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[193539] 無題
詩人:さみだれ [投票][編集]

幻想は雲の間に見える
たった一粒の星に等しい
私の世界にはもう
それは見えないのだろうと思う
月の位置も知らないのだから
君の表情などわかるはずがない
ここには私だけがいる
ただ
ただ

続きを失った物語は土に帰る
種にもなり得ないだろうに
見つからないように息を潜め
覗きこめば死んでしまいそうで
だからもういいんだ
ひとりきりでいいんだ

君の声がする
それは言葉だろうか
なんでもいい
寝たふりでもしていよう

幻想は雲の間に見える
一粒の星に等しい
私の手にいっぱいになるには
とても小さすぎた
それを大切にするために
君の手が必要だったんだ

魂魄の長い旅路が終わる
君の声が
ずっと聞こえていた

2017/05/29 23:40



[193538] 目で追いかけること
詩人:絶対零度 [投票][編集]

あなたを追いかける
届かない人を追いかけて
届かない想いに鍵かけて
それでもあなたを
追いかけている




2017/05/29 22:47



[193537] 消息不明
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

キミの傷の深さは



ボクには 分からないけれど



キミと同じ立場だったら



ボクもきっと 傷ついていただろう



明かされた真実 知らなかった秘密




それでも はにかんで見せていた



あの笑顔 今は痛々しくて…




どうして あの日



一言 キミに声を掛けなかったんだろう




どうして キミの気持ちになって



考えることをしなかったんだろう



分かるだなんて とても言えないけど



なにかサインがあったかもしれない



気づけたかも知れないのに



ボクも 周りも なにひとつ



してあげられないまま



静かに キミは



いなくなってしまったんだね…

2017/05/29 04:18



[193536] そこまでいいひとがいないせかい
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

そこまでいいひとがいないって
わかってる
さっきまでわらっていたのに
またいかりがこみあげてくる
なにをしんじて
だまされたようなきもちになるのか
じぶんでもわからない
じぶんすらわからないのに
どうして
またしんじてしまうんだ
あなたもわたしも
わらってはうらぎられては
くるしんでいる
そこまでいいひとがいないせかい
それまでなのに
それからも
いまもまた
どこかでだれかをしんじては
いきをしている

2017/05/29 03:38



[193535] 珊瑚と二八蕎麦
詩人:村和緒 [投票][編集]

珊瑚を見に行ったら
巨人に出会い
電気を消されてしまって
トイレで立ち往生した
勇気を持った矢が飛んで来て
トイレの中で
魚のムツを食べた
いいねばかりをしていたから
電気を消されたのかも知れないと
戸に書きつける
反省の文に
美味かった二八蕎麦の
昼餉を思い出して居た

2017/05/28 22:34

[193531] ゆめ
詩人:ユズル [投票][編集]


手に入れたものは
どれだけあるだろう
あれがほしい これがほしい
求めてきたもの
たくさん

まぶしく見えたのは
目には見えないもので
持っている人 持っていない人
ほんとうに
わけられるのかな

こんな
こどくなぼくも
いつか誰かに 響くのかな
心の底から
あいしたい

2017/05/27 20:22



[193530] あなたわたしきみぼくわたしあなた
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

君がもし扇風機だったなら
壊れても買い換えないでいる

君がもし紙パックのカフェオレなら
いつまでも飲まずにいる

君がもし人間だったなら
壊れても
腐っても
キスもせずにそばにいる

そんなはずないよね
そんなはずないのにね
どうしてか
笑ってしまうのは

私が北極星だから?
あなたがコンパスだから?

君を見つけるために生まれ
見つけやすい位置に君がいた

そんなはずないよね
そんなはずないのにね
どうしてか
笑ってしまうのは

2017/05/27 03:22



[193529] 欺時恋愛
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

もし 騙されていたとしても



あなたに 裏切られていたとしても



これまで 一緒に過ごせた日々は



かけがえのないものだから



あなたにとっては 退屈で



どうでもよかったかもしれない




私を堕とす 芝居だとしても



この恋いが ニセモノだとしても




私の気持ちは 本物だから



簡単に 変えられない



嫌いになんてなれないよ…






ありがとう さようなら



私 幸せでした



2017/05/27 01:08



[193525] とりあえず
詩人:アルバトロス [投票][編集]

とりあえずで取り繕う

シャワーで流して
また明日もとりあえず

それは哀しいことじゃないよ
それでも僕らはやっていける

2017/05/25 22:09



[193524] 夜の灯
詩人:ai [投票][編集]

不自然に反対に回る秒針から見えてた
何処かの誰かの高層マンション
不揃いに灯る オレンジや白
洒落たウッドブラインドから漏れる灯り
何の疑いもせずにあそこの住人は
しゃぶしゃぶを食べる様な
アットホームが浮ぶと
幼少期の寂しい音と同じリズムで
胸がイガイガ鳴った

静かすぎる真夜中のバイパス
乾いた風に乗って青い車を走らせる
規則正しく並ぶオレンジの灯り
灯されたり 影たり 交互に 繰返し
このまま消えてしまえたい
胸が イガイガ イガイガ

そんなとき

イガイガと同じリズムの
気の利いたスロージャズ
カーステレオが優しく喋り続ける

これは たぶん、

好きさ
ずっと
静かに





2017/07/25 20:32
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