詩人:さみだれ | [投票][編集] |
目に見えないものを
私は信じたい
あなたを疑う心を信じて
あなたを見つめたとき
その形や色や輝く様を
心に閉じ込めて
いや、放ちたいんだ
オーロラの向こう
恒星が照らす星々を
この手に掬って
私は思う
暗い夜道を抜けよう
ランタンひとつでいいよ
足元を照らすだけの勇気が
歩き出す道になるのだから
クオリアは言う
信じてみよう、と
私はその声を初めて聞いた
ほんとはずっと聞こえていたのに
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君をなくしてから 随分僕は変わったよ
必要になってから探すような体たらく
こんな僕でも君のこと 幸せにできたかな
君が知りたがったあの星の名前や花の色
寂しそうな遠くの町明かりが揺れた
言葉もなく 僕は恋に落ちた
手を 伝ってぬくもりは届いた
出来損ないの 紙飛行機
あの屋根を 飛び越えていく
少し背伸びして やっと見える幸せ
遅れてささやいた 愛してる
キスが下手くそねと君はよく笑った
桜も今年も終わりだねとごまかした
積み重ねたのは時間ではなく思い出
眠くなるまで言い合ったお互いの好きなとこ
嫌いなところもいつか好きになれたらいいな
陽射しにふれたような 暖かな手ざわり
僕を 君は軽々 幸せにしてしまった
人にはどうして終わりがあるんだろう
命があるために永遠を持てない
いつの間にか 隣には隙間が空いた
なくしてはじめて気づいたんだ
一秒にさらに 一秒が重なってゆく
膨大な時間の 連なりが
人の一生になっていくんだな
それは なんて凄いことなんだろう
僕は 面食らったようになる
言葉もなく 僕は恋に落ちた
手を 伝ってぬくもりは届いた
出来損ないの 紙飛行機
あの屋根を 飛び越えていく
少し背伸びして やっと見える幸せ
遅れてささやいた 愛してる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
それは僕の中に 落ちてくる
名前のない感情
虹色 溢れだす 胸の真ん中へ
誰が決めたことなのか この世界には
決められたルールなんてないのさ
鼻で笑って さよなら
絵の具を こぼしたような
原色で 染められた街並みに降る旋律
明日からの君を 笑顔にする
LaLaLaLa それは幸せへの入り口
跳ね上がる キー
山の頂へ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
積み木を積み重ねるように
日々を 重ねて巡る季節を渡る風になる
見上げた空は 透き通り
青く広がるオクトーバー
日記にはさんだ栞
大好きな 花の押し花
あなたの 笑顔が 眩しくて
目を 背けたのは僕の
弱さなんだろう
でも 恥ずかしさに隠した
頬染める恋の色
ただ 一途に誰かを思った
若かれし僕の影
伸ばした手をすり抜けていく
光や風 見えないものにふれたくて
遠くから眺めていた 海を守る 灯台のように
ため息の数は百を越え
気づいたよ僕は恋をしている
目を合わせるだけで恥ずかくて
言葉も交わせぬ うちに
縺れほどけた
鼻緒の切れた下駄
生まれてはじめての恋
ただ 一途に誰かを思った
君だけを思った
立ち止まる 道の上
降り積もる 時間
永遠も足りないほどに
君を 見つめてるだけで
飽きることなく 僕は幸せだった
叶わぬ恋だけど それもまた味わい深い
だからありがとうと伝えたいのです
あなたの 笑顔が 眩しくて
目を 背けたのは僕の
弱さなんだろう
でも 恥ずかしさに隠した
頬染める恋の色
ただ 一途に誰かを思った
若かれし僕の影。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
線路沿いのアパート 電車が通るたび
がたがた窓が鳴って
共同トイレ 風呂なし 月8000円の暮らし
覚えたてのフォークギターで
歌ったのは吉田拓郎 の 今日まで そして明日から
幸せは 六畳一間のあの部屋にきっと あったのだろう
割れた窓から 眺める 星空のきれいなこと
夕暮れには 橙の空が 街を見下ろしてる
君が作る 美味しいカレーライス
遠慮もしないで何杯もおかわりした
去年取り壊されてしまった
線路沿いのアパート
久しぶりに 来てみたら
大家さんも 歳をとってずいぶん老け込んでいた
レコードをかけた 部屋で 二人は 夢を見てた
幸せは お金では買えないことを 知っているから
庭でみんなでやったささやかなバーベキュー
スーパーの特売日に買った 3割引の豚肉
野菜ばかりだったけど 美味しかった
ほっぺが落ちるほど
今は 自分の家を持って それなりに暮らしているけど
あの頃のような幸せは 今ではもう手に入らない
貧しさの中には今は忘れられた本当の 幸せがあったから
割れた窓から 眺める 星空のきれいなこと
夕暮れには 橙の空が 街を見下ろしてる
君が作る 美味しいカレーライス
遠慮もしないで何杯もおかわりした
そうやって 思い出は少しずつ
消えてしまうんだね
でも心の中には ちゃんと残されてる
あの日、食べたカレーライスの味も小さな痛みも。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ずっと 歩いてきた道のりが 走馬灯みたいに
よみがえってまぶたの裏に
まだ知らない 明日を 色々とイメージしながら
スタートラインに 立った僕は
空を見上げて ため息を吐いた
変わらないことの幸せと
変わってしまうことの悲しさの間で
僕はいつも 迷って悩んでいたんだ
僕には広すぎる街で 黄昏の風に吹かれ
宛もなく 歩いた
一番星を見つけた君が 指差す未来には幸せがあるのかな
今はただ ページをめくるだけだ
急かされるように 明ける夜
何度も繰り返した 後悔と挫折を
諦めという言葉で飾らないで
スタートラインに戻った僕は
初心ってやつを思い出そうとしてた
そばにある思い もう一度確かめた
つないだ手のぬくもり
人混みを避けて 生きてたら 笑いかたさえ忘れてしまった
なくしたものよりあの頃の僕が持ってないものを見つめよう
一つ一つ 消えてく明かり 不安げに 肩落とす夜の片隅で
理由もなく 寂しいのと君は泣いた
僕は何も出来なかった
僕は何をすべきだったのだろう
何ができたというのだろう
僕には広すぎる街で 黄昏の風に吹かれ
宛もなく 歩いた
一番星を見つけた君が 指差す未来には幸せがあるのかな
振り返れば 過ぎ去りし日々は輝いて見える
まぶしいほどに 僕は笑ってた。
詩人:ストロベリーシンドローム | [投票][編集] |
人間というのは 必ず
「善」というものを持っているものだ
そう 全ての人間が 所有している
それが「偽り」なのか 「本物」なのか
そういった違いがあるだけ
命を尊厳を大切にする 天使か
命を尊厳を天秤に掛ける 悪魔か
天使と悪魔 そのどちらも
真逆の性質に見えて
実は同じ 或いは紙一重
一線を越えるか 越えないか
一線を越える為の誘惑は
世の中に吐いて捨てるほど
転がっている
人間というのは 必ず
「善」というものを持っているものだ
但し 人間の中にも「善」を持たない者もいる
私はこの説を信じない
悪人にも心はある 喜怒哀楽がある
それに何よりも
「善」がゼロの「悪」よりも
「偽り」の「善」の方が ずっと
質が悪く 残酷だからだ
人間は時として残酷だ
でもだからこそ
美しい生き物でもある
天使で悪魔で
誰しもがこうなりうる
誰しもがこうなっている
詩人:ストロベリーシンドローム | [投票][編集] |
いいよ もう追いかけない
恋焦がれたりしない
いいよ いくらでも憎んで
許してくれなくていいから
何時からだろう
あんなに苦しかったのに
痛みという痛みが 傷が
甘さに変わったのは
不思議と穏やかになって
貴方が好きで好きで
それでも憎しみでいっぱいで
嫌な人間になってた私
それからは貴方と
顔を会わす自信もなくて
心もどかしく 堪らなかった頃
1年が経ち 2年が過ぎ
あと何回 冬を越せたら
楽になるだろう だなんて思った
「もう何事もどうでもいい」
「なるようになる」
「時の流れに逆らわず あるがままに」
そう思えるようになったとき
ふと楽になれたような気がしたよ
物分かりが良くなったんじゃない
一種の「諦め」に近いのかな...
だからもう いいよ 笑って
愚かな私を 笑っていい
大丈夫だから そんなことで
私はもう 傷ついたりしない
憎んでいい 恨んでいい
許してほしいなんて
都合のいいことは言わない
そのかわり一つだけ
一つだけ 条件があるの
幸せになってください
幸せだと 言える日々を
おくってください
詩人:ストロベリーシンドローム | [投票][編集] |
私は情熱 貴方は知性
私はロマンチスト 貴方はクール
私は恋愛好き 貴方は恋愛下手
私は愛したくて 貴方は愛されたい
私は赤で 貴方は青
私は赤薔薇 貴方は青薔薇
私は短気 貴方は冷静
私は怒号 貴方は冷酷
私は赤で 貴方は青
私は貴方が好きで 貴方は私が好き
私は貴方が嫌いで 貴方は私が嫌い
私は貴方に夢見て 貴方は私に夢見た
私は貴方を憎んで 貴方は私を憎んだ
私は赤で 貴方は青
赤と青 真逆で凸凹で
チグハグ過ぎた二人
私は青に恋焦がれ
貴方は赤に恋焦がれ
赤×青
どんなに互いに嫌っても
どんなに互いに離れても
二人はいつも紫 怪しい恋の陽炎
詩人:ストロベリーシンドローム | [投票][編集] |
夢を見ていたの 楽しかった
人生を分かち合った日々よ
愛が全てだと あの頃は心から信じ
夢は永遠だと 恋に恋して生きて
若さゆえの傲慢さ 恐れ知らず
我儘に駆けて無駄に 愛をすり減らして
何も気づかずに 青薔薇は枯れ果てた
夜の暗闇は 全てを飲み込み
夢は悪夢へと変わる
私の人生 日々は幻 全ては夢
望み高く生きて
こんなはずじゃなかった
貴方の笑顔の 中に今も
ただ独り みすぼらしく生きて
神様も居やしないと憎んだ あの頃
だけれど夢に見てしまうの
赤薔薇は青薔薇に焦がれ
愚かな夢を 幻の中を
生き甲斐に生きて
何もそこには無いのだと
現実(いま)を思い知らされ
こんなはずじゃなかった
それでも貴方との日々
夢に恋して 恋に生きて
全ては幸せだったと
懐かしく思い起こす日々で
そして終わりを告げる
悔いなき人生
「永遠の夢に生きて」