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[193011] 
詩人:どるとる [投票][編集]


糸を結ぶように ひとつに束ねた
同じ思い出を 今日記憶に刻んだよ

重ねていくのは 限りある季節
不安になって風に たずねた
生き方に 間違いがないか

桜よ なぜそんなにきれいなのか
散り際さえ 美しく
舞うように落ちる花びら
しばし時を 止めて終わる命を 見送る

声を潜めて 胸の音を 聴いてごらん
生きていると 確かにわかるから

色を変えて 流れていく季節
言葉なんて 本当は万能じゃない
形に迷うときさえあるから

桜よ 伸びた枝の先に 蕾を 抱いて
新しい命を 明日に
つなげていく リレー
遠い夏を 呼ぶ 声の傍らで遊ぶ日射し

ああ 今の気持ちさえ言葉にできずに

ただ美しい景色の前に 立ち尽くすだけ

それだけで 幸せになれてしまう不思議

桜よ なぜそんなにきれいなのか
散り際さえ 美しく
舞うように落ちる花びら
しばし時を 止めて終わる命を 見送る。

2016/11/26 20:04



[193009] 春の暦
詩人:どるとる [投票][編集]


暦の上に 忘れじの春が 降りてきて
あなたは何度でも 振り返ってしまう

桜に埋もれた 町を歩きながら
なくしものを 探すけれど見つからない

足りない 言葉を 集めたら
あなたに届くかな 風に乗せて

会いたくて 会えなくて
ただ季節は流れていく
笑うことも 泣くことも味気ない
あなたが いなければ
幸せなど あり得ない。

2016/11/26 09:56



[193008] マージナルマン
詩人:どるとる [投票][編集]


夜ともなく朝ともなく あくびばかりしている気がする
死にたくなるほどの退屈は しばらく僕から離れないつもりだ

なんとなく 開けたドア その向こうにある景色
変わる 季節を運んでいく 気まぐれな風

ただ なんとなくで終わり始まる季節に
僕は何も言えず 流されていく

冷えた 両手に吹きかけた息は白く染まり
見上げた空は 透明だった

僕は 弱い心を見透かされそうになって
あわてて はみ出しそうな涙を隠した

ああ夜明け前には まだ遠い 薄暗い中で猫は眠っている
気になるよどんな夢を君は見ているのかな

重ねてゆく 声は 宛もなく 意味さえ持たない
それでも 眩しいくらいきらめいている

旅立ちを 決めたのなら 迷いなど捨てて
昨日の僕に 恥じないように

越えていくのさ 弱い自分を 飛び越えて
まだ知らない 自分に出会うため

書き記された 今日の思い出よ 輝いて
未来を照らす光のひとつになれ

旅立ちと別れの 季節の 始まり
切符を 握りしめた手に力を込めた
乗り込む列車は 君を 連れていく
揺らぐことのない たしかな未来へ

ただ なんとなくで終わり始まる季節に
僕は何も言えず 流されていく

冷えた 両手に吹きかけた息は白く染まり
見上げた空は 透明だった

僕は 弱い心を見透かされそうになって
あわてて はみ出しそうな涙を隠した。

2016/11/26 09:13



[193007] おなじもの
詩人:歹←ガチ [投票][編集]


好きなこと

同じだったら嬉しいけど

変わっていくこともあるし

違ったって許せるから


嫌いなこと

同じだったら落ち着くし

変わることはあまりないから

違ったら許せないから


好きなことが

同じよりも

嫌いなことが

同じのほうが

良かったのかもしれない


だって好きなことは

ふたりでこれから探していける

2016/11/26 00:04



[193006] ざんこくな猶予
詩人:剛田奇作 [投票][編集]



しゃかしゃか うっとおしい


水滴で濡れた 

コンビニの袋



ソファに 放り

コートも 放り


充電の切れたiPod が 落ちる




ふと よぎる



君がいつもしていた

あの マフラー



似合ってないでしょ?

って 清楚な高い鼻をこすってさ




そうだ

君だっけ


先に 歩き出すのはいつも



去りたい気分なのは 僕なのに 

怪我するのもいつも 僕



喫茶店で負傷

石垣で嗚咽 

シャツの裾までも 過去を縫い付けた って



また 笑われた


せわしない神様に





ゆっくりまばたきするのは 飽きた証拠?



レジのそば 人のいない禁煙席



ストローを指す 仕草

窓の向こう、雨の駐車場



くしゃみの次の瞬間の、君の瞳孔




無数の星の一つが  僕で、

ある 一つが  君なら、



どれだけの距離で 存在できるんだろう




ロバの形の コースターを 窓に貼って

二人でいたずらをする




「影すらも

交わらず 塵になったの?」



触れたかった


差し出された君の、湿った指先

2016/11/25 23:50

[193005] 魔法のような
詩人:どるとる [投票][編集]


魔法のようだと 思ったよ
こんなに綺麗な景色だからさ
約束の 指切り 手編みのマフラー
時を越えて 咲いた花 未来へほころんでく

いつか 会えるといいな 笑い顔のあなたに
歌を歌おう 落ち込む気持ちをぶっ飛ばすために
歌を歌おう 魔法のような
歌を歌おう 魔法のような。

2016/11/25 23:07



[193004] 貴女の自傷行為が 患者の治療プランに向けられた
詩人:実験台ラット [投票][編集]



その人は
悪魔から離れて 天使モードに
切り替わり

悪魔モードの 医療倫理に障る

患者には 虐げ 虐待にしかならない
ことまで

きっと
私は悪くない 上司のせいにしとこうと
思いかねない面を感じます


あなたの上司は 患者 間引き

年寄り間引き 考えるような人には

あの上司は 見えないのですが


あなたの自傷行為を

治療与えた 患者に向けた

その治療プラン 辞めて!と

懇願した私に

貴女の自傷行為が 患者の治療プランに向けられた

ペイン痛み与える事を好み出す






2016/11/25 20:21



[193003] 奇跡
詩人:どるとる [投票][編集]


人混みあふれた 駅前通りに雪が降る
予報を裏切らないつまらない空模様

途切れないように会話をつなぎながら
今日こそは笑わせてやると息巻いている

ボーナスで無理して買った 靴は君に似合うかな
財布は泣いてるけど顔は笑ってるよ


こんな小さな奇跡は もしかしたら
毎日どこかで 起きている
だとしたら いいなと思っただけ

ほんの小さな奇跡は気づかないだけで
今日も誰かの隣に 座っている
だとしたら いいなと思っただけ。

2016/11/25 20:21



[193002] 物語
詩人:どるとる [投票][編集]


ああ この世界はいつもここにあるよ
名前のない夜にも頭の上を回る

ああ 星の 巡りで今日も夜は明けて
立ち止まったままでも時は前に進む

神様のいない世界は時に少し残酷で
泣きたくなるけれど
誰かがくれる優しさに なんとか救われてる

ページは またひとつ めくられて
物語は 先を急ぐように進む

ゆっくりと夜は朝へと動いていく
いつまでもここにはいられそうもない

少しだけでも君が笑ってくれるなら
きっと明日の 世界は晴れるだろう。

2016/11/25 19:11



[193001] 
詩人:波瑠樹 [投票][編集]


たった一人でいい
たった一つでいい

深く強く届いたのなら
深く強くこの胸に受け止めたなら

そのたった一つの
想いの繋がりで
僕は強くなれる。


2016/11/25 06:51
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