詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕を 今、悩ますすべてに問いかける
渦にも似て とぐろを巻く 不安の影よ
おまえは 一体 何のために私を さいなめるのだ?
自問自答の エブリデイ
ひび割れた窓の向こう
飛んで行きたいよ羽根があるなら
耳にあてがうイヤホン
行きつ戻りつ
回想の電車は走る
ブルースから
ロックンロールへ
流れていく ローテーション
この世界を支配する退屈よ 死んでくれ
何も言わせないための常識なら無い方がマシさ
雑踏のざわめきを聴きながら
世を儚む
「正しい正しさ」なんて 多分ひとつもないよ
だから僕らは 間違えるのさ
まっすぐ立つために
木枯らしに 背を向けて 走り出す
北風こぞうの真似事
それは緩やかな
しかしながら 厳かな 回転
始まりと終わり 対なすもの その凡て
ああ知らないことこそが罪であるならば
僕らは あまりにおおよそを 知らなさすぎるね
偉そうな人達に教えられたことは
人を羨むことと人を憎むことの どちらかだ
耳にあてがうイヤホン
行きつ戻りつ
回想の電車は走る
ブルースから
ロックンロールへ
流れていく ローテーション
この世界を支配する退屈よ 死んでくれ
何も言わせないための常識なら無い方がマシさ
ねえいっそ 命なんて危ういものを持ったことを 憎んで生きようか。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
代わる代わる
変わる時代の色に
移ろいゆく
季節の果てに
なにがしかの不安となにがしかの期待
虹のたもとへ 心は帰る
また明日笑える
そんな小さな 幸せを思いながら
砂漠をゆく 駱駝の
海原をゆく 鯨の
その 瞳に 命は輝く
燃える朝日の向こう
ただひたすらに道は伸びる。
詩人:もとり | [投票][編集] |
可愛いよ
愛してる
大抵の女はその二つを元に
上手く言い回せば簡単に落ちる
落ちるまでの駆け引きが楽しくて
落ちて仕舞えば興味が無くなる
所謂頭脳を使った恋愛ゲーム
誰を本当に愛する事も無いので傷つく事も無く
他の女を抱いても裏切るっていう感覚も無い
だから相手が泣こうが縋りつこうが
一欠片も罪悪感も感じない
それが日常
どう受け止めても構わないし
俺は俺のしたい様に生きる
刹那主義でも
享楽主義でも構わない
好きとか
本気だとか
煩わしいだけ
詩人:IKUMI | [投票][編集] |
昨日、何年か振りにお酒を飲んだ。
飲んで飲んで飲んで飲んで
忘れたかった。
寝たかった。
でも、忘れられず、寝れなかった。
悪夢から逃げられない。
お前のせいだと。
何度も言われる。
先に裏切ったのは…私?
「転校なんかしなければ私はこうならなかった!」
幼なじみで親友だったあなたの叫び。
…ちゃんと、守ってあげられなかった。
ちゃんと、伝わってなかった。
飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで飲んで、
生きたくないと嘆き、涙した。
久しぶりに人に涙を見せた。
情けない自分がいた。
「そんなんだから、優太君も失うんじゃん!」
…ガンっと鈍器で殴られた様な感覚だった。
そんな風に思われていたのかって。
「あんたなんか親友じゃない!」
一番ショックな言葉だった。
ごめんな。
傷付けて…ごめんな…
そしてまた私は…狂う。
アルコールに頼る。
ガスに頼る。
哀れな人間だ…
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
一緒に寝て
一緒に起きて
ぼくのそばにいつの間にかいるきみ
悲しくなるとなぜか分かって
怒っていると悲しそうに止める
ぼくよりはるかに早く年をとっていくけど
ずっと変わらず
ぼくの親友
ぼくの家族
そばにいるから
どんなときも
フワフワでまんまるなきみ
いつもありがとう
詩人:もとり | [投票][編集] |
息を吐くように
言葉を紡ぐ
幾重に広がる語彙を
散らばるパズルピースを集めるが如く
目に見える事の無い感情や思想を
繋げて拡げて具現化していく
素敵な物を創ろうという
高尚なる物でも無く
立派な物でも無い
余分な物を切り落とし
其れなりの形に仕上げただけの
偶然と必然の産物なのだろう
年を重ね
経験を積み
見知らぬ世界に触れ
感情を揺り動かし
また産み落としていく
創り上げた物は私の生き様
其の物なのだろう
詩人:もとり | [投票][編集] |
必要としてくれるから受け入れる
必要ではないなら離れる
主体性も無く
宛すら無く彷徨って
いつか私を本当に
必要としてくれている所に
ただ漂うだけ
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
あなたの心に座り込む
孤独の虫が鳴いている
騒がしくて仕方ないな
追い出してしまいたい
雨の日は嫌い
歩く道がいつもより
狭く感じてしまう
ひとつ間違えば靴の中まで
冷たくなっちゃうから
あなたの心に映り込む
空の色が馴染んでいく
眩しくて仕方ないな
黒く塗りつぶしたい
歩くことに疲れはてて
喉が渇いたな、なんて思う
自販機まで歩ける力を
きっと隠し持ってるはず
あなたの心に詰まってる
あなた以外のたくさんを
たぐりよせたらもう大丈夫
僕だってひとりじゃない
詩人:どるとる | [投票][編集] |
パレットの中にまたとない色を想像する
冬の降り積もる真っ白な画用紙に描くのは世界
最後の輝きは ひときわ輝いて 世界を照らす
目の前に 広がる色彩
あふれる 赤 青 緑
何色に染まろうか
引かれた線を越えて
常識を 捨て去って
残った 優しさが 花を咲かすから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜明けが 突き刺さる 目を眩ませる
光は 集団になっておまえを 囲い込む
急ぐのなら 迷う暇さえないだろう
扉を開けて
夜明けが 突き刺さる どんな正しさも今だけは 見えないまま
目の前にある世界だけが すべてだと信じてる
時計は 回想のレールを走る
かけ上る
かけ上る 空へ
夜明けが 突き刺さる 目を眩ませる
光は 集団になっておまえを 囲い込む
急ぐのなら 迷う暇さえないだろう
扉を開けて
太陽の下で 笑うよ。