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[192779] 空想ドーナツ
詩人:どるとる [投票][編集]


ドーナツ模様の雲が浮かぶ青い空
下手くそな冗談で やり過ごしてく

甘い香りのする ほうへ誘われてふらふら

いくつもの 歌が君を待っている
あの不思議な曲がり角の向こうで

いくつもの 夢が君を待っている
固唾を飲んでその時を待ちわびて

たったひとつの空想を 手のひらに
乗せて 小さな穴から覗き見る世界。

2016/10/22 18:29



[192778] 
詩人:チューリップの花束 [投票][編集]

完全無欠の人間はいない
それはわかっている
過去の恥とか今まで忘れていたけどね
傷を抉り出すように
ちょっとしたことを思い出すことがあるよ
君の前ではかっこいい人でいたかったけれど
未熟さゆえの器の小ささなどを思い出すよ
食い意地張ったデブだったことも
今ではどうしてあんなだったのか理由を思い出せない
馬鹿は死ななきゃ治らないって言われるけれど
色々な思慮不足に後から年の功で気がつくことがある
僕の阿呆さが治ったら
君は僕を受け入れてくれるのだろうか?
弱点のような所には目を瞑ってくれるかな
完璧な人間などいないのだから

2016/10/22 16:15



[192777] 白いハト
詩人:どるとる [投票][編集]


白い肌をさらけ出したから
凍えた手がかじかんで動かない

帰ったら 手洗いうがい するんだよと
お母さんが 笑って言いました

いつもそばにいるはずなのに
いつもは気づかない
優しさも なぜか近く寄り添うと 見える

あなたが 笑うと僕まで笑ってしまう
あなたが 泣けば僕まで 泣いてしまう

そんな 心のつながりを信じていたい
同じ気持ちにはなれなくても

時々重なる 気持ちがあるなら
大丈夫、僕とあなたは ちゃんと
僕とあなたを やれている。

2016/10/22 15:34



[192776] 孤独な海
詩人:どるとる [投票][編集]


さながら目をつむるように
街の日は落ちて すぐに夜が来る
寒々しい 風が 通り抜けてく
暦の上では まだ秋だというのに


凍える手もあたためうるぬくもりを
迷いながら探している

切なさは いつまでも消えないで
僕を 世界から孤独にするんだ
拭ってもきりがなく溢れる涙は
いっそ 海になって 広がれ。

2016/10/22 15:18



[192775] 旅立ちはいつも突然に僕らをさらっていく
詩人:どるとる [投票][編集]


レールの上を行く列車のように
いつまでも変わらない風景に
ただ寄り添うように時は流れて

幾度、夜と朝を 繰り返せばいいのだろう
一度は開けた 扉をまた再び閉めるような
途方もない 徒労を強いられている

その目に映るものをただ 抱きしめているだけならば
僕じゃなくてもその役目は誰でもいいはずだ
世界はコインの裏表
明日と今日は 背中合わせで 向かい合わせ
宛もなく 秒針は 進む 一周回ってやっと一分
そのわずかな 間に何が変わるかな

車窓に映る 景色は鈍色になって
遠い空を見上げて風を 吸い込む
何を道連れに していこう
旅立ちは いつも突然に僕らをさらっていく
物語の向こうへと

走り出したらもう止まらない 好奇心にまかせて
海を渡る風になる
腕を広げれば 空を飛ぶ鳥になる
要は考え方の問題だ
たったひとつのイメージから広がる世界
一歩踏み出せば そこから広がる 世界
小さな勇気ひとつで どこにでも行ける

どこにも売ってない切符を手にしてる
「未来行き」の列車に飛び乗って
もう二度と帰らない旅に出発だ

その目に映るものをただ 抱きしめているだけならば
僕じゃなくてもその役目は誰でもいいはずだ
世界はコインの裏表
明日と今日は 背中合わせで 向かい合わせ
宛もなく 秒針は 進む 一周回ってやっと一分
そのわずかな 間に何が変わるかな。

2016/10/22 13:53

[192774] 白爪草
詩人:どるとる [投票][編集]


胸に咲かせた
白い 白爪草を
あなたは
思い出と 名付けて

小さな 可愛い
日記のページに
足跡刻んで
大事そうに抱えた

街の上に
太陽が 近づけば
夜が明けるのに
太陽が 遠ざかれば
日は沈むんだろう

どうしてかしら
少しだけの切なささえ 捨てられない
優しさを知ってからだよ あなたのせいさ
あなたのせいさ。

2016/10/21 15:14



[192772] 
詩人:どるとる [投票][編集]


汽車の 汽笛が遠くに 聞こえたら
耳を羽ばたかせて音を拾うよ

少しの希望でさもきれいなように見せかけた
幻に だまされていたことに
僕は 今まで気づかずに

句読点が わからなくなってしまう
始まりも終わりもなく
途切れたレールに 朝日があたれば
幸せは 見えるだろうか

川はながれて
花は ほころんで
くすんだ空が泣いた
今日の 痛みも
いつかの喜びも
幻なのだろうか
それならば僕は
生きている意味は
あるのだろうか。

2016/10/20 15:06



[192771] 夕刻、16号にて
詩人:どるとる [投票][編集]


車は 渋滞に引っ掛かって進まない
夕暮れの 街は 疲れて誰も彼も
ため息混じりの呼吸

今日の 悲しみや
喜びを
一身に抱えたような顔をして
時々空を見上げる
表情が 切ないね

レコードは回るよ
刻まれた
コードを読みながら
甘い メロディ

言いかけた 言葉も今だけは
言葉にしなくてもいいや

感情だけが はみ出したまま 尖って
胸の真ん中を 突き刺すように痛い
混みあう人いきれの中を行く

夕暮れを過ぎたなら すぐに夜が来て
何も見えないから あなたの声が聞きたい
道しるべは 少しな曖昧なくらいがいい
ひどく透明な 空

淡い 飴色に 透き通った16号を
小雨よけて進む ミニカー
ワイパー空回り

その胸にまだ さよならをはらんでる
確信をつかれて僕はもう がらんどうさ
せめて言い訳くらいさせておくれよ

レコードは回るよ
刻まれた
コードを読みながら
甘い メロディ

淡い 飴色に 透き通った16号を
小雨よけて進む ミニカー
ワイパー空回り

さあ虹のアーチを くぐれ。

2016/10/20 12:29



[192770] 歯車
詩人:どるとる [投票][編集]

君は多分笑っても笑ってないよ
雨上がりのあとも
かすかな 不安を残して
買ったばかりの花も 枯れたわ
レールの上を がたごと
二両編成の電車が 渡る

窓越しにレリーフ
純白のセレナーデ

軋んだ音で
回る 歯車の
歯ぎしりのような
泣き声を世界の 誰が知るだろう

どうか最後はありふれたハッピーエンド

今も昔も離ればなれの私とあなた
寂しさなんて とうに風になって消えたよ
昼下がりの 庭
感情は波のよう はげしく上下する

砂漠の 蜃気楼
あでやかな幻

絶頂 手前の
恍惚の 笑みで
てっぺんまで上らせてくれないか
太陽に ふれるほど空に近づきたい

それは あなたが見た 光
広がる闇を越えて

軋んだ音で
回る 歯車の
歯ぎしりのような
泣き声を世界の 誰が知るだろう

どうか最後はありふれたハッピーエンド。

2016/10/20 12:11



[192768] 生きてゆく
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

あれから 11年経った



同じように 月が綺麗で



空もよく晴れていた



月日が経って



新しい出会いや経験の中で



キミのことが 消えてゆく



忘れたいわけじゃない



だけど 頑なに思ってもいない



初めて 10年を越えて



自然体で 迎えられているのかもしれない



思い出さないワケじゃないけど



縛られているつもりもないよ



ボクだけが 歳をとることが



老けてゆくことが 恐くて



嫌だと 感じている時期もあった



けど 今はそれもないよ



キミの分まで幸せになるんだと



意気込んでいた時期もあった



今は そこまで背負ってもいない



ボクは ボクで生きてゆくよ



ボクは ボクで幸せになるよ



だから 今までとは



また違った視点で 天空から見ていてね



キミにすがったりせずに ちゃんと



自分の力で 立ち上がるから



自分の力で 前を向くから



もちろん 多くの人に助けられて



支えられて 生きてゆくよ



ありがとう



さようならではないけど




また少し ほんの少しだけ



違った想いで 空を見てるよ



どうか今 この心が 想いが



キミにも伝わりますように





誰かを 好きになることの



尊さを 教えてくれた人



ありがとう



やっぱり 出逢えてよかった



キミを好きになってよかった



素直な気持ちで



後ろを 振り返らないで



ボクは



前へ 明日へ 歩いて行くよ



キミがいなくなった 世界で



キミと生きたかった 世界で



いや きっと違うね これからは



キミが確かに生きた 世界で

2016/10/19 23:07
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