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[192827] 性質
詩人:来永 [投票][編集]

もう
出さないようにしよう

もう
しまってしまおう

もう
諦めよう

自分なんて

いらない

なぜ生まれてきたんだ

なぜ感情なんて

もってきたんだ

もう

いらない

もう

死にたい。

久々に

口に出した感情は

もう後戻り出来ない

ぁぁ。

無意味。

全部

消えてしまえ

全部全部全部

抹消してしまえ


一番に

僕を消してくれ

居なかったものだと

思ってくれ…

2016/10/30 19:11



[192826] エンドロール
詩人:どるとる [投票][編集]


映画の終わりの寂しさのように
さっきまでの物語は 跡形もなく
胸の中からすっかり消えている

それは眠ってる 間に 過ぎていた 通り雨

どうして 明日は来るのだろう
僕には行く宛など ないのに

映画の終わりに雨のように
落ちてくる エンドロール

きれいなだけの 言葉で飾られた
映画の内容なんて いちいち覚えてない

気づけば 誰もいない映画館に
一人残されて 退室を 余儀なくされる
人生とは それによく似た 境遇。

2016/10/30 13:50



[192825] スタンドバイミー
詩人:どるとる [投票][編集]


何も見えない 暗闇の中に 灯る光
それは 君なんだね
照れながら
恥ずかしがりながら
僕の 隙間を埋めていく

スタンドバイミー
願うのは

降りやまない雨も
明けない夜も
ありふれた
言葉で ほどけて
散々に散らばって溶けていく

意味に 惑わされ 形に囚われて
言葉にすることでしか 思いを
形にできないなんて悲しいじゃないか
だから わざと口を閉ざして

生まれ持った 体温で

重ねた傷も 消えない痛みも
愛してみせるから
見せてよ君のすべて

声を ひそめて探すのは あなたの鼓動
かすかな 息づかい

そこにいるんだねやっとみつけたよ

降りやまない雨も
明けない夜も
ありふれた
言葉で ほどけて
散々に散らばって溶けていく

迎えた 朝に何もなかったように
僕らは おはようを交わす
幸せなど 探さずともいつでもここに ある。

2016/10/30 13:34



[192824] 物語
詩人:どるとる [投票][編集]


花のように
こぼれる
雫のように
踏み出した
その一歩から
始まる物語

遅ればせながら
ページをめくるよ

山の遠くから
こだまする
声のかたち
喉の揺らぎ

雷が 遠くで
光って
終わる 季節を
むせび泣いて

そっと目を閉じるとき
枯れる花の
涙は
どこへ行くのか

ああビルの森
抜けた場所
雲の 白さよ
物語 終わらせるには
まだあまりに
僕は何も知らず

人の肌の
ぬくもりも
その闇も
触れたのは
指先だけ。

2016/10/30 13:20



[192823] 愛してる
詩人:どるとる [投票][編集]


愛してる ただそれだけを 伝えるために
人はいくらでも 悩んで迷ったりする

何のために 繰り返してきた日々なのか
砂時計は 絶えず落ち続けてゆくのに

残された時間も そうは長くないから
そろそろ 誰かじゃなく あなただけを
そんなふうに思える人と出会わなければ

僕にはいるだろうか
自分より 大切にできる人が
忙しい 日々を 軽く笑い飛ばせるくらいの
笑顔を見せる あなた
おはよう おやすみ
ごめんね ありがとう
積み重ねる ごく当たり前な 会話も
歌のように 聞き入ってしまうんだろうな
そしてたまに くれる愛してるの言葉で
もう 僕は のぼせ上がってしまうよ

幸福という結末にたどり着くために
手をつなぐことやキスを覚えていく

面倒なんて言わずにやってみることだ
上手い下手は この際見ないでいいよ

同じテーブルを囲んで たいして上手くもない手料理と
相変わらずの 似合わない笑顔
飽きるほどの 幸せな毎日

退屈と 平行して 幸せがあるのなら
そんな毎日も 悪くはない
スプーンとフォークの関係
いつでも 寄り添ってないと
スープも スパゲッティも食べられない
それくらいのもんだと 愛を貶したあとで
たまに ぞっとするくらいの幸せに溺れ
もう 僕はその虜になってしまうよ

愛してる その一言はもはや 呪いのよう
僕を 捕らえる 見えない 檻

僕にはいるだろうか
自分より 大切にできる人が
忙しい 日々を 軽く笑い飛ばせるくらいの
笑顔を見せる あなた
おはよう おやすみ
ごめんね ありがとう
積み重ねる ごく当たり前な 会話も
歌のように 聞き入ってしまうんだろうな
そしてたまに くれる愛してるの言葉で
もう 僕は のぼせ上がってしまうよ。

2016/10/30 11:38

[192822] 
詩人:どるとる [投票][編集]


笑わせるつもりが 泣かせてしまったね
期待してたほど僕は優しくはないから

いらない期待は頼むからしないでくれ
つまらない嘘で君を欺いてしまうから

僕は 君にとってどうやらヒーローみたいで
でも君が言うほど僕は 出来た人じゃないから
困らせてしまうよ
呆れさせてしまうよ
君の理想に 追い付けない僕では
きっと君を 落胆させてしまうだけだ

時計を 過去に戻せるのなら 今すぐ
出会ったあの頃に戻って嫌われたい

君をこれ以上傷つける僕になるのなら
何も言わずに この恋に終止符を打つよ

僕らの間を 取り持つように
運命が からかうよ
余計なお世話だと 僕は 憤った
だがそこにあるのは 寂しさだよ
そうだ 僕はもう君から目が離せなくなっている

笑わせるつもりが 泣かせてしまったね
期待してたほど僕は優しくはないから

いらない期待は頼むからしないでくれ
つまらない嘘で君を欺いてしまうから

突然降りだした雨に足止めを食らって
同じ屋根の下で出会わなければ

この 幸せもなかったのだろうか
それなら僕は寧ろ運命に感謝しなければ

自ら手放した 恋に今さら 自分の弱さに
嫌気がさして 涙がほほを伝うよ

傘が必要だ 今からでもいいなら
嘘を本当に 変えて
終わりから始めよう。

2016/10/30 11:13



[192821] 夜明け前
詩人:どるとる [投票][編集]


少し薄曇りの朝 眠気覚ましに珈琲淹れて
変えたばかりのカーテンを開け放つ

まだ 夜明け前の町並みは 静かなもんで
人通りなんてない 飼い猫も 夢の中

寒くないようにジャンパー羽織って
まだ星が見える空を あおぎながら

川の流れなんかに 澄んだ 空気に
風が運んだ朝の匂いを吸い込んで

答えのない答えあわせを していた

耳にはイヤホン 大好きなボブディラン
ニュースの ラインナップを確認してんだ

地図を頭に浮かべてあてもなくイメージを
泳がせて夢の中で 遠い場所にも行った

こぼれそうな涙を 手のひらにすくって
この夜空に 残らず流してしまおうか

まぶしい光に 出会ったら 言うよ
おはよう 返事はなくても言うよ

そこに昨日と同じ朝があるのなら

行ったり来たりの振り子のように
また振り出しに戻っては
スタートラインに立って
歩き出す背中を 朝日が照らした
かすかなぬくもりが 僕を なぐさめる

寒くないようにジャンパー羽織って
まだ星が見える空を あおぎながら

川の流れなんかに 澄んだ 空気に
風が運んだ朝の匂いを吸い込んで

答えのない答えあわせを していた。

2016/10/30 11:02



[192820] 私は嘘しか言いません
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

ロジックがエラーをおこしたその日

彼らは順応を見つけた

打算を見つけた

妥協をおぼえた


そして笑った。


セイギシンジツアイジンセイセカイ


そして笑った。

2016/10/29 22:16



[192819] 群青
詩人:どるとる [投票][編集]


傘が 受け止める数千の雨粒
雨のカーテン この街を包んで

出会うはずもない
数々の 奇跡なんかは こうして
当たり前に 手のひらに落ちるのだろう

僕は ずっと囚われたまま
概念の 中から 抜け出せずに
あてもなく 想像は広がるばかりで
明日の見えない 不安におびえた。

2016/10/29 22:15



[192817] オレンジ
詩人:どるとる [投票][編集]


どれだけ時が経っても 変わらないものはそばにある
たとえば 歩道橋から見上げた 空のオレンジ色 今日も僕の 瞳の奥で沈む
あの夕日に照らされて 夜が来るよ
胸を撫で下ろすひととき

お母さんとお父さんの間にはさまれて
右手は お父さん
左手は お母さん
仲良く 帰る 姿を見た

胸がじんわり 温められる こんな
何でもない何気ない 幸せを 大切にしていこうと 思った

僕にとって 大切なものが ひとつひとつ
消えていく 悲しいことこの上ない
でもいいんだ 最後に笑えれば。

2016/10/29 19:22
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