ホーム > 詩人の部屋 > 新着順表示

新着順表示  〜 新着順に10件ずつを表示しています 〜


[193196] 夕方になる少し前のこと
詩人:安曇 [投票][編集]

夕方になる少し前のこと

私は1人で運転していた

声も出せないくらい、心は重たくて

何も考えたくないと、あてもなく走らせていた

信号で止まり、ふと目線をあげると

薄い蒼の中に、薄い月がいた

ぼやけた丸


逃げてはいけないと、わかっているけれど

私は、逃げていたのかもしれない


薄い月をみつけて

まるで今の私の心のようだと

凄く泣きたくなった。

2017/01/11 16:38



[193195] 運転中に
詩人:安曇 [投票][編集]

同じリズムで走る学生たち

同じ色のユニフォームをきて

えいおえいおー

前を走っていく


信号が青になり、私はアクセルを踏む

前にいた学生たちに近づいて

遠くなって行く


えいえいおー

小さくなる学生たちは

遠く遠くなっても

同じリズムで走っていた


2017/01/11 16:39



[193194] 爺ちゃんの気持ち。
詩人:IKUMI [投票][編集]


肺の末期の癌。



爺ちゃんはそう告げられた。



そして、爺ちゃんは
私の母にこう言った。



もう十分生きた。
死ぬ間際に辛い思いをしたくない。
だから、抗癌剤は断ってくれ。



…爺ちゃんの気持ちが痛い位に
分かってしまった。



使った事ない人にはきっと
分からないこの気持ち。



爺ちゃんの気持ちを
分かるのはきっと私だけだ。



でも、一つだけ違うのは…



爺ちゃんは私と違って、
生きる事から逃げなかった事。



爺ちゃんが…
カッコよく見えた。



少し元気付けられたよ。



爺ちゃん、ありがとう。

2017/01/10 23:18



[193192] #0294
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

当日券ばっかり入手したがって広告なども漁りむさぼる
せっせと波打ち際で拾い集める色とりどりなときめきの結晶を 鏡っぽい水玉の浮かぶ風船にやっぱり詰めて飛ばそう
気休めに鳴り響かせる鐘の音へ耳をすますよりずっと前から
びっしりと繁茂する草花や木で飾られた迷路の中心にて 青のまばらな空模様と隙間を縫って射しこむ光とが呼応する
箱庭でそびえ立つあの熱を帯びた牙城にも眠る宝物を夢みては
めいっぱい予約席という名の希望へ舵を切るとしよう きっと隣の椅子に座る美しくもがく人を待ってみようっと

2017/01/10 16:27



[193191] #0293
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

海鳥が微かに騒いだりもして きみは湖のほとりにて物思いなどふける
島の群れへと向かって舟がまっすぐに進めば おぼろげな夢魔から脱するまでもがき続ける人生を
きみも送りながら山頂で足を休めては日向ぼっこで あちらこちらに咲きみだれる探究心が開花だったり

2017/01/10 16:19

[193190] #0292
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

誑かされた人の名前は 儚くも清らかに響き続けるものか
おれは自問する この考えを踏まえて おれの心が奮い立った
きみならば 感情のほとばしりを受け止めきれるか
あれほどの輝きがおれを包み込もうとは劇的すぎる
墨で染まる叢雲 でも星と 晴れやかに笑い合いたいな 雷が鳴っても楽しいな
おれならば 勇ましく遊びまくるなら口遊むのが勇敢なる歌なんだと豪語するぜ
それはそうときみにとっての
おれって最難関の存在に成り果てたのか

2017/01/10 16:16



[193189] #0291
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

かたつむり ならびに ななほしてんとう
じゃっぱじゃぱ うりゃわりゃうわりゃ
のぷるのぷら ぐにょ ろっぴちゅぴちゅ
ぬんぴょこっぺ ぎょあんそぎょあんせ
できゅきゅ しゅるしゅ れっぱさぼわん
もばなんまぼなん ぷかっぴかっぱちり
きみのなは らんらんらん ぜんとうよう

2017/01/10 16:11



[193188] #0290
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

うろこ雲に包まれて 芳醇な香りなども味わおう
きみの真っすぐな想いが心をくすぐるんだ
器の大小でも競おうか やっぱり悔しいから棄権するよ
でっかい満月の浮かぶ宵に閉店を知る気持ち
割り切った顔をしてみせても すっきりと解決できない根が絡まり
おれには整理しきれない頭痛の種が机で眠れる
多感な季節を振り返る歌が まさか今頃になって手渡されるとは

2017/01/10 16:08



[193187] #0289
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

図星であったシンクロニシティやあてずっぽうな魔方陣を
成り立たせながらもターキーを目標にして球を研磨する
痛快なまでにウェイヴを繰り返す現象に酔いしれる宴は
底が抜けるほどのロングシュートで空路も渡り魅了され
砂時計がたまらない最寄り駅にてプロロウグだの鳴り響く

2017/01/10 16:03



[193186] #0288
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

川ぞいを旅すると風の妖精といあわせる
急に手を引っぱられて駆けだすんだから
面くらいながらも楽しそうに流され
光りかがやく橋のまんなかに人影があり
渡ってゆけば集まって仲よくもなる
向こう岸へ行きたいと告白すると元気づけられ
掌の温度を確かめながら振りかえってみる
心なしか微笑みの奥に涙をしまいながら
別れるいさぎよさと懐の深さに憧れるばかり
声に乗せてもありがとうじゃ足りない宝箱も贈られたら
想いの糸をつむぎ続ける伝説の勇者だと思うこのごろ

2017/01/10 15:57
5199件中 (2491-2500) [ << 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 >> ... 520
- 詩人の部屋 -