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[192795] 三番線
詩人:どるとる [投票][編集]


僕らは言葉もなく なすすべもない寒さにふるえた
今持てるだけの温もりあるだけ持ち寄って

慣用句みたいな 「愛してる」なんかよりも
もっと心を近づける方法はないかな

まだ来ないかなって もう少しかなって
三番線のホームで君を待っているんだ

最終よりいくつか手前の電車から降りてくる君に遠くから手を振って

どれだけ寂しかったのか 説明するより先に
君を見つけた僕は 安心して
大人げなく泣いてしまったんだよ

寒いから首に巻いてねと手編みのマフラー
僕の好きな色を知っている 君は赤い毛糸を選んでくれた

刺繍が 入っている世界にただひとつのマフラー
君の手には絆創膏が何枚も貼られてた

見上げた夜空に 流れ星がひとつ
祈るのは勿論 君の幸せ

歩幅をいちいち合わせるほど できた人間ではないけど
何度も振り返って君を気にする

ちゃんとついてきてるか心配だから
仕方ないから手をつないでもいいよ
本当は僕がただ手をつなぎたかっただけ

積み重ねた 時間の中にある
思い出が 両手の指でも数えきれないほど増えたよ
そしてまた ひとつ何気ない言葉や仕種が
思い出になってく
僕は今さら 当たり前なことに気づいたんだ
僕は本当に君が好きなんだってことに
気づいたらなんだか恥ずかしくなった

最終よりいくつか手前の電車から降りてくる君に遠くから手を振って

どれだけ寂しかったのか 説明するより先に
君を見つけた僕は 安心して
大人げなく泣いてしまったんだよ

いつでも君が 僕に笑いかけてくれることが
幸せで それを確かめるたびに 泣いてしまうんだよ。

2016/10/25 19:36



[192794] 恋の終わり。
詩人:もとり [投票][編集]



苦しくなるし

悲しくなるし

切なくなるけれど


この感情は今はもう

一人だけの物だから



もういいの

もういいよ



2016/10/28 02:46



[192793] 風の上の足跡
詩人:どるとる [投票][編集]


煙草を 二、三本吸ったあたりで夜が明けた
窓の外にある ありきたりの景色に
投げ掛けた 問いかけは転がる石になって
やがて 穴の中に落ちてしまうだろう

声に出さないと 気づきもしない愛とか
冗談じゃないわと 駆け出した

その背中に 映してた空は くすんで
寂しささえも 笑い飛ばしていた

目の前にあるものがこの世界の すべてなら

過ぎた時間や 写真の中の人々は
生きた 足跡さえ風に消えて

明日の 旅にはついてはこれず

地図を広げても 行き先は ぼんやりとした霧の中
踏み出した道だけが 地図に記されることを知ったのは
つい最近のことだったりするんだ

ため息さえ 吐き出せば 空気を揺らして
小さな風を 起こすよ

旅立とうと 綿毛が野に放たれた日
見送る人は誰もいない 影も形もない

泣いて笑った 今日の思い出は

明日になれば 記憶から遠ざかって
忙しさのあまり忘れてしまうよ

風の上に吹きさらしの足跡だから

行き先も知らない電車に飛び乗って
僕は 何処でもない何処かを目指した

宛もない 旅の行く末を占う花びらは
最後の一枚になるまで千切っても答えは 出ないよ
そんな思案は 往生際が悪いよ

その背中に 映してた空は くすんで
寂しささえも 笑い飛ばしていた

目の前にあるものがこの世界の すべてなら

過ぎた時間や 写真の中の人々は
生きた 足跡さえ風に消えて

明日の 旅にはついてはこれず。

2016/10/25 12:51



[192791] 夜明け前
詩人:どるとる [投票][編集]


夜明けにはまだ遠い 薄暗い街
ため息さえ 凍りついて白く煙るよ

コートの襟を立ててもまだ寒いから
君の 笑顔を浮かべてはほくそ笑む

今か今かと待っている「その時」を
何度でも 繰り返していくのだろう

寂しさと 嬉しさが入り交じったような
どっちつかずの気持ちを道連れに

互いの顔も わからない くらいの闇の中で
お互いの 吐き出す息だけが 目印

そこにいるんだね 笑ってるのかな
泣いているのかな 言葉にして伝えてよ

坂を登りきって 振り返ればもう
朝日が 辺りの 闇を蹴散らすから

積み重ねる時間の 重みとか 意味とか
考えながら どうでもよくなった眠った

果てなく 遠い未来をイメージしては
見えない未来に 怯えて泣いていた

避けられない未来を 運命と呼ぶなら
あなたとの出会いもまた運命だろうか

寒そうにうずくまる猫は 寝返りをうってそのついでに暢気にあくびをひとつ

遠くに見える灯台の光を 目指して走った
取り立てて何の意味もないけれど

なにかが そうさせるんだよ
心をぐっと動かしていくんだよ

ペダルに力を込めてもうひと頑張り
君の嬉しそうな笑った顔を見つけたよ

愛とは少し違う感情だ
だから 僕らは離ればなれ
でも つながっていたよ
見えない 何かで
不確かな今を 確かに明日につなげて

寂しさと 嬉しさが入り交じったような
どっちつかずの気持ちを道連れに

互いの顔も わからない くらいの闇の中で
お互いの 吐き出す息だけが 目印

そこにいるんだね 笑ってるのかな
泣いているのかな 言葉にして伝えてよ

坂を登りきって 振り返ればもう
朝日が 辺りの 闇を蹴散らすから。

2016/10/25 05:55



[192790] 先攻後攻
詩人:歹←ガチ [投票][編集]


泣いたあと

じゃなくてね

泣くまえに

そっと

支えるのがね


男の子の

強さなの


泣くまえ

じゃなくてね

泣いたあとに

そっと

包むのがね


女の子の

やさしさなの

2016/10/25 00:52

[192789] 孤独
詩人:来永 [投票][編集]

心の奥底に
眠る
孤独という名の
魔物。

私の弱さで
奴は
目を覚まし
蝕んでいく。

奴に勝てる程
強くなく


助けを求める程
勇気を持ちあせてない


奴に呑まれ
また
闇に堕ちていく…


誰か……

た…

……けて

2016/10/24 22:49



[192786] 素直
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]


何で強がってしまうんだろう

好きなのに好きと言えず
本当は身も心も奪われたいほど
自分が貴方に狂ってしまっていること
それに気付きながらも 自分を偽った

自分を騙すほど
自分に嘘をつくと
素直な私に戻れなくなる

そして、どんどん苦しくなるの

傷は増えるばかりで
それでも強がって
疲れ果てていく心

本当は寂しがりやなくせに・・・

素直じゃない自分
ホントに可愛くない


素直になれる場所がほしい

大好きだって叫びたい
貴方は心の癒しだって伝えたい

もう失いたくない
傍に居て欲しいって・・・

自分を偽らず 強がらずに

素直に...素直に...

2016/10/23 02:41



[192785] ホーリーミルクティー
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]


少し時間が経って 距離を置いて
やっと心が暖まったよ

外は寒空 体は寒いけど
ほっかほか

大好きなホーリーミルクティー
また飲みたいな・・・

温かい甘さと癒し
古傷もスッと甘くなる

過ぎた過去は 古ぼけて
昔のようにはキラキラしていない
キラキラしていないけれど
不思議な懐かしさ

淡く素朴な甘さ
出来立てのビスケットのような...
濃厚なミルクティーのような...

今ではそんな甘やかな思い出


まるで初めの頃のような
愛おしさ

貴方がやっぱり大好きです

阿呆なんかじゃない
貴方は貴方

きっと私にも大切な人の全てを
受け入れられるだけの
優しさが足りなかった

貴方が自分の事を阿呆だと思うなら
それでもいい

阿呆な貴方のままでいい

これからは先のことを考えたいね
貴方との新しい思い出

また作ろう キラキラした思い出
今度はちゃんと
貴方の優しさも強さも弱さも
全部包み込むから......

貴方のいう通り
人間は完全じゃない
だから私も...私も...

私も完全じゃない
それでも それでもいいの?


ほんのり甘い ホーリーミルクティー
ティーカップ片手に待つの
愛する人の帰りを・・・










2016/10/22 22:08



[192784] 幸福
詩人:来永 [投票][編集]

自分の幸せ

大切な人達が
いて
成り立つもの。

誰かが
悲しいならば

それは
本当に幸せでは

無いのかと
想う

全部手に入らない事は
重々承知

でも、幸せよりも

悲しみがかってしまう
のも

現実

2016/10/30 19:21



[192783] レイン
詩人:どるとる [投票][編集]


夕暮れ、赤く染まった 街の空
遠くに見える 工場の煙突の煙
ゆらゆらと 東に流れていく

この悲しみの捨て場を探している
僕は一人で 寂しさに声も出せず
子猫のようにふるえているよ

見えない音が闇の中に降って
いくつもの 雨粒が屋根にはじけて
まっ逆さまに落ちていく

痛みは残るよ 傷痕を残して
小説にはさんだ栞のところまで
読んだ物語の続きをまた読んでいく。

2016/10/22 19:11
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