋いだよ
いつも黒が強いけど
黒に呑まれないよう
痛みを知り哀しみを知り
心は死に辛く続く道も
全ては愛に続く道
一生懸命毎日を
一生懸命全力で
迷えばまた桜の季節に
迷えばまた窓を開けて
すべてに意味があり
すべてに終わりがあるならば
僕は僕を愛してやるよ
窓の外を覗いてみれば
黒から白に景色を変えて
僕は少し笑ったよ
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
通り雨のように
目の奥を過ぎ去って
脳裏から消えた言葉
追いかけても
もう思い出せない
それなら、と
気持ちを切り替えて
次の言葉が降ってくるのを
待つしかないのか
もう少しだけ
考えさせてほしい
はじまりの日が雨だったのか
それすらも曖昧だ
快晴だった気もするし
どしゃ降りだった気もする
覚えていないけれど
まるで
おわりの日でもやって来たかのような
曇った顔をしていたんだろう
今にも降り出しそうな空
大粒小粒
ひとつひとつの雨粒が
地面に落ちた数だけ
人の命が消えていくとしたら?
雨に打たれ
流れた血に濡れて
冷えきってしまった地面のように
寒いのは心か
次の日
雨は止み
雲間から光が見えて
希望か何かの
虹が掛かっても
命を失った人々の目には映らない
なんて妄想か
本当に降ったのかどうかも
定かでない雨は
とっくに止んでいる
あさっての方向には
光が射していて
希望の虹が出ているんだ
その一歩を踏み出すには
もってこいの今日
お前は何を考えているんだよ
横殴りの言葉は
誰かの心を深く傷つけたのか
篠突く言葉は
誰かの心に鋭く刺さったのか
攻撃的で
ひどい言葉だ
下手糞で
ひどい言葉だ
箸にも棒にも掛からない
おまけに
傘も持たないで
飛び出していった彼らの
雨曝しの彼らの背を見て
何もすることが出来ず
ただ指を咥えて
来るはずのない明日を待って
雨宿りを続けている
もう少しだけ
もう少しだけ
「もう少しだけ」は
一生しか続かないのに
雨に打たれる前に命を落とすのか
ひどい話だ
元々
何処にも救いはないけれど
何処にも逃げ場はないけれど
躊躇いながら
書き殴る言葉
着地点はなくとも
ゴールはすぐ其処で
来るはずのない明日もまた
同じように
待ち続けているのだとしたら
そんな都合良くは
あ
また降り出した雨
振り出しに戻るように
思い出して
続きを書き出した
それは
とてもじゃないが
人には言えない
ひどいものだった
詩人:あいく | [投票][編集] |
さて一つゲームの話
10枚の札にそれぞれ
『1』から『10』までの
数字が書かれています
その10枚の札を
数字を伏せた山とし
そこから1枚引きます
チャンスわ10回
その10回の内に1回でも
『1』の札を引けば
その時点で勝ちとなります
ただし1回引くごとに
引いた札が『1』でない場合
その札を山に戻したうえで
山をシャッフルし
最初の状態に戻します
さてこのゲームに勝てる確率わ?
1回引いて『1』の札が
出る確率わ勿論10分の1
つまり0.1ですね
それが10回引けるのですから
0.1×10=1となります
まぁ実際にやってみて
そーなっちゃう人もいるだろうし
そーなっちゃわない人もいるでしょう
えーっと
なんともーしましょうか
ゲームしない方がいい人が
世の中にわ2種類いるもんで
ゲームに絶対に勝ちたいと思う人と
ゲームに勝ちたいと全く思わない人と
この2種類の人でございます
だってゲームなんですから。。。
詩人:あいる | [投票][編集] |
いくら掴もうと
必至に振り回しても
すり抜けるの
手を掴んでくれるのを
待って開いていればいいの
公園の桜は平等に
地面を染め上げる
落ちてるんじゃなくて
散ってるんでもないな
踊ってるみたいだ
ボクらもキャンバスの一部
ペーパー以外は流さないで
もう一歩前へ
公衆便所に振り回されて
やっぱりなんか情けない
ボクを思い出してる
綺麗な水彩も混ぜるな危険
暗い色になるって
知らなかったあの頃
虹色は紙一重
にび色と錆びた指先
いっそ淡色の単色でいい
そう多くの荷物は
持ちきれないから
つくにつけなかった
溜め息は水に流そう
春風は平等だ
花びらは吹雪いても
確立を度外視して
まだ手のひらは空だよ
そんな話をしたもんだから君がボクの手を握るよ
なんとなく寂しかった
心を埋めるよ
ボクの意地なんて度外視で
簡単に笑わせてみせるよ
詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
月はいつも蒼白い
温もりを知らないから
だからいつも独りで
星も寄り付かない
凍りついた蒼
それでいていつも
暖かさを求めていた
そんな月にもある日
恋人が出来た
優しく包み込む風
初めの頃は彼の言葉が
くすぐったく感じた
甘くて柔らかい唇
そこから紡ぎ出される
暖かい暖かい温もり
少しずつ月は彼に
安らぎと心地よさを
覚えていった
風は月に優しく触れる
優しく優しく
柔らかく柔らかく.....
それはだんだんと
熱を帯びてきて
二人は深い口づけを交わした
お互いを求め合うように
何度も何度も 愛を確かめ合う
月は初めて
誰かに深く愛される喜びを知った
今までの寂しさを埋めるかのように
彼に我が儘に甘え、すがった
風も優しく受け入れ
彼女を強く抱き締めて 頭を撫でた
彼は月の全てを愛してくれた
風は言う 「僕とのこと後悔していないかい」
月は告げた 「後悔なんかしていないわ」
それからどれくらいの時間
愛し合っていただろうか...
お互い見つめ合い
恥ずかしさにハニカミながら
満たされる幸せを噛み締める
あれからどのくらいの歳月が
過ぎていったのだろうか...
月はまた独りぼっち
彼は彼女に言った
「時が満ちるまで君とは会わない」と
「君が大きな成長を遂げるまで
僕はずっと待つから.....」
月は嘆いた
「君を待つ」と言った
どれだけの人々が
彼女の目の前を
今まで通りすぎていったことか
まるで風のように...
風は月の恋人だった.....
かけがえのない恋人だった...
今でも聞こえる
頭を撫でながら呟く風の声が....
「月(るな)、君は可愛く良い子だね...良い子だよ...」
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
真っ青な空
雲ひとつない空を見ていると
どこにでも行けそうな気がして
目を閉じても
鮮やかな青が見えるようで
ずっと空を見ていたい
ぼくにも羽があればな
どこまでも
あの空を
飛んで行けるのに
遠くに
遠くに
あんな風に
鳥みたいに
飛んで行けたら