詩人:IKUMI | [投票][編集] |
肺の末期の癌。
爺ちゃんはそう告げられた。
そして、爺ちゃんは
私の母にこう言った。
もう十分生きた。
死ぬ間際に辛い思いをしたくない。
だから、抗癌剤は断ってくれ。
…爺ちゃんの気持ちが痛い位に
分かってしまった。
使った事ない人にはきっと
分からないこの気持ち。
爺ちゃんの気持ちを
分かるのはきっと私だけだ。
でも、一つだけ違うのは…
爺ちゃんは私と違って、
生きる事から逃げなかった事。
爺ちゃんが…
カッコよく見えた。
少し元気付けられたよ。
爺ちゃん、ありがとう。
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
当日券ばっかり入手したがって広告なども漁りむさぼる
せっせと波打ち際で拾い集める色とりどりなときめきの結晶を 鏡っぽい水玉の浮かぶ風船にやっぱり詰めて飛ばそう
気休めに鳴り響かせる鐘の音へ耳をすますよりずっと前から
びっしりと繁茂する草花や木で飾られた迷路の中心にて 青のまばらな空模様と隙間を縫って射しこむ光とが呼応する
箱庭でそびえ立つあの熱を帯びた牙城にも眠る宝物を夢みては
めいっぱい予約席という名の希望へ舵を切るとしよう きっと隣の椅子に座る美しくもがく人を待ってみようっと
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
海鳥が微かに騒いだりもして きみは湖のほとりにて物思いなどふける
島の群れへと向かって舟がまっすぐに進めば おぼろげな夢魔から脱するまでもがき続ける人生を
きみも送りながら山頂で足を休めては日向ぼっこで あちらこちらに咲きみだれる探究心が開花だったり
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
誑かされた人の名前は 儚くも清らかに響き続けるものか
おれは自問する この考えを踏まえて おれの心が奮い立った
きみならば 感情のほとばしりを受け止めきれるか
あれほどの輝きがおれを包み込もうとは劇的すぎる
墨で染まる叢雲 でも星と 晴れやかに笑い合いたいな 雷が鳴っても楽しいな
おれならば 勇ましく遊びまくるなら口遊むのが勇敢なる歌なんだと豪語するぜ
それはそうときみにとっての
おれって最難関の存在に成り果てたのか
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
かたつむり ならびに ななほしてんとう
じゃっぱじゃぱ うりゃわりゃうわりゃ
のぷるのぷら ぐにょ ろっぴちゅぴちゅ
ぬんぴょこっぺ ぎょあんそぎょあんせ
できゅきゅ しゅるしゅ れっぱさぼわん
もばなんまぼなん ぷかっぴかっぱちり
きみのなは らんらんらん ぜんとうよう
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
うろこ雲に包まれて 芳醇な香りなども味わおう
きみの真っすぐな想いが心をくすぐるんだ
器の大小でも競おうか やっぱり悔しいから棄権するよ
でっかい満月の浮かぶ宵に閉店を知る気持ち
割り切った顔をしてみせても すっきりと解決できない根が絡まり
おれには整理しきれない頭痛の種が机で眠れる
多感な季節を振り返る歌が まさか今頃になって手渡されるとは
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
図星であったシンクロニシティやあてずっぽうな魔方陣を
成り立たせながらもターキーを目標にして球を研磨する
痛快なまでにウェイヴを繰り返す現象に酔いしれる宴は
底が抜けるほどのロングシュートで空路も渡り魅了され
砂時計がたまらない最寄り駅にてプロロウグだの鳴り響く
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
川ぞいを旅すると風の妖精といあわせる
急に手を引っぱられて駆けだすんだから
面くらいながらも楽しそうに流され
光りかがやく橋のまんなかに人影があり
渡ってゆけば集まって仲よくもなる
向こう岸へ行きたいと告白すると元気づけられ
掌の温度を確かめながら振りかえってみる
心なしか微笑みの奥に涙をしまいながら
別れるいさぎよさと懐の深さに憧れるばかり
声に乗せてもありがとうじゃ足りない宝箱も贈られたら
想いの糸をつむぎ続ける伝説の勇者だと思うこのごろ
詩人:来永 | [投票][編集] |
君が好きだった
僕が居ない。
気づいたのは
君の言葉
責める言葉なんて
1つも無かったのに
気づいたんだ。
君の悲痛の叫びが
ごめんね。
変わってしまって…
ごめんね。
こんな僕を
みせてしまって…
僕の出した答えは
もぅ気づいているかな?
僕は君の幸せしか
願っていないんだ。
この心が完璧に歪む前に
君が幸せを見つけてくれたなら
まだ僕は君を笑って
見送れる気がするよ…
どうか泣かないで愛しい人よ
どうか笑っていってくれ