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[192889] ただいま おかえり
詩人:どるとる [投票][編集]


街の日は暮れて 今日も 終わるよ
待たなくてもすぐに夜はやって来るだろう

茜さす帰り道の 切なさを ポケットに詰め込んで

どこか遠くに 行きたい気持ちを
風が運んでいくよ

電車の窓から見えた街並みは
疲れはてたように 見えたよ

ただいま おかえり 交わされる 言葉が

どんなあなたにも 聞こえるように

そう願う僕は なぜかいつの間にか
涙を 抱きしめていた

その理由を 僕は知っている。

2016/11/12 14:05



[192888] 珈琲
詩人:どるとる [投票][編集]


枯れ葉が 舞う道の上に冬が降りてきて 寒そうに 君は襟を立てた

自販機で 買ったばかりの珈琲を飲んで
温かいねって 笑ったのは昨日のようだ

背中あわせでも互いの心が見えていたのに
僕らは 醜ささえも見つめてしまった

君が好きだったあのメロディと レコードを道連れに
風の中に 歩き出していこう

いくつもの言葉を知っているのにな 知っているつもりだっただけ

最近嫌なことばかり 続いていたから
ため息でもつかなけりゃやっていけない

どうして僕は悲しい歌なんか歌っているんだろう
手放せない 涙が語りかけてくる

覚えたての メロディと あのコードを 抱きしめて
闇の中に 駆け出して行こう

背中あわせでも互いの心が見えていたのに
僕らは 醜ささえも見つめてしまった

君が好きだったあのメロディと レコードを道連れに
風の中に 歩き出していこう。

2016/11/12 13:55



[192887] 喫茶店
詩人:どるとる [投票][編集]


坂道の下のこじんまりした喫茶店「風」
マスターが 淹れてくれる珈琲が 好きなの
めっきり寒くなってきました
お体など 壊さないように
体をあたためて ください
言葉が 染みるよ

言葉はなくても そこには
果てのない 優しさが あったんだよ
今もそこに 風は吹いている
君を呼ぶ 懐かしい声

坂道の下の こじんまりした喫茶店
マスターが淹れてくれる珈琲と時々見せてくれる笑顔が好きなの。

2016/11/12 13:40



[192886] ドントウォーリー
詩人:どるとる [投票][編集]


人生は 辛いことがどうしたって多いからね
時には すべてを放り出してしまいたくなる わかるよ

だけどそんなときこそ
負けちゃいけない気がする

見上げた空に 星が流れた
願い事を 言う暇もないくらい
忙しい僕らを 風が笑ってる

懐の寒さに ふるえながら
夜が明けるのを待ってる

大丈夫なんて 言葉は宛にはならない
でも 今は 他に思い付かないんだよ
ごめんね ドントウォーリー

転ばぬ先の杖だって そんな ことわざもあったっけ
だけど 道しるべにするには いささか頼りない

ベイビー 地図なんて放り投げてしまえ
そんなもの 役には立たないから

まだ出会ったこともないメロディを
探して ギターをつま弾き枕詞で遊ぶ
アルペジオの はじけるような 波

明日のその先が 知りたくて
走り出す 滑走路なんかいらないのさ

夜空に散らばる星を数えて
途方もない 夢を数えてゆこう
ご心配なく ドントウォーリー

落ちるような リズムに 導かれて
世界の果てから駆けつけてきた
真新しいドキドキ 抱きしめたい

懐の寒さに ふるえながら
夜が明けるのを待ってる

大丈夫なんて 言葉は宛にはならない
でも 今は 他に思い付かないんだよ
ごめんね ドントウォーリー。

2016/11/12 13:37



[192885] どんとたっち
詩人:あいく [投票][編集]

毛虫に触ってはいけません
たまに勘違いしたひとが
毛虫を解ったつもりなのか
触ろうとしますけど
まぁろくなことぢゃありません
毛虫わちゃんと考えて
毛をはやしておるのです
あと
お店の入り口にわかりやすく
おさわり禁止ってかいてあるのも
押すなは押せの芸人世界の
『お約束』でわないのです
まぁこれも勘違いで
触ろうとすることもありますが
まぁ夢に触れるとわ
そーゆ事かもしれません。。。

2016/11/12 01:16

[192884] ミネラル
詩人:たかし ふゆ [投票][編集]

空が澄んでいるのに

もやもやとしている不思議さ

清澄な空気を鼻腔いっぱいに含んで

突き抜ける、秋晴れ

さはやかなれど


干された、かたっぽの靴下

オハイオのマーケット

香る微炭酸、三ツ矢サイダー


不自然に生きていく

自然な僕ら

2016/11/11 12:24



[192883] ただ
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

ただ 純粋でいたい



誰かに 傷つけられたとしても



ただ 正直でいたい



誰かを 傷つけてしまったとしても




ただ 真っ白でいたい



淀みや汚れを 知ったとしても



ただ 真っ直ぐでいたい



雪にも折れない 柳のように



ただ 清らかでいたい



澄んだ 月明かりに映る



静かな 川面のように



2024/11/27 22:28



[192882] ノンフィクション
詩人:どるとる [投票][編集]


終電も過ぎたプラットホーム
改札の向こうには 終わりのない闇が広がって

雪が降りそうなくらい 寒々しい 空だから
ポケットに 両手をいざなわれ

吸い込まれるように 入ったコンビニで
少しの つまみと缶ビールを 数本買った

毎年冬は 寒いねってただそれだけで
震えているうちに終わってしまう

案の定 翌日の朝は雪が降ったよ
息まで白いよ 吐き出されてすぐに消えた。

2016/11/10 21:30



[192881] 窓をあけて月をみてる
詩人:亞利芻 [投票][編集]

キミはだあれ?

凍えたお喋りな風さん達が
ボクのほっぺをくすぐるから
溶けてしまいそうだよ

氷の中に閉じ込めた痛みと記憶

涙になっちゃうと
ほらね

忘れちゃうんだ

痛みも悲しみも
とっても大切なんだよ

だからね
カチンとしまっておくの

泣いちゃダメ

それがボクのおまじないだよ

幸せな時間の落し物

カチンと胸にまだあたたかい

大きく息をすいこんで
風さん
ごめんね

ボクのなかへ

凍えた風さん

みえるかな

まだ幼い泣き虫な女の子

そう

あれがボクだよ

仲良くしてもらえると嬉しいな



2016/11/10 21:19



[192880] コンビニ
詩人:どるとる [投票][編集]


いつもそこにあるのに 気づかないくらい
ささやかな 幸せに抱かれている

町で一番 大きなストアーの そばに
ポツンと寂しげに あるコンビニ

なんとなく 雑誌コーナーで
適当な 雑誌を立ち読み

深夜ともなれば 人もまばらで
あくびする店員と 窓越しに見る 闇

エロ本の袋とじを なんとか 見ようとして
覗きこむ 自分のあわれなこと。

2016/11/10 21:06
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