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[192770] 歯車
詩人:どるとる [投票][編集]

君は多分笑っても笑ってないよ
雨上がりのあとも
かすかな 不安を残して
買ったばかりの花も 枯れたわ
レールの上を がたごと
二両編成の電車が 渡る

窓越しにレリーフ
純白のセレナーデ

軋んだ音で
回る 歯車の
歯ぎしりのような
泣き声を世界の 誰が知るだろう

どうか最後はありふれたハッピーエンド

今も昔も離ればなれの私とあなた
寂しさなんて とうに風になって消えたよ
昼下がりの 庭
感情は波のよう はげしく上下する

砂漠の 蜃気楼
あでやかな幻

絶頂 手前の
恍惚の 笑みで
てっぺんまで上らせてくれないか
太陽に ふれるほど空に近づきたい

それは あなたが見た 光
広がる闇を越えて

軋んだ音で
回る 歯車の
歯ぎしりのような
泣き声を世界の 誰が知るだろう

どうか最後はありふれたハッピーエンド。

2016/10/20 12:11



[192768] 生きてゆく
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

あれから 11年経った



同じように 月が綺麗で



空もよく晴れていた



月日が経って



新しい出会いや経験の中で



キミのことが 消えてゆく



忘れたいわけじゃない



だけど 頑なに思ってもいない



初めて 10年を越えて



自然体で 迎えられているのかもしれない



思い出さないワケじゃないけど



縛られているつもりもないよ



ボクだけが 歳をとることが



老けてゆくことが 恐くて



嫌だと 感じている時期もあった



けど 今はそれもないよ



キミの分まで幸せになるんだと



意気込んでいた時期もあった



今は そこまで背負ってもいない



ボクは ボクで生きてゆくよ



ボクは ボクで幸せになるよ



だから 今までとは



また違った視点で 天空から見ていてね



キミにすがったりせずに ちゃんと



自分の力で 立ち上がるから



自分の力で 前を向くから



もちろん 多くの人に助けられて



支えられて 生きてゆくよ



ありがとう



さようならではないけど




また少し ほんの少しだけ



違った想いで 空を見てるよ



どうか今 この心が 想いが



キミにも伝わりますように





誰かを 好きになることの



尊さを 教えてくれた人



ありがとう



やっぱり 出逢えてよかった



キミを好きになってよかった



素直な気持ちで



後ろを 振り返らないで



ボクは



前へ 明日へ 歩いて行くよ



キミがいなくなった 世界で



キミと生きたかった 世界で



いや きっと違うね これからは



キミが確かに生きた 世界で

2016/10/19 23:07



[192767] 
詩人:どるとる [投票][編集]


ただ闇の中に 呼吸している 鼓動

ああ 僕は持てるすべての言葉を失ってしまった

風の中で マフラーなびかせて
冬を 待っている
煙草を 数本吸ったあたりでふてくされ
空を 追い越して
夜を 飛び越えて
その先の物語へ行こう。

2016/10/19 21:39



[192766] めぐる
詩人:どるとる [投票][編集]


季節の終わりは
冷たい雨が降って
屋根の上で
雨音を聞いているよ

誰かが言いかけた
言葉が 遠い
浜辺にうち上がる

潮風がはこんだ
僕の涙が
小さな駅舎の
傍らのベンチに
思い出が座ってる

手紙も寄越さずに
ただ流れるだけの
時間をもて余す

街の明かり消えて
長い夜が来る
たったひとつの
物語のために
あしたはめぐる

あなたの 元へ
帰るように今
朝焼けの空へ。

2016/10/19 21:32



[192765] 世界
詩人:たかし ふゆ [投票][編集]

穴の空いた風船を膨らませようと
必死に息を吹き込んでいる

足元に転がっているコカ・コーラのビンを
黙って見つめている

はじけていくアップルサイダーのような爽快な空と
泣き声にならないかなしみを幾度となく溜め込んできた海と



世界の半分はかなしみで出来ている
僕らは、その半分の10分の1も知らない


2018/01/17 01:18

[192764] グッドモーニング
詩人:どるとる [投票][編集]


いつもの 変わらない朝の風景に
とけてる君の笑顔が 今日も
可愛くて 抱きしめたよ

何度も 何度も 言葉にしたいな
昨日と同じこの テーブルを
囲んで おはようから 始まる一日

あなたと 笑って泣いて 生きていく毎日が
当たり前に なって
いつの間にか 忘れてた その大切さは
離れて はじめてわかった
だからもう二度と 離さないように
結び目にギュッと 力を込めたよ。

2016/10/18 21:09



[192763] おはよう
詩人:どるとる [投票][編集]


なくしてしまったものは
もう二度と戻らない
名前さえない花の香りを
まだ忘れられずに

見えないものを 求めてゆくのなら
感情にさえ 形があるのなら
僕は ふれてみたいよ 見えないはずのものたちに

あなたを 指先で確かめる
それがたとえば見えないものなら
ふれているつもりで心に映せばいい

線がかたどる道をたどって
たどり着く先を 知らない
風の動き 少しの感情の揺らぎ
ささいな こと

窓の向こうに 太陽
光と影がダンスをしてる
温度を持った幻
今ならなんにでもなれる

つぎはぎだらけの 愛で 抱きしめてよ
名前なんて つけないでいいから
夜が明けたら おはようを ください

変わらない 営みの上に 夜が 降りてきて
時間の掟で 命あるものは いずれ
その命を なくしてしまうと
君は知っていたの?
それでも 歩いていくの?
夜を 越えて その先の物語に 会いに行くの?

あなたを 指先で確かめる
それがたとえば見えないものなら
ふれているつもりで心に映せばいい

見えないものも ただ見えないだけで
ここにあるって誰かが 笑うから。

2016/10/18 20:56



[192761] トワイライト
詩人:どるとる [投票][編集]


まだ覚めない 夢の中で静かに
夜明けを 待っているよ
昨日降った雨が 乾いた地面を 濡らしてるよ

いつまでも 出せない答えじゃきっと 行く先なんて 決まらないまま

白紙のページに 足跡を刻むなら
いつかではなくたった今だ

大きなあくびしながら 目覚める朝には
トーストと熱い珈琲が よく似合う
幻のように 消えてく光を見送って
風向きが 変わったら迷わず 南へ

誰かが 引いた レールの上を歩くのも
楽ではあるけど退屈なだけだ

鈴を鳴らして餌をねだる猫にもなるのもまたいい

傷つくのが どうしようもなく恐いなら
逃げ道を走るのも 悪くはないよ

でも後悔はしてくれるなよ
君が泣くのは悲しいから

いつの間にか ほほに 涙が ひとつ
気づけば泣いていることが最近 多いよ
トワイライトの 色めく 夢に
慰められたら 少しだけ笑えそうさ 君と

コンパスは 役に立たないよ
人生に 一番いい行き先なんてない

大きなあくびしながら 目覚める朝には
トーストと熱い珈琲が よく似合う
幻のように 消えてく光を見送って
風向きが 変わったら迷わず 南へ。

2016/10/17 21:43



[192758] 言葉の海
詩人:ユズル [投票][編集]


ときどき 言葉を 見失ったまま
ゴミ箱いきのティッシュみたいに
投げてしまう

ときどき 表現に 迷ったまま
たった一度うまくできなくてやめたピアノみたいに
諦めてしまう

それって やっぱり だめだ

伝え方を 伝わり方を
感じ方を 想いの読み取られ方を
この壮大で 冷たくて 優しい海で
星のカケラを 見つけるように

言葉を 表現を 貴方に 届けたいから
丁寧に 頑張ってみるよ

2016/10/16 22:14



[192757] 
詩人:さみだれ [投票][編集]

あなたの詩を書いて
私は生きる夢を見る
その中には他人がいて
やはりあなたはいなくて
あなたの詩を書いて
夜は瞬く間に過ぎる
その中には私がいて
やはりあなたはいなくて
私の意思は反映されない
おそらくどんな世界であろうと
あなたを求める声は足りない
私が万物の神であるならば
あなたをちゃんと作った?

あなたの詩を書いて
月は鳴りを潜める
手は届いてるかな
あなたのほうを向いてるかな
どんな世界であろうと
あなたを求める声を
生きる夢に私は放つ

2016/10/16 22:01
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